気の長~~~い、お地蔵様
本日菩提寺にてお寺世話人会の回向法要集会がありまして、そこで頂いた天台宗、一隅を照らす会が発刊する「きらめき15号(2009.1月号)」、その表紙の挿絵がかわいい「六地蔵」なのでその話しをしてみたいです
「きらめき15号(2009.1月号)」表紙の挿絵はいつもコメントを頂く「山口ももりさん」の作品です。
お地蔵さんは絵のように六地蔵の場合が多いですが、これは6人居ると言うことではなくお一人で6つ世界のことをこなしてしまう速さがすごいことを示しています。
具体的には人が無くなってから生まれ変わる世界「天、人間、修羅、畜生、餓鬼、地獄」の六つの道「六道(りくどう、ろくどう)」を自由に往来できるのは「お地蔵様」だけの特権能力なのです。
その忙しさのため被り物もなく身軽なお姿なのだそうです。
そしてもう一つ、お地蔵様にはたのどの菩薩や如来より大切な仕事をおおせつかっているのです。
それはお釈迦様が亡くなってから未来に「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」としてよみがえり世の中を幸せに導くまでの「お釈迦様の代行作業」と言うのをやっているそうなのです
それには期限がありまして何と「4千年後」、ただしこの4千年後というのはお釈迦様が現在居る世界の数字で、これを人間界の数字にすると驚愕です。
お釈迦様の世界での1年とは人間界に直すと「14万6千年」ですのでそれの4千倍ですから・・・
4000年後⇒ 146,000 × 4、000 =576,000,000年
つまり 5億7600万年後になるわけです。
※、説により4千年後とか57億6000万年後とかある
その日が来るまでズ~とお釈迦様を待って代行作業を続けると言うんですから・・・お地蔵様は気が長過ぎですよね
お釈迦様が亡くなって2600年くらいですからあちらの世界ではまだ1週間にも満たないものです。
気の遠くなるなんて言うもんじゃありません。
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コメント
わ~ももりさんの絵ですね、二種の椿の作った輪の中に、
仏様の世界が生まれたようです。 六地蔵さま、可愛い♪
仏教界の時の流れって広大すぎて、ホント気が遠くなりますね。
寿限無の中の五劫の擦り切れも、1劫= 43億2000万年とか…
その五倍なんてもう、正にドンダケ~?です。
投稿: 山桜 | 2008年12月22日 (月曜日) 17:08
)山桜さん
本当にドンダケ~ですよね。
1億円のお金だって見たことが無いのに・・
投稿: 玉井人 | 2008年12月22日 (月曜日) 17:34
へ~山口ももりさまの絵が、こんなところにもね~
投稿: もうぞう | 2008年12月22日 (月曜日) 19:06
山口ももりさんの絵、雰囲気はももりさんの絵ですが、朱と墨のせいか、いつもよりコントラストが強いように感じます。それが、お地蔵さんと全体のカーブの丸みとよく調和しているように感じます。そして、その曲線は気の長い仏教の年月、輪廻とつながっているような気が…。
投稿: 朝霧 圭太 | 2008年12月22日 (月曜日) 22:23
)もうぞうさん
これで連続の掲載になりますので、これからもあるかもしれません
)朝霧圭太さん
絵と私の話は別ですから、
山口ももりさんは春に椿が咲く中で寄り添うような6人のお地蔵さんのほほえましいお姿を表現したんだと私は感じました。
投稿: 玉井人 | 2008年12月22日 (月曜日) 22:35
ももりさんの絵ですね~~。
お地蔵さんは、そんな凄いお役目を持っているの
ですか?
凄いですね。
そして、本当に気が長いお地蔵さまですね~~。
気が長すぎて、人間の感覚ではあり得ませんね。
投稿: 浜辺の月 | 2008年12月26日 (金曜日) 12:32
)浜辺の月さん
ほんと、そうですよね。何億年後なんて想像できないし、考えたくも無いですよね
投稿: 玉井人 | 2008年12月26日 (金曜日) 12:41