ハイテク義足は競技上違反?!
パラリンピックなどの陸上競技で(両脚に障害があるクラス)短距離世界記録を持つオスカー・ピストリウス(南アフリカ)さんが一般競技者として北京五輪出場を求めていたのですが、国際陸連は「タイム的には問題ない早さ」しながら参加を認めませんでした。
理由はピストリウスさんが使っているカーボン製競技用義足だそうです
その理由を聞いてわたしがすぐに思ったのは
「両足義足の選手と一般選手とが同じく走るには転倒したりしたときに本人や他の選手との接触があったら危険だなあ」でした
ところが、意外な角度の理由に驚いてしまいました。
ピストリウスさんの義足は規約で禁じる「競技力向上を手助けする人工装置」にあたるとし、国際陸連のルールで開かれる一般の大会への出場を禁じる・・・
つまり、競技用義足がハイテクだからドーピング薬などと同じ扱いなのです
ピストリウスさんは「義足が無いと歩くこともできないのに違反と言うのは理解できない」と記者会見で言っておりましたが、わたしもガテンがいかない判断理由ですね
もしかすると本当の理由は(差別とか・・)発表し難いのでこじつけたのかもしれません
この方はこれからも出場を求めていくそうですが、結果を注目したいですね。
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コメント
ハイテクが進むとこのような問題が多く出るでしょう。
昔は義足で走れる。競技に出る。それだけで賞賛されたものです。
人工心臓などの開発も目覚ましいものがあります。
もし人間の心臓を超えるような人工心臓が出来たらどうでしょう?
マラソンなどでは、初めのうちは鷹揚にやっているでしょうが、優勝に絡んできたら・・・
ま~いわば、人間のサイボーグ化ですね。遠いことではありません。
したがって今のうちから手を打たないと。というのが陸連の言い分だと思います。
投稿: もうぞう | 2008年1月16日 19:55
)もうぞうさん
そういう見方も考えられますね。陸連としては健常者に何かそういったものを許可せざるをえなくなるのが気がかりなのかもしれません
投稿: 玉井人 | 2008年1月16日 20:20
人間のサイボーグ化を恐れているのでしょうか?
わたしも最初、この玉井人さんの記事を拝見した時に
転倒などの危険のためかと思いましたが・・・・・。
何となく合点がわたしもいきません。
投稿: 浜辺の月 | 2008年1月16日 22:01
難しい問題ですね。
人工的な器官は個人の能力とはまったく無関係な性能を発揮しますから。
突き詰めていくと、こういう競技は、人間本来の能力だけで競うべきなのでしょうか。
車椅子だって軽い物重い物で差が出るわけですから...。
投稿: 秋ぎつね | 2008年1月16日 22:39
)浜辺の月さん
本当に釈然としないモヤモヤしたものが残りますよね。
)秋ぎつねさん
「人間の不足した能力を補う」
「人間の不足な体を補う」
やはりどちらもその人を補うからではありますが・・難しい
投稿: 玉井人 | 2008年1月16日 23:26
ピストリウスさんには同情しますが、基本は「同じ条件」で競技することではないでしょうか。
有利であろうと不利であろうと「条件」が違うのは主催者側もやり難いでしょうね。
勿論、「事故」の恐れもありますし。
今後医学や科学が発達すると、こういう問題も増えて来るのでしょうね。
投稿: がんさん@大和の国 | 2008年1月17日 08:39
)がんさん
マスコミは「障害者差別」的な報道の仕方をしていましたが、よく考えてみると難しいことが起きてくるんですねえ
なるほど、
投稿: 玉井人 | 2008年1月17日 10:08