針供養、なぜ豆腐に刺す・・？

２月８日は日本全国で「針供養」が行われますよね。
そのやり方には、地域によってじゃっかんの違いは有るようですが、使い古した針を「豆腐、餅、こんにゅく」など食べ物に刺して供養するというのは共通ですよね。

「なぜ、このとき豆腐などに刺すのだろう？」不思議だとは思ったことは無いでしょうか。

理由は、
「今まで長い間沢山の硬い生地に差し込まれて、針さんも辛かったろう。最後は柔らかい物の中で成仏してくださいませ」
さらに豆腐など食べ物はその針への供物もかねている・・
というように、この行事には優しい日本人の心が込められているんだそうです。

これは、神道でもなく、仏教でもなく、すべての物には精霊や神が宿るという日本古来の民間信仰が垣間見られる気がします。

最近て針仕事をしている人を見なくなりました現代ですが、そんなことには関係なくこのような日本的心をいつまでも大切にしてもらいたいものです。
できるなら、外国にも分かって欲しい日本人の心使いのひとつですね

＜針供養のおこり＞

その１＞中国伝来説

針供養に似たことが中国にもあったらしくこれが日本にも伝わり、日本古来から元々有った事始め、事納め、女の守護神たる淡島神社などのわが国の祭事と相混合してやり方が変化していったのが現在の針供養である。

その２＞東北の言い伝え説

むかし、東北のあるところで姑にいじめられた嫁が、針山の針を盗んだという無実の罪を着せられということがあった。
その酷い羞恥に耐えかねた嫁が海に身を投じて死んだのが“２月８日”だったとからこの日に供養が始まった。

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