感染ウイルス「HTLV-1」・・・何これ?
「HTLV-1」て、何だか知っていますか?私はNHKの番組で初めてその名を耳にしました。
HTLV-1とは「ヒトTリンパ球向性ウィルス-1型」の略称文字で、その名の通り人から人へ感染するウイルスです
このウイルスの特徴は感染者のほとんどが赤ちゃんのとき母親からの母乳によって感染するものだそうです(ただしその感染率は20%ほど)。
その他の感染ルートとしては男女の性行為による場合があるのですが、これは必ず「男性から女性へ」(逆の‘女性⇒男性’は無い)と言う経路で感染するのだそうです(この経路は発症率も感染率もほぼ0%に近い)。
これは、ウイルスが精子の細胞にのみ存在し移動するからだそうです
そして不思議なのは、なぜか病状発症(発病)は40歳以降になってから突然に自覚症状もほとんど無く発症するんだそうです。
ただし、感染しても発症する確率は5~6%と、とても低いしウイルス自体も熱等に物凄く弱いものなのです。
つまり感染しても95%の人は何も無く健康に一生を過ごすのです。
この感染していても発症しないでいる人を「キャリア」というんだそうですが、現在推定で国内に100万人もいるそうです。
なんとも、心配していいのか悪いのかよく判らないウイルスなんですよね。
それじゃ、もしも、もしもそのウイルスで発症してしまったらどうなるか?というと、こうなります
- ATL(成人T細胞白血病)
- HAM(つま先が上がらないなどの歩行障害や排尿障害)
- ブドウ膜炎(視力障害)
- その他リウマチ様疾患
元宮城県知事でテレビなどでもよく報道番組の解説でお馴染みの浅野史郎氏はそのなかの「ATL」になってしまったのです。
http://www.asanoshiro.org/
番組では直接インタビューして聞いていましたが、まったく本人は健康でいていつもの健康診断の血液検査で発症していることをしったのだそうですが、自覚症状が無いので重大だとは最初全く思っていなかったそうですが、
主治医に「この病気場合の余命は11ヶ月(約300日あまり)」という宣告を聞いてがくぜんとしたそうです。現在は髄移植が成功し自宅療養中だそうですが免疫力が低下して病院より気を使う生活になっているそうです。
恐ろしいですね~。
先に自覚症状がほとんど無いと書きましたが、実際はあるのです
- 最近肌が赤くなってみょうに痒い(ATLかも)
- 何だか最近足がもつれるようでチョットの段差でもつまずく(HAMかも)
- 何だか、トイレが近い(HAMかも)
- このごろ急に目がかすむようになった気がする(ブドウ膜炎かも)
上記のようなものですが・・・。これって4~50代以降になると誰でも起こること、だから“症状が無い”となってしまうらしいのです。
いよいよ、どう考えたらいいか分かりませんよね。詳しくは↓のURLをクリックしてアクセスしてみてください
http://www.shiribeshi.pref.hokkaido.lg.jp/hf/hfc/genko/htlv/htlv.htm
すこし、気が楽になるはずです
| 固定リンク | 0
コメント
このウィルスや疾病は知っていましたけど
浅野氏が罹患したんですか。お会いしたことが
ありますが、すばらしい方なだけに惜しまれます。
はやく復帰できるようになれば良いですね。
投稿: ZZT231改 | 2010年3月12日 09:51
) ZZT231改さん
面識が有るんではなおさら気になりますね
疾病後初のテレビ出演でしたが、ちょっと誰だか分からないくらい窶れられておりました
投稿: 玉井人ひろた | 2010年3月12日 12:19