下戸(げこ)=大酒のみ ・・・?
酒飲みの時に「下戸(げこ)なのでお酒は勘弁してください」という言い方、最近あまり聞かなくなった気がしますがどうでしょうか
「下戸」、言わずと知れた「お酒が飲めない人」の意味なのですが、本来の意味からすれば全く違う意味になってしまいます。
下戸とは古代日本にあった身分制度、上位から「大戸(だいこ)→上戸(じょうこ)→中戸(ちゅうこ)→下戸(げこ)」のうちの一つで一番身分の低い層の人々を指しました
正確には、身分からいけば一つ上位の「中戸」が人としては最下位になります。
その最下位の下、つまり人として扱われない「奴隷」の身分を指し「人にあらず者」という事になっていました
奴隷ですから自分の意思で何かをする事は禁止です。
意思、衣食住までも中戸以上の者の許可が欲しかったので、当然「お酒」などというのは贅沢中の贅沢、飲める事は無かったでしょう。
男1・「おい下戸!どうだ、お前も酒を飲むか?」
下戸・「めっそうもございません。私のような卑しい下戸の身分ではいただけません」
男2・「こんな卑しい下戸などに酒なんかもったいない。やめろ」
古代の日本では上記のような会話が当たり前に行われたのかもしれませんね。
つまり下戸とは「飲めない者」ではなく「(贅沢な)酒など飲むむことが許されない者」または「飲みたくても貧しくて買えなかった者」だったのです。
正確に言えば、その当時の制度で酒の分配量が決まっており、最下位の「下戸」はほんの僅かしか酒の分配が許されなかったようです。
だから実際の下戸は飲みたくて、飲みたくてしょうがない「大酒のみ」だったと考えた方が常識的です。
それが、時代とともに今のように変化していったのは実に面白いことです。
でも古代の意味(奴隷)がそのまま残っても、それはそれでまた問題ですね
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コメント
すぐに気持ち悪くなるので飲みません。
せいぜいチューハイか梅酒、コップに1/3です。
投稿: おくさま | 2008年6月30日 23:38
)おくさま
元々、日本人の60パーセント以上が「アルコール分解酵素」が無いそうですから、それが普通かもしれません
投稿: 玉井人 | 2008年7月 1日 08:29
私はずっと以前から下戸です。
投稿: もうぞう | 2008年7月 1日 19:24
)もうぞうさん
存じております。私は毎回晩酌後にパソコンに向かっている感じです
投稿: 玉井人 | 2008年7月 1日 20:58