介護老人施設に行ってきたのですが・・
ちょっとした連絡の行き違いから親戚のおばあちゃんの安否がここ数年ほど分からないままになっていたのですが、あるきっかけでその所在を知る事になり母や叔父などを連れ立って顔を見に行ってきました。
場所はとある大きな病院の関連施設の老人介護施設でした。
94歳、歩くのはままならないけれど頭もぼけず、見舞いに行った全員の顔と名前を直ぐに分かり「逢いたかった、逢いたかった、逢いたかったよ~」と喜んでくれました。
わたしのことまで「親父そっくりで直ぐに分かったぞ」て笑っていました。
ひとしきり滞在してからおやつの時間になり、ロビーに入院者のかたが集まりだしたので帰宅する事になりました
集まってきた中の一人のおじいさんが突然叫びだしました。
「ばんざ~い!ばんざ~い!、ばんざ~い!」
誰も驚く人はいません、それをたしなめる人もいません、怒る人もいません、
まるで時間が止まってしまったような空間にいるかのような錯覚が一瞬起き、私たちも気にしないようにして帰る方向に歩き出しました。
そのとき私はあることに気が付きました。
そこに集まっていた約20名ほどのおじいちゃんやおばあちゃん全員がいつの間にか私たちを無言のままジ~と凝視していたのです
穴が開くかのように皆が見つめていたのです。
なんともいえない気持ちになりとりあえず目を合わせないようにしてその場を後にしました。
どんな気持ちで見ていたのか、想像がつきませんし私自身も念を感じて思考がなんとも表現しにくい状態だったですね
現代日本の一つの世界、それがそこにあったことは確かです。
「いずれはわが身だ」と叔父の冗談気味にいった言葉に、全員(私を除き、70代~90代)大笑いしながら帰宅しました
が・・・ ・・・ ・・・
| 固定リンク | 0
コメント
玉井人さんこんにちは!
私は役柄よく老人ホームにも行きますが、バンザイのお爺さんは時々いらっしゃいますネ。
でも“誰かに面会の人が来られて嬉しいことだ”という認識があるのではありませんか?
皆さん寂しいので羨ましかったのでしょう。
気づかってくれる人のいない寂しさは計り知れません
投稿: とんちゃん | 2008年7月 2日 (水曜日) 14:36
私も母の居るホームに行くと必ずジーッとみんなに
見つめられます 親しい者が訪ねて来るのが羨ましい?
みんな待って居るんですね 寂しいのでしょう
いつも帰る時、後ろ髪引かれる気がします
母以外の爺ちゃん、婆ちゃんにも声をかけたりします
たいがいのお年寄りはにっこりしてくれますね
投稿: かあさん | 2008年7月 2日 (水曜日) 17:02
)とんちゃん
コメントありがとうございます
珍しくないのですか。なるほど、皆さんそんな思いで見ていたんですねえ
)かあさん
そうですね、とんちゃんと同じ意見ですね
みなさん、さびしいのですねえ
投稿: 玉井人 | 2008年7月 2日 (水曜日) 21:19