大地震が来たら
昔、映画やドラマになった作家小松左京氏のSF大作「日本沈没」(昭和48年(1973)3月 光文社出版)話題になってから30年ほど経ちましたが、あの当時心配されたようなことは幸いなことに“未だ”起きていません。
ありがたいことですね
現在小説や劇画の世界では新たに似たような書が多く出されていますが、その多くは先の「日本沈没」とおなじく“天変地異まで”の内容になっています。
その中で今年(2009年)リイド社から出版された劇画の先駆者「さいとう・たかを氏」が書いた「サバイバル」は沈没後日本での生き方を描いているもので、現在の生活が災害後どんな影響を及ぼすか考えさせる劇画になっていて、新たな現代生活の問題点が判りおもしろいです。
あらすじは・・
主人公の中学生の少年が夏休みのキャンプ中に(地球温暖化による地球変動の)大地震と真夏の雪などに遭遇、おさまったころに目覚めるとそこは無人島化した場所でたった一人になってしまったことから物語は始まります。その島で、空腹のためあらゆるものを食べ鼠と闘い、食中りや病気になりながらも工夫し生きていき、後に島だと思っていたのが沈没した日本の村の里山と気付き孤独感から自殺まで考えるが生き抜き海を渡り生まれ故郷の東京に向かう。
しかし、そこは殺し合いをした人間たちの死体の町、一部は一度海に沈んでまた隆起した大地の廃墟の町、富士山には狂気した人間が核爆弾を打ち込み姿は変わっている。
そこでも少年は生き抜こうとサバイバル生活が始まる
という内容の劇画で、現在3刊目までが発行されています
ここで作者が指摘する日本の大都会の食糧事情に「あ!そうだ」と気付かされるんです。
現在わたしたち日本人はスーパーなどで何でも食料が手に入ります。それも新鮮な野菜魚介類に肉類などが簡単にです。
災害になればこれらのものは無くなることは誰だってわかります。
だから「そ災害の時は缶詰を食べればよい」と、考えますよね
ところが、現在の日本では新鮮な食べ物が主流のため「缶詰」は昔に比べ極端に店頭から減っているんです。
そういえば、私の子供のころは沢山の缶詰がどこのお店にも幅を利かしていた気がしますよね
「便利になると保存食は減る(要らなくなる)」「日本は長期保存食の自給率も低い」このことを災害の対策には頭に入れておいた方が良いですね
そんなことも教えてくれたり、何と言っても「地球温暖化」が進むとこうなることを予言てきに教えてくれる本でした。
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コメント
県や市などが保存している保存食の期限が来たら、どうしているのでしょうかね?
この記事を読んでちょっと気になりました。
投稿: もうぞう | 2009年8月25日 19:33
)もうぞうさん
そうですよね。さらに現在の保存食や缶詰類は昔より賞味期限が短くなっているので入れ替えの頻度は多いはずですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2009年8月25日 22:04