来年の干支(えと)は庚寅(こういん)
ここにおいで下さる方は毎年同じような記事を書いているのでお判りの方が多いと思いますが、来年の干支(えと)は“「虎」ではありません”
西暦2010年・平成22年になる来年の干支(えと)=「庚寅(こういん・かのえとら)」になっています。
- 干支の「干(え)」に当たる「十干(じっかん)」=庚(こう・かのえ)
- 干支の「支(と)」に当たる「十二支(じゅうにし)=寅(いん・とら)
- 十二生肖(じゅうにせいしょう)=虎(とら)
※、十二属相(じゅうにぞくしょう)とも言う。
さらに陰陽道の「九星」が入ると「八白」、「土星」までを歳の名が入るようで
来年は<平成22年庚寅八白土星>という呼び方になるようです
※、九星⇒九紫・八白・七赤・六白・五黄・四緑・三碧・二黒・一白と毎年順に付けられているもので、十二支戸の組合せで36年周期で同じくなる
寅(いん)とは天文方位(時刻)の北東~東北東あたりになるようです。そこに虎を当てたのはまた別の意味が有るようです。
いずれにせよ寅(いん)は「陽」にあたり、庚(こう)は金の兄(かのえ)となりこれも「上昇期」に当たるようでして、来年は世の中が好転し始める年になるらしいです。
そうなるといいですね
干支(えと)とは=十干と十二支の組合せで60年に一度同じになる |
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十干 | 訓読み | 音読み | 意味 | 十二支 | 読み | 十二生肖 | 読み | |
甲 | こう | きのえ | 木の兄 | 子 | し | 鼠 | ね | |
乙 | おつ | きのと | 木の弟 | 丑 | ちょう | 牛 | うし | |
丙 | へい | ひのえ | 火の兄 | 寅 | いん | 虎 | とら | |
丁 | てい | ひのと | 火の弟 | 卯 | ぼう | 兎 | う | |
戊 | ぼ | つちのえ | 土の兄 | 辰 | しん | 龍 | たつ | |
己 | き | つちのと | 土の弟 | 巳 | し | 蛇 | み | |
庚 | こう | かのえ | 金の兄 | 午 | ご | 馬 | うま | |
辛 | しん | かのと | 金の弟 | 未 | び | 羊 | ひつじ | |
壬 | じん | みずのえ | 水の兄 | 申 | しん | 猿 | さる | |
癸 | き | みずのと | 水の弟 | 酉 | ゆう | 鶏 | とり | |
戌 | じゅつ | 犬 | いぬ | |||||
亥 | がい | 猪(豚) | い(ぶた) |
これを見ると、幕末(正確には明治初期)におきたの戊辰戦争(ぼしんせんそう)は、その年の干支名の「戊辰(ぼしん)」から来ていることがよく分かる表だと思います。
緑の部分が来年の干支の組み合わせですがこれと同じになるのは60年後になりますね
ちなみに
「寅」と言う漢字の本来の意味は、「宀」=家、で中の文字は腰に手をやって立っている人を表わしていて「家の中で物事を弁ずるには腰に手を当て慎重に構えてやらねばならない」と言うことを表し「慎む」を表す漢字らしいですので、干支とはまったく無関係の意味になってしまいます。
干支のは昔の漢の人が考えた、単なる当て字のようです
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コメント
主人は年賀状に庚寅 も入れています。
勿論毛筆で喜ばれています。
私は全然知らなかったので 玉井人ひろた さまありがとう。
投稿: kiyoka | 2009年12月21日 21:52
)kiyokaさん
テレビなどで「今年の干支は寅(虎)ですね」と言うのを聞くと物凄く違和感が湧き上がって嫌です。
正確に「今年の干支の‘十二支は寅(虎)’です」という言い方にしてもらいたいです
投稿: 玉井人ひろた | 2009年12月21日 22:15
ひえええ〜。ね、うし、とら…でやっと十二支を覚えられたぞ〜
と思っていたのに…
『ごうのとら』生まれの女の子は良く無い、って聞いた事があるのですが、『ひのえうま』なんかと似た理由なんでしょうか?
難し過ぎて頭から煙が出てきそうです。
投稿: くぽ | 2009年12月22日 04:07
)くぽさん
「ごうのとら」調べましたよ。それは「干支」ではないようです。陰陽道の九星術の言い方のようです。
正確には「五黄寅」と書いて「ごおうのとら」と言い、それが「おう」が転じて「ごうのとら」となったようです。
その言い方だと来年は「八白寅(はっぱくのとら)」だそうです
投稿: 玉井人ひろた | 2009年12月22日 08:22