「地産地消」←最初は違う意味があった
よく言われる言葉「地産地消」、これは「地域生産地域消費」の略語で「地元で生産される安全な食べ物を地元で食べましょう」と言った内容ですね
生産者から言えば「地元の消費者の皆さんに、地元で取れた食材を食べてください」といったお願いでもある取り組みです。
マスコミでもよく放送されるので最近では誰でもその意味もよく知っていることでしょう。
この言葉・取り組みは昭和56年(1981)に農林水産省が計画立案化した取り組みなのですが、当初の意味と目的は現在の物とは違っていたのを先日知りました。
当初の目的は「農家の食生活改善と健康促進」だったのです。
今もそんなに変わりませんが私の子どものころの農家の食事と言うのは、“ご飯・味噌汁・漬物”が中心で塩分が高く「高血圧」などの要因になっていました。
さらに外国からの野菜、果物、魚介類の輸入が増えることになり当時「バナナ」など輸入されるものは高価で農家ではなおさら食べられないものとなって行きました。
そこで農水省が考えたのが、日本国内で消費するものをもっと国内で生産し増やしていき安く手軽に食べられるようにし農家の食生活を改善しようとしたものです。
その目的のため農家には今まで作っていなかった「西洋野菜、緑黄色野菜」の積極的作付を推進したのが「地産地消」だったようです。
その計画は進みいろいろな農産物が作られ、農家だけじゃなく地元の消費者の皆さんにも食べてもらうように変化したようです。
生産者から消費者に目標が変化したということでしょうかね
「バナナ」が高価だったなんて現在の若者には想像つかないでしょうね()
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コメント
バナナと言えば台湾バナナ、パイナップルは缶詰。そんな頃をうっすらと覚えています。
日本の農業に対する行政の姿勢には「?」を感じることもありますが。
投稿: 秋ぎつね | 2009年11月23日 21:20
なるほど、今使っている意味とはだいぶ違ったのですね。言葉の意味は、時代とともにけっこう変わるものですね。
当ブログにコメントいただいた歴史の話も、再考する機会となり勉強になりました。
投稿: 楽山 | 2009年11月23日 21:21
)秋ぎつねさん
農産の族議員の考えそうなことのようですね。途中からだから“非農家”に目先を変えた気がします
)楽山さん
いえいえ、こちらこそくどいコメントをして失礼しました。
「地産地消」の当初の目的を知った時は、かなり“驚き”でした
投稿: 玉井人ひろた | 2009年11月23日 22:45
農家の食生活が塩分の取りすぎって言うのは、収穫時に一時に取れる野菜を保存する必要からきてるでしょうね。今みたいに冷蔵庫が完備したら当然変わるでしょうね。最近農家が直接売っているのをよく見かけるようになりました。まだまだ変わりそうですね。
投稿: 山口ももり | 2009年11月25日 08:53
)山口ももりさん
今の漬物は、おいしく食べるための手段になってきていますが、昔は作物が取れない時期の「食糧確保」が目的でしたから大量に(現在の4~5倍以上)漬けこんだんですよね
だから半年過ぎても沢山ありましたよ
投稿: 玉井人ひろた | 2009年11月25日 11:35