保健所>厚生労働省の管轄だと思ってた・・
先日起きた残忍な元厚生労働省次官連続殺害事件、逮捕された小泉容疑者の証言の中に
「愛犬を保健所で処分されたので、腹いせに管轄の厚生労働省の役人を狙った」と言うのがありまして、その動機証言に捜査官から「保健所の管轄は厚生労働省じゃない」と言われ小泉容疑者が唖然としたとの記事が載りましたよね。
このことについてネット上では
「保健所の管轄も知らないでヤッタのか」「無知で馬鹿なやつだ!」と言った書き込みや批判をもの凄く多くの人たちがブログや掲示板に載せていました。
じつは、わたしも“保健所は厚生労働省管轄だ”と思っていましたので「あなたたちはどこの管轄だか知っていたんですか?」と聞きたくなるような、なんとも複雑な思いの批判書き込みや意見なのでした。
だから、このさい私も小泉容疑者と同じに見られないようにしっかりと管轄などを知っておこうと思ったわけです。
<保健所の管轄>
- 地域保険法によって都道府県が設置運営する義務がある
- 同法の理由で政令指定都市は都道府県とは別に設置運営する義務がある
- ゆえに保健所の管轄は地方自治体(都道府県と政令都市)になっていて国の管轄ではない
と言うことで、小泉容疑者が捜査官から言われたように間違いなく厚生労働省の管轄ではありません・・が!
そうなのですが・・・そうとばかりは言い切れないのです。
この保健所で働く職員にはある規定が課せられます。人の衛生面や墓地埋葬の監理までするところですから当然です。
その職員規定とは・・
- 保健所に働くものは原則として厚生労働省が認可する医師の資格を持っていること
- 医師の資格が無い職員は厚生労働省が管轄する保健所職員訓令養成施設で一定期間訓練をした者を採用する
- 保健所の所長は厚生労働大臣認可の医師資格者で無ければならない
※、ただし2年間だけなら無資格者を置ける
つまり、保健所の職員は厚生労働大臣が認めたものとなるため、事実上では保健所職員の管轄は厚生労働省官僚、役人の管轄と言っていいようなのです。
この内容、どう思いますか?
強引に言えば、「保健所の建物と資金の管轄=地方自治体」、そして「職員の管轄=厚生労働省」の構図に見えませんでしょうか?
つまり間接的管轄ですから、元厚生労働次官がまったく筋違いの官僚でもないわけです。
だからと言って、残忍な小泉容疑者の殺人を認めるわけでは有りませんので誤解しないようにお願いします。
あくまでも捜査官が言った報道のことが気になっただけです。
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コメント
ナルホドー、確かにゴチャゴチャになりがちなところ。
縦割りだけど、同類みたいな感じなんですね。
投稿: 早矢仕(ハヤシ) | 2013年12月 8日 (日曜日) 22:21
早矢仕(ハヤシ)さんへ
第三者委員会もそれぞれにできるようですから、管轄区訳で一悶着も蓋悶着も起こることでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2013年12月 9日 (月曜日) 17:31
コロナウイルスについて ホプキンス大学発の情報で基本掲載された国すべてをデーター管理しています。これは先を見たいプロにとっても今最重要なデーターと認識しています。後々の分析も大きな内容です。そんな中 他国では類を見ない事例が国内で起きています。集約は保健所しかないと思います。市町村⇒都道府県⇒厚労省の体質かと思いますが、明らかに4.1エイプリルの前日 土日の前日に伸び率が明らかに低いです。中心的部署が一生懸命やっても下部が予測値で流して飲み会行くようじゃデーターとは言えません。次の日には決まって急激に上がります。本当に医療従事者が必死の時に呆れます。病気に休みはありません。公務員とは・・・(思えば、理解できぬ亡き兄も県庁でしたが)・・諸悪の根源です。まさに。大筋分析にはぬけがあっても推測はできますが、こんな仕事には納得できません。
投稿: たけだ まさひろ | 2020年4月 6日 (月曜日) 16:41
たけだ まさひろさんへ
ずいぶん古い記事へのコメント、ありがとうございます。
投稿: 玉井人ひろた | 2020年4月 6日 (月曜日) 18:28