思わず吹きだした江戸の小唄
サラリーマン川柳は読むと思わず吹きだし笑いをすものが多いですよね。実生活のある人場面が見えるから尚更可笑しいんだと思います。
昔の江戸の人々もそういうのを小唄にして楽しんでいたようで、そのころのことを書いた本の中に書いてあったものを読んで思わず吹きだして笑ってしまいました
その中の傑作の「嫁の乳(よめのちち)」という小唄を今の言葉で紹介してみます。これは、可笑しい
江戸の町にとても気がきき働き者の美しいお嫁さんがいた
あるとき姑である夫の親父様の月代(さかやき)を器用に剃刀(かみそり)で剃ってやり、次に顔を剃り始めましたところ、
その美しい肌の嫁さんの乳房が親父様の口元に触れてしまった。親父様、興奮し我を忘れて嫁の美しい乳房を舐めてしまった。
そこに間が悪く嫁の夫でもある息子が居合わせてそれを見てしまったから、さあ大変!
憤慨した息子は親父様にむかって烈火のことく怒鳴りつける息子「何をやっているんだくそ親父!息子の嫁の乳を舐めるなどと言うことをやりやがって、いったいどういう了見なんだくそ親父」
親父様、一瞬ひるんだが開き直り、さらに‘逆切れ’して息子に言い返した
親父様「やかましい。おまえはおれの女房の乳を5年間も舐め食らいやがっていたろう」
この親父さんの言い返しがこの子小唄の‘落ち’で、赤ちゃんの時に息子は女房の乳房を独占していたことに比べれば一瞬のことだという親父のへ理屈が可笑しいですよね。
この時代こんな小唄が沢山あって面白いです
<原文>
♪~嫁が有った しごく器用で能(よく)はならき おやぢの月代(さかやき)をそってやる
髭をそるとき うつくしはだへの乳が おやぢの口びるにへさわった
おやぢ 我を忘れてなめる所を むすこが見て大いに腹を立て
「さてさて親人(おやびと)には有るまじき成されかた 女房の乳なめてのたわむれ 御所存の程が賜りたい」と きめつければ親父ひらき直って
「おのれは おれが女房のちちを 五年くらってだはないか」・・・・~♪
『口拍子』より
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コメント
博学ですな~
ジャンルが超広い・・・
投稿: もうぞう | 2009年5月30日 (土) 19:41
)もうぞうさん
ものの本の話でございます
投稿: 玉井人ひろた | 2009年5月30日 (土) 20:53
こんばんわ。
・「文章」を読んで。
ハハハ、面白い内容ですね。
投稿: H.K | 2009年5月30日 (土) 22:21
)H.Kさん
可笑しいですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2009年5月30日 (土) 22:25
落語の演目(お話)にもありそうなネタですね。
投稿: hide | 2009年5月31日 (日) 12:16
)hideさん
こういうのが落語の基になっているのかもしれませんね
投稿: 玉井人ひろた | 2009年5月31日 (日) 13:04
なるほど面白い話ですね。ほんとに落語にありそう。
投稿: 阿武蜂虎蔵 | 2009年5月31日 (日) 19:08
)阿武蜂虎蔵さん
完全な「落とし話」ですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2009年5月31日 (日) 19:22
落ちが秀逸です。江戸時代の人達のユーモアとセンスは今以上ですね。
投稿: 秋ぎつね | 2009年5月31日 (日) 20:52
)秋ぎつねさん
実際に有った噂話かもしれませんが、その発想というか、想像力の豊かさと言うか、センスがいいですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2009年5月31日 (日) 22:05
は・は・は・・・もっと教えて下さい。私は時々、毎日新聞の川柳に応募しますが、採用された事はありません。
投稿: 山口ももり | 2009年6月 1日 (月) 07:10
)山口ももりさん
応募されているんですか。わたしは県のに出したことはありますがそういうのは無いですね
投稿: 玉井人ひろた | 2009年6月 1日 (月) 07:33