大阪で起きた事件、誰が一番の被害者?
29日午後10時15分ごろ、大阪府豊中市岡町南の路上でこんな事件がおきました。
同時刻ちょっと前、自転車に乗った無職の男(40)は女性の胸などを触る痴漢行為をしました。
そこに居合わせたその被害者女性の弟の専門学校生26才の男性は必死でこの痴漢野郎の自転車を止めようとしたのです。
ところがこの痴漢男も捕まっていられないわけでそのまま走り去ろうとしたため、弟は「止まれ」と言いながら跳びげりを食らわしたのです。
胸を蹴られもんどりうって痴漢男は転倒してしまい動けなくなってしまいした。
「痴漢を捕まえた姉思いの弟」と拍手喝さい、警察が来て・・とドラマのようなシーンで終了・・・のはずでしたが、意外なことがここで起きてしまいます。
この胸を蹴られて転倒した痴漢男性は転倒したとき頭を強打したため病院に搬送されることになり、なんと搬送された病院で(30日未明)死亡してしまったのです。
“姉に対し痴漢をした男を捕まえたすばらしい弟”は、一転して“40歳男性を死に至らしめた”ということで警察によって傷害致死容疑で取り調べる結果になってしまったのです。
この事件で一番悪いのは誰でしょうか?
それは間違いなく最初に女性に対し痴漢を働き立ち去ろうとした40歳の痴漢男です。
では、最大の被害者は誰でしょうか?
- 見知らぬ男にいきなり胸など触られなど痴漢をされ心身ともに屈辱を与えられ、さらに助けにきた弟が犯罪者になってしまった女性
- 痴漢被害を受けた女性の弟にとび蹴りをされ命を失ってしまった痴漢の男性
- 痴漢を捕まえようとしてとび蹴りをしたことで痴漢男性が死亡してしまったため犯罪者となって警察に取り調べられることになった弟
皆さんがもし裁判員に選ばれていたらどう考えますか?胸を蹴ったのは内臓破裂とか直接死因にはなっていなく、その後の自転車転倒による頭部強打が死因ですので、流れから言ったらこの場合心情的には「弟=無罪」ですよね。
アメリカなら間違いなく無罪でしょうが、日本の法律はそうならないから困り者です。
なんとも、複雑で気の毒な事件です
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コメント
こんな事件があったんですね…。
心証的には間違いなく無罪ですよね。
自分が裁判員だったら…、そう考えると難しいですね。
おそらく無罪を主張すると思いますが、一度も経験したことがないのでなんとも言えないですね(^^;
それにしても、痴漢行為がどれだけ卑劣な行為で被害女性にどれだけ心の傷を与えるか、何故理解できないのだろうといつも憤慨しています。
投稿: クオレ | 2008年10月 1日 (水曜日) 05:47
心情的には全くその通りですね。
裁判員だったら...
「跳び蹴り」がその時に必要な行為だったのかどうかが問題になるのではないでしょうか。捕まえて引きずり降ろすことも出来た可能性がありますから...。
投稿: 秋ぎつね | 2008年10月 1日 (水曜日) 07:41
)クオレさん
女性の心の傷というのがこの場合やはり優先したい気がします。
でもそのときの様子を直接見ていないだけに難しい判断となるでしょうね
)秋ぎつねさん
とび蹴りをどういう状態で出すようになったのか、分からない以上難しいですね
姉の痴漢被害を見て冷静でいられるはずもないですしね
投稿: 玉井人 | 2008年10月 1日 (水曜日) 07:57
う~ん、難しいですね。
小説なら、女性を主人公にするような気がするのですが・・・。
投稿: 朝霧 圭太 | 2008年10月 1日 (水曜日) 10:48
) 朝霧 圭太さん
これからこういうのも裁判員になった人は判断させられるんでしょうね。
困りますよね
投稿: 玉井人 | 2008年10月 1日 (水曜日) 17:52