漢字を‘感じ!(イメージ)’で書くと間違いのもと
パソコンで「じんせいのてんき」という文字を入力し漢字変換すれば「人生の転機」としか出ず、正しい漢字にしてくれます。
これを手書きでしたらどうでしょう、「人生の転期」と書きたくなりませんか?
私たちの持っているイメージとしては“「人生のてんき」とは‘人生や生活が変わり転じた時期”だからどうしても「期」の漢字を書きたいですよね。
ところが・・・
本の説明書き
「このばあいの転機は転換の時期のことでなく、転換の時機、他の状況に変わる機会、を指しているので「転期」の漢字は間違っている。
と、あるわけで、つまり‘そもそも指しているものの意味が違う’ということなんです。
それじゃ時機と時期の違いは何だろう?「時期尚早」や「時機到来」の使い分けはどうしてなんだろう?と考えたくなるわけです。
広辞苑では次のようになっていました・・
時機(じき)とは
適当な機会、ちょうど良い時、ころあい、おり、しおどき機会とは
何かをするのに好都合な時機、おり、しおどき、チャンス時期(じき)とは
何かをする時、おり、期間、季節
なんとも似たような説明になっています。これでそれぞれの違いが理解できますでしょうか?
わたしは、分かったような・・分からないような・・ハッキリせず解らないという気持ちになりました。
そこでこんどは「機」と「期」の意味の違いを調べたらこうなっていました。
<機>とは
きっかけ、重要な要(かなめ)、はずみ<期>とは
天の月が一回りする意味、麦の種が一回りして種になる意味、繰り返すこと、
私は、これでやっとスッキリしました。上記のことを踏まえて時期と時機の違いを表すと分かり易くなります。
時期とは
「時期尚早」のように、今がだめでもある周期で季節のようにまた必ず巡ってくるものの時に使うもの時機とは
「時機到来」のように、それを逃すと次にめぐってくる可能性がほとんど無い最も大事な時のことに使うもの
つまり「人生の転機」という言葉はそれほど重要な時間を指しているということで、“何度もあったと言うような転期”などという軽い意味の漢字で書いてはだめだたということみたいです。
漢字は、奥が深~い
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コメント
交通の要衝などと言いますが、要所で良いのではないか?
また人事異動も、人事移動でなぜ悪いと思うのであります。
投稿: もうぞう | 2009年2月24日 19:15
)もうぞうさん
それも、そうですね。漢字は難しい
投稿: 玉井人 | 2009年2月25日 08:29
大人でも難しいんだから、小学生はもっと混乱。
先日も「機械」と「機会」の『機』って、何で同じなの?意味違うじゃん」とせめられ困っていると、
中学生の息子が「い~がら、とりあえず覚えでおげ!」
とりあえず助かりました
投稿: ハル | 2009年2月25日 08:40
麻生さんは転期ですね。NO天気です。
投稿: 山口ももり | 2009年2月25日 08:43
)ハルさん
機会と機械、同じなんですよ、一瞬間違ったかと思いますよね
)山口ももりさん
麻生さん・・・。昨年の11月に解散していればよかったのに、それを引き止めた自民党幹部の責任です。
投稿: 玉井人 | 2009年2月25日 13:06
最近、少しずつではありますが漢字の語源まで溯ってみることに興味を持っています。
この「機」「期」にしても、そう言った意味まで溯ると憶えやすいですね。ためになりました。
投稿: 秋ぎつね | 2009年2月27日 19:08
)秋ぎつねさん
近い意味合いのはどちらか一つにしてもらった方が良いような気もしますね
投稿: 玉井人 | 2009年2月27日 22:02