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2009年6月29日 (月)

童謡「とおりゃんせ」で、物語を作ってみたら

童謡の「とおりゃんせ」はあまりにも有名な歌ですが、その内容と発祥の地はいろいろな人は違ったことを書いていて、そのことでも面白い歌でもあります。

発送の地という碑があるのは、三芳野神社(埼玉県川越市)、菅原神社(神奈川県小田原市)の二か所に太宰府天満宮だとも・・そこで私なりに歌を解りやすく物語にしてみました

<はじまり、はじまり~>

昔々、旅を急ぐ親子連れがおった。子供は5~6才であろうか父親に手をひかれ必死に、そしてどこか意気揚々と歩いている。親子連れはしばらくすると宿場の本道から外れた間道へそれて山の方へ向かっていく。
しばらくすると、その間道にも置けられた関所の番小屋が見えてきた。

関所のほうからは「通ってよ~し、さぁ通りませぇ~」の役人の声が聞こえている。
~♪とおりゃんせ、とおりゃんせ

親子はそこに行き役人に道を尋ねるのであった

、「ちと、お尋ねしますがこの細道はどちらに通じる道でございますか?」
~♪ここはどこの細道じゃ

役人「何!この道か?これは天神様を祭る祇園社(現在の八坂神社)に通ずる道である」
~♪ここは天神様の細道じゃ

父親「そうでございますか。それじゃ、ちと御免してもらい通らせてくださいませ」
~♪ちっと、通してくだしゃんせ

役人「“手形の無い者は通しゃせぬ”ことになっておる、まずは手形を見せい」
~♪手形の無いもの通しゃせぬ(御用の無いもの通しゃせぬ←後年に訂正された歌詞

父親「これでございます。どうかご見聞くださいませ」

役人「なるほど、目的は確かに祇園社に参拝と、記してある。そこへ何しに参るのか?」

父親「はい、倅(せがれ)が今年新年を迎え無事に7つに相成りまして今まで病などから守っていただいた天神様(疫病の神祇園天神・牛頭天神)にお札を返して、お礼まいりをしてまいります」と、息子に目をやる。
~♪この子の七つのお祝いにお札お納めに参ります

役人「それはめでたい、良い心がけである。通ることを許す」

父親「ありがとうございます。」「ありがとうございます」

と、親が役人に深々と何度もお辞儀とお礼の言葉を繰り返す。それを真似するように幼子も小さな体で親と同じようにチョコンとお辞儀をするのだった。
その愛らしさに、役人がにこやかに声をかける

役人「祇園社までの道のりはまだまだ遠いし山道、大人でも辛いのに子供連れではたいへんじゃ、行く時は何とかなっても帰りに子供は疲れて泣いたりと難儀することであろうが、気をつけてまいれよ。通って良し」
~♪行きはよいよい帰りは強い(こわい・硬い) 強い(硬い)ながらも通りゃんせ

やさしい言葉にさらにお辞儀をして親子は山道を歩いて行くのであった。
チャン、チャン

これが、私の想像する童謡「とおりゃんせ(関所遊び)」の世界です。

恐ろしいことを「怖い」と言うのはこの時代現在の京都や三重などのごく一部で、関東などを中心には「おっかない」と言うのが標準語でした。
それを証拠にビクビクした様子を「おっかなびっくり」と言うことでも分かります

ですから、ここで言う「こわい」は、「硬い食べ物食べるのは難儀で顎が疲れる」から転じた「硬い⇒強い(こわい)」で「疲れる、しんどい、難儀する」とことを言っています

天神様は本来「雷神、火雷神」を指すことが多く、わが地域では「天神様=雨乞いの神様」です。
この歌では、子供が健やかに育ったことへのお礼ですので疫病の神「牛頭天王」つまり「牛頭天神、祇園天神」の天神様信仰の方だとしっくりいきます。
昔、子供は7歳までに亡くなることが多くそれゆえに「人は7歳まで完全に人間になっていない状態」と考えられ親は子供が神に戻らないように祈ったようです。
※、昔は誕生日という考えは無く全員正月に1歳増えると考えられていました。つまり日本人全員正月が誕生日だったわけです

現代の歌詞は野口雨情氏(茨城県出身)が少し手を加えたとも推測されますが、いずれにせよ茨城、栃木、群馬、神奈川、そして福島県中通りは同じ方言県ですので、「こわい」=「強い・疲れる、難儀する」の言葉になります。
ですからこの歌の歌詞の「こわい」を「怖い」と間違って思っている人は歌の内容が「恐ろしい歌」と勘違いしてしまうようです

とても明るい歌だと思いませんか?

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コメント

何事にも造詣が深いですね~
童謡の歌詞には、難しい文言?単に昔の言い方かも知れませんが、よく使われています。
意味も分からずに歌っていた。歌わされていた。
残念なことです。

投稿: もうぞう | 2009年6月29日 (月) 18:30

)もうぞうさん

「こわい」を現代言葉に置き換える勘違いがこの歌の本来の意味を歪曲してあたかも“恐ろしい歌”に説明していることが多過ぎなんですよ。

投稿: 玉井人ひろた | 2009年6月29日 (月) 18:55

おっかないっていいますよね。くたびっちゃ〜とか♪こわいこわい…て。この辺の人じゃなければ怖いのか!?と思っちゃいますね。
『ひゃっこい』って方言だったとは知らなかった友達が居ます。ううむ…。
童謡で、はないちもんめは何故怖い歌なのでしょうか!????良く解らないんですよね。

投稿: くぽ | 2009年6月29日 (月) 20:15

あらま、菅原神社は知ってますが、
発祥に地かもしれないと言うことは知らなかったです。

それにしてもご指摘どおり、
「こわい」=「怖い」だと思ってました。
あらら…34年間、間違ったイメージでいましたよ。
成長しました♪

投稿: hide | 2009年6月29日 (月) 20:40

)くぽさん

「冷っこい」は本来、古い標準語(江戸ことば)なんですが、使われなくなったものですね。
それでも東京の浅草など元々の東京在住の人、例えば「北野たけしさん」などは「ひゃっこい」と言いますね。

「はないちもんめ」は恐ろしいというより悲しい説があります
貧乏な家が口減らしのため、子供を住み込みで働きに出すようす。つまり「おしん」の世界の話で、一人1匁で買われていったとか。

勝ってうれしい花一匁⇒買ってうれしい花一匁

投稿: 玉井人ひろた | 2009年6月29日 (月) 20:46

)hideさん

菅原神社には「発祥の地」の碑が有るそうですよ。

「こわい」は、ほとんどの人が勘違いしていると思います

投稿: 玉井人ひろた | 2009年6月29日 (月) 20:49

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