“転んだ先”の杖
「転ばぬ先の杖、転んだ先の杖、立ったり転んだり」
昔の江戸の人々はしゃれが好きで、ことわざにはかならず対句・追加句がつけられていたようです
「転んだ先の杖」には、こんな感じの対句が存在していたとある本(時代小説)に書かれてありました。
転ばぬ先の杖は「倒れぬ先の杖」、「塗れぬ先の傘」、「石橋をたたいて渡る」と同類の「用心に越したことは無い」というような意味です。
となると「転んだ先の杖、立ったり転んだり」は「転んでしまってからの杖は使いようではかえって危険だったりする代物だ」ということで「物も使いようで変わるから気をつけろ」となるのでしょうか?
読んだ本では、そんな意味合いで出てきていたような気がします。
昔の人の言葉には面白いものが多いです。
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コメント
今のぎすぎすした世の中と違って、昔は言葉で遊ぶ余裕があったのでしょうね。
そういう心の余裕は現代人に一番欠けているものかもしれません。
投稿: がんさん@大和の国 | 2009年5月29日 12:02
)がんさん
こういうのを「小粋(こいき)な考え」というのでしょうかね
“合理的な考え”というのを本来の意味と履き違えてきているのでしょうかね
投稿: 玉井人ひろた | 2009年5月29日 12:16