それでも“有罪”
前福島県知事氏(前全国県知事会会長)が木戸ダム工事での汚職問題で逮捕され事件は東京地裁で二審の結果も有罪の判決が出てしまいました。
しかし、前回の一審の内容と大きく変わったところが有ります
<前回一審の判決での報道>
検察側は、「知事の職務権限を悪用し、県民の犠牲の上で私利私欲を図った」と厳しく批判。「公判で否認するなど、反省、悔悟の情は全くうかがえない」と実刑判決を求めた。
論告によると、栄佐久被告らは2002年8~9月、県発注の木戸ダム建設の工事入札で、便宜を図った謝礼として、下請けした水谷建設に対し、祐二被告が経営する紳士服メーカー保有地を時価(約8億円)を上回る約9億7000万円で買い取らせた。
この時価額と買い取り額の差額1億7千万円がわいろに当たるしかし一審判決では「時価は9億円相当額であり、賄賂に当たるのは7千万円である」と判断された
このときマスコミ各社では土地価格鑑定士なるものを登場させ「この土地は8億以下にしかなりません」との言葉を放送し「異常な高値取引である」と報道書きたてをしたものでした
ところが今回の二審判決では「土地取引額は通常であり、検察側の事実誤認である」と検察側の証拠を否定したのです
実際にこの土地はこの取引前に1.2倍の価格で創価学会が土地取引をしていますので、本来は11億円以上になるはずだったと佐藤祐二氏は思っていたようです
祐二被告の会社は10億以上の赤字を抱えつつあったので9億7千万円は辛かったようです
さらにこの土地を「商用地下評価額」に直すと「15億円」ほどになるらしく、検察やマスコミの報道は全くの間違いだったことになります。
当時、土地の評価額について誤報を伝えたマスコミ各社はどうこの裁判を見ていたのでしょうかね
つまり今回の二審は「賄賂の証拠は無いが、自供が有ったので有罪」としたようです。
ただ自供の調書は本人の自供前にすでに出来上がっていたとの証言を佐藤氏らから訴えられています。
何が何でも「有罪ありき」で行われる裁判のようで、「やはり(当時)政府自民党とプルサーマル問題で戦っていた佐藤前県知事への策略」と思えて仕方ないです。
そう思うのは私だけかもしれませんがね
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コメント
佐藤栄佐久???ですって??聞いたような名前ですね。本名なんですか???大体、日本の国土は土建屋や不動産屋にすっかり荒らされてしまいました。営々とご先祖様が作り上げた美田を道路にしたり、駐車場にしたり、パチンコ屋にしたり・・・
スイスに行ったとき思ったんですけど、ちっとも砂防工事なんかしていない。川が増水したら崖崩れし放題って感じなんです。日本でも、昔の人は、川が溢れそうな所には家を建てなかったはずです。何処もかも、工事して家を建てて売っておきながら増水したら保障ですって???政治家に土建屋を選ぶのには反対です。
投稿: 山口ももり | 2009年10月16日 (金曜日) 08:55
思い込み捜査というのは怖いですよ。
学生時代、学祭で数人の男に取り囲まれて『一緒に来い』と言われて着いたのは警察署。
有無を言わさず取調室に入れられ、いきなり『なんで殴った!』と恫喝。
何のことかさっぱり分からずにいたのですが、どうやらどこかで誰かに殴られた本人が私を犯人に似ているということで通報したらしいんですよ。
警察は私を犯人だと決めつけて『○月○日の○時頃、どこで何をしていた?』などと訊くのですが、そんなこと覚えている筈もありません。
そのうち殴られた本人の自信が無くなって、『違うかも…』。
ということで放免されましたが、今考えるとぞっとしますね。
投稿: がんさん@大和の国 | 2009年10月16日 (金曜日) 12:32
)山口ももりさん
それは前総理大臣「佐藤栄作氏」ですね。こちらのは一文字違いですが同姓同名になります。参議院から県知事になった人で、あの突然辞めた「あべしんぞう氏」の父親と知事選で遺恨が有った人でもあります
)がんさん
釈放されてよかったですね。危ない所でした。
「自供」があってから証拠を探し、「有罪ありき」で捜査や裁判がされる日本のやり方は誰でも冤罪を着せられそうで恐ろしいです。
投稿: 玉井人ひろた | 2009年10月16日 (金曜日) 12:45