ともしあぶら(灯油)
寒くなるとファンヒーターなどを使う家庭では灯油使用が増えます。昔はこの字を「ともしあぶら」と読んで植物性の油を指して言う言葉だったようですが今は「白灯油」のことを指しますね
灯油は認定を受けた専用の金属製やポリエチレン製の容器が必要になります。
普通家庭で使うのはポリエチレン容器ですが、この容器の統一名は「ポリエチレンかん(ポリかん)」と、なっているようです。
「缶」じゃなく「かん」となっているのは「金属製の缶」と区別するためなのでしょうか・・ね?
この「ポリかん」は太陽光によって変質しないように赤、青(乳白色や透明は認められていない)などに色が付けられていますが、面白いことに「赤⇒東日本」、「青⇒西日本」に80~90%の割合で大きく使用色が分かれているそうです。なぜ?
境目は「日本海側が新潟県・富山県」、「太平洋側が愛知県・静岡県」で、東西が分かれるそうです。
ちなみに我が家では、赤と青の両方の色を使用しています)・・あらっ!
ところで、灯油を個人が乗用車(セダン、ミニバン、ライトバン、ワンボックス、など)や二輪車(自動二輪・原付など)で運ぶ場合どのくらいの量まで運べるか、ご存知でしょうかね。
<灯油を個人が買って運搬・保管する場合の規定>
- 保管・運搬・販売に使用できる容器
ポリかん⇒30ℓ以下
金属製 ⇒60ℓ以下
※、いずれもJIS規格の推奨認定ラベルが貼られているものに限る- 容器の積載可能総数
20ℓポリかん・金属缶⇒10かんまで
18ℓポリかん・金属缶⇒11かんまで
※、これは法で灯油運搬総量が200ℓ以下と定められている為- 個人住宅で届け出無しで保管できる灯油の量
500ℓ未満まで
※、ただし事業所での使用の場合200ℓ未満となっているので注意- 灯油はセルフスタンドで一般人でも容器に詰めることが許可されている
- 灯油用のポリエチレンかんは劣化するため、5年を目安に交換することが安全上望ましい(消防署)
これは知っておいて損は無いですよね。安全第一です。
ついでですが、ガソリンはマイナス40℃でも気化(ガス化)して危険な為もっと厳しい規定がありますので紹介します。
<ガソリンの規定>
- 乗用車(二輪車含む)で運べる容器⇒22ℓ以下の認定された金属製缶
ポリかんも10ℓ以下のものなら許可、しかし認定商品が無いため事実上“ガソリンのポリかん運搬は禁止”になっている
※、一般乗用車や二輪車以外なら60ℓまで可- ガソリン(軽油も含む)はセルフスタンドで客個人が容器(缶)に詰めることは禁止されている
- 家庭で届け出無しで保管できる量⇒100ℓ未満
※、ただし、事業所での使用の場合40ℓ未満まで- 上記に違反した場合、懲役刑または罰金刑が科せられる
ここで勘違いしやすいのですが、22ℓ以下というのは容器自体の最大容量のことでして、例えば30ℓ缶に22ℓ以下のガソリンを詰め乗用車や二輪車で運んだ場合は違反になり買った個人も販売した店舗も処罰されます。
こんな違反で捕まったら寒い冬がもっと寒くなってしまいますし、第一に危険ですからやめましょうね
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コメント
以前は白っぽい容器でもOKだったようだが、最近は赤ですね。緑もあるとか言ってましたが・・・
ところで18Lと20Lがありますよね。
セルフでの給油の場合は、20Lと18Lのボタンがあります。
投稿: もうぞう | 2009年12月 3日 19:48
)もうぞうさん
食油は今でもそうですが、油などを入れる缶と言うと「1斗缶(=約18ℓ)」が以前は当たり前でした。
その名残が「18ℓ缶」のようです。
その後、半端な数字じゃなく「20ℓ」と言うのが製造されたため18ℓと20ℓの2種類の容器が併用されるようになったそうです。
投稿: 玉井人ひろた | 2009年12月 3日 22:19
以前はうちでも石油ファンヒーターを使っていて、赤いポリかんがいまでもあります。
最近はエアコンかガスファンヒーターで暖房をするので使っていませんけどね。
何より、買いに行かなくて済むのがいいです。
奈良も少し奥まった所に行くと家の外壁に大きなタンクが設置されているのをよく見かけますが、あれは重油でしょうか…。
底冷えが厳しいので暖房費も半端じゃないでしょうね。
投稿: がんさん@大和の国 | 2009年12月 4日 10:06
)がんさん
重油は今船舶燃料ぐらいしか使いませんので、そのタンクは我が家とおなじ「石油給湯機用灯油タンク」だと思います。
我が家のは二つのタンクで合計約300ℓになる灯油タンクが外壁に有ります。
投稿: 玉井人ひろた | 2009年12月 4日 12:23