迷子ペット、お巡りさんは受け付けません
落し物を拾ったらちゃんと警察に届けているだろうか?多分届けていることでしょう
「警察にお金などを届けると半年間落とし主が見つからないと拾った人になります」などといった法律を「遺失物法」というのであるが、この法律少しづつ改定はされている法律なのだが最初にできた<明治32年(1899)>からほとんど内容的には変化していないというすごい長寿の法律なのである。
その法律が2007年の今年12月10日(月)からかなり変化するそうなのだ。
http://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki2/summary2.pdf
詳細は記事内のURLにアクセスすればわかるものなのだが、直接われわれに関係するのは次のくらいだろう
- 落し物忘れ物の警察での保管期間が<6ヶ月>から二分の一の<3ヶ月>になる
- 届けられたものはすべてインターネットで公表される
- 遺失物で大量に出る傘や衣類の安価な物の保管は<6ヶ月>から<2週間>にと大幅に減らされる
- 犬や猫などのペット類は遺失物対象外となり警察では受け付けない
- バス、列車や店舗などでの遺失物は公安委員会から許可を受けた占有者がいればそこで保管することができる(ただし警察への連絡は必須)
以上があらましだ
この改正で心配されることはまず<2>で、たとえば「大切な贈り物の傘」や「家族の形見の品」などでも価値的に安価なものだと2週間無くしたことを知らずにいると処分されてしまうことだ。
もっと問題になっているのは<4>の「動物は遺失物扱いをされない」ということだ。
これは動物愛護団体から猛反発の声が上がっているのである。
なぜ問題なのかというとこうである
今までなら迷子になった猫や犬はいったん遺失物として警察が<2週間>預かり、それでも飼い主が現われない場合は保健所に送られ原則として<3日>を過ぎると炭酸ガスによる「窒息死」と言う処分がなされている。
つまり別な見方をすれば、今までならペットたちは最低でも2週間ちょっとは探せたし、生きられたのである。
それがこれからは直接<保健所>に届けられてしまうので、探せる時間はたった3日くらいになるのだ
これでは極端に言うと<ペットがいなくなった=保健所で殺されてしまった>になってしまうのである
大切なペットが何らかの事情で迷子になったらもう神様だよりである。動物愛護団体じゃなくても反発するのは無理もない話しだ
何か、さびしい世の中である。
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コメント
ペットはあずかって頂けないのですか?
生き物だから食べさせたり、排泄させたりが大変ですものね。因に我が家の一代目の猫も、今いる2代目も
捨てられか、迷子か解りませんが、拾った猫ちゃんです。
投稿: nanami | 2007年11月 5日 (月曜日) 16:36
警察も忙しいとはいえ、非情ですね~
警察が無理なら、保健所の方でももう少し長く保護してほしいですね。
人間界では、死刑執行を待つ人が100人以上もいるのに・・・
投稿: もうぞう | 2007年11月 5日 (月曜日) 17:10
)nanamiさん
昨年から動物愛護法で「遺失物」扱いをしていたようですが、生き物を預かるのは無理となったのでしょうね
これでペットの迷子だけは警察のインターネット公開から探す道は閉ざされてしまいましたね。
)もうぞうさん
ペットのインターネットによる公開を模索する運動が市民レベルでは起きているようなのですが、国としては、政治家がゴタゴタしてて法整備に期待ができないですね。
投稿: 玉井人 | 2007年11月 5日 (月曜日) 17:43
ペット好きの人達は、万が一ペットが迷子になるようなことがあって、処分されてしまったりしないように、ペットに持ち主の情報とかを記憶させた“ICチップ”を埋め込んだりするようになるのでしょうか。そのうち、人間にも・・・。
投稿: koji | 2007年11月 6日 (火曜日) 00:41
)kojiさん
今、ぺっとにICというのが実際にやってる人もいるようですね
人間は、よくSF映画に出てきますから可能性がありますね
投稿: 玉井人 | 2007年11月 6日 (火曜日) 08:01
あらら、ペットはあずかってくれなくなるのですか!?無情ですなぁ。
そう言えば知人に、猫に首輪をつけて、そこにペットの名前と、住所と電話番号を書いている人がいますが、ICの方が効果があるっていう時代になるのですかねぇ。
投稿: セット | 2007年11月 7日 (水曜日) 22:22
)セットさん
そいう時代になりそうですよ
投稿: 玉井人 | 2007年11月 7日 (水曜日) 22:33