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2010年1月 9日 (土曜日)

小さな村役場職員も、やはり“お役人”

不景気による失業者の対策として行政はいろいろな対策を取っています。
わが福島県でもその一環として、県ではその方たちを対象にした「臨時職員採用」という政策を行っています。

私の小さな村(福島県安達郡大玉村)でも昨年から「臨時職員募集」を何度か行い、ことしもその募集のチラシが配られました。
村長(浅和定次氏)の提案で行われている雇用対策です。とても良いことだと思います

しかし、
そこで働く役場職員たちの考え、それは全員じゃないでしょうが村長の思いとはかなり温度差が有ることを知りました

村が計画するあるプロジェクトの説明会に招かれて出席した時、その説明にあたった担当課長が言い放った言葉でそのことは判りました

課長・「この計画は先の雇用対策で募集し、臨時職員として採用した“連中”の仕事が無いものですから、その“連中にやらせる”ために作った仕事でもあります。ですから・・・・」

少し詳細は違いますがこういう言い方を平然と、苦笑いを浮かべながら話すのです

この課長としては「あんな余計な者を抱え込んだため仕事をやるしかない苦しい役所事情なので、お集まりの皆さんにはそのことを御理解し今回の計画に御協力下さい」と訴えたかったようです

しかし、本人は(普段もそう言っているのでしょう)何とも思わないで話したのでしょうが
「(人気取りで)村長が言うから役立たずを無理して採用してやった」
「あんな厄介な連中だが何かやらせないとしょうがない

という、まるで採用した人達を“人”とだと思わない本音がよく判る「連中」の言葉と付随する言い回しが端端に有り本音の気持ちがよく伝わるものでした

それでもその採用にすがりたい身内の人が聞いていたら「お前だって村民に食わしてもらっている(飼われている)連中だろう、何様だ!」と、かなり憤慨する言葉だったと思います。
私だって“連中”の言葉に「カチン!」ときましたからね。
ただ同席した人々は何とも思っていないようでした。鈍いのか?同じ考えなのか?分かりませんが、田舎にも情なんてものは無くなった証拠でしょう。

東京の派遣村では無断で大勢の人が居なくなったそうですが、わが村の職員と同じように「金を支給してやってる(乞食に近い)連中」という態度が担当職員に無かったのか?と勘繰りたくなります。そんなことは無いでしょうがね。

以前、年老いた女性が「年金担当職員が乞食に金をやるような言い回し(くれてやる・・)をするので役所に年金を受け取りに行くのが嫌だ」と、涙ながらに訴えていた放送を見たことが有ります。

あの職員は「年金未払い問題」で今頃はどうしているのでしょうかね

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コメント

 遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。
 
 言葉一つで傷付くこともあれば、関係が破綻することもあるので、特に公の立場にある人は発言に気をつけなければいけないのに、と改めて思わせるような発言ですね...
 以前訪れた信州白馬のタクシー運転手さんは、「いまの役所の幹部達はバブルの頃に公務員になった奴らなので馬鹿ばかりだ」というニュアンスの事をいろいろと聞かせてくれました。
 税金を使う立場の人が納める人の事を忘れたら終わりだと思う今日この頃です

投稿: 秋ぎつね | 2010年1月 9日 (土曜日) 09:24

なんだか がっかりしすぎて涙が出そうになる話ですね。
身内が市役所に勤めているのですが、常々クチすっぱく釘をさしています。
「絶対役人色に染まるなよ!!」って…。
今話題の『接遇』を取り入れて欲しいです。

投稿: サン | 2010年1月 9日 (土曜日) 12:10

)秋ぎつねさん

こちらこそよろしくお願いします
全員ではないでしょうが、思いとしてはほとんどの公務員が持っているんだと思われてもいたしかたない発言ですよね。実際に考えていないと自然には出ないものです
それも、そこの管理職ですからね
 
 
)サンさん

現在、病院でも進んでいるところは「接遇」がしっかりなされてますからね
「親方日の丸」の言葉は過去の遺物になっていない証拠でしょうね
 
 

投稿: 玉井人ひろた | 2010年1月 9日 (土曜日) 17:13

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
なんだか悲しくなる話ですね。
役所としては、厄介者を背負い込んだとでも言いたいのでしょうが、だったら他の方法がないか、探してもみないのでしょうね、きっと…
年金とか、生活保護金は税金とか市民から徴収された公金から支給されるのであって、役所の人が個人の懐から出してるわけでないのに、長年やっていると、自分が上げていると錯覚してしまうのでしょうね。
市民の為の役所という意識が、少しでもあれば、そういう事は無いはずなんですが。

投稿: コデマリ | 2010年1月 9日 (土曜日) 20:58

こんばんわ。
・「担当課長が言い放った言葉」を読んで。
これは、酷い言い方ですね。
遺憾の意を感じますね。

投稿: H.K | 2010年1月 9日 (土曜日) 22:27

)コデマリさん

こちらこそよろしくお願いいたします

入所するときはそうではないと思うんですが、環境が人の考えを替えていくんだと思います。
そうならないように行政の長や議員が選出されているんですが、その人たちもどうも取り込まれているような気がしますね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年1月 9日 (土曜日) 22:27

)H.Kさん

だれでもそう感じますよね。いや・・感じない人もいますね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年1月 9日 (土曜日) 22:29

この課長のような“施してやっている”というような捉え方をして、なおかつ人前でそれを口にしてはばからないというのは、そいつらこそ本当に仕方のない困った“連中”だと言わなければなりません。

投稿: koji | 2010年1月10日 (日曜日) 13:20

)kojiさん

あの課長、名前を出さなくても課名をだすととくていされちゃいますから止めましたが、このブログを誰か見ていて伝えていたらどんな思いをするでしょうかね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年1月10日 (日曜日) 18:40

小さな村ですから、すぐに誰だかわかりますね。困ったものです。
こういう方って、考え方を改めるというのももう難しいのではないかと思います。この部下の方も、けっこう大変じゃないかなと思いますね。
何度かハローワーク通いして、何度も「不採用」とかいう体験があれば、けしてこのような発言はできないと思います。

投稿: 楽山 | 2010年1月11日 (月曜日) 23:06

)楽山さん

その通りだと思います。
公務員の制度改革を早く望みたいです

投稿: 玉井人ひろた | 2010年1月12日 (火曜日) 08:02

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