中井(津波警報)vs石原(マラソン)・・・軍配は?
今年も何万人という参加者を集め2月28日(日)に「東京マラソン」が華々しく行われました。
しかし、その日はチリの大地震による津波が日本を襲う可能性があるとして政府は日本の太平洋側すべての地域に「津波警報」を発令し海外沿いから避難するよう注意や避難勧告を出したのでした
各都道府県はそれに従い人々の安全のための処置を行いました。
しかし、東京都では石原都知事が「東京湾は安全だ」と断定しこの津波警報を無視して東京マラソンを通常通り開催しましたね。
ここで、無視された形の政府の中井洽防災担当相は国民を危険にさらしたとして石原東京都知事の行動を批判したから、いつものバトルが始まってしまいまったようです。
中井大臣、「(東京都のような対応をされたら)警報を出しても意味がないということになると、次回の警報が信用されなくなる」
石原知事、「小笠原(村)の情報や東京湾の地形を踏まえてやっている、気仙沼とは違う。むしろ気象庁の(あんな)情報のほうが甘かった。反省するのは中井大臣やそっちの方だ」
中井大臣、「(危険を考えず東京マラソンを)悠々と(のんきに)やっていた。東京都の判断なのだろう」
石原知事、「こっちは命がけでやっている。大臣がああいうばかなこと言わない方がいい。東京が十全な努力で判断をしてやってるんだ」
さてさて、お偉いさんのすごい言い合いですが東京マラソンのコースを下のURL(good地図)にアクセスして確認してみてください
http://map.goo.ne.jp/tokyo_marathon_2007.php
コースはほとんど東京湾のすぐそばを走る、特にゴールは東京湾上そのものと言っていいもので、もし気象庁が予想した“最大1mほど”というものを上回った場合もっとも競技者や応援や大会スタッフそして報道陣などがごったがえしていたゴール地点では間違いなく津波災害が起きていたことになり、人ごみで避難ができなくてパニックが起き最悪死者も出していたかもしれません
ですから、中井防災大臣の指摘することは正しいことになります。
ただし、津波警報を守り「東京マラソン中止」をし場合、今回は被害が出るような津波が来なかったのですから楽しみにしていた何万人もの出場者や関係者の怒りと不満が、それこそ“津波”のように石原都知事や政府、気象庁に押し寄せたことでしょう。
そして、東京都の損害も莫大なものとなったに違いありません。
総合的に見て、たまたま災害が起きなかっただけなのでどう見ても石原都知事の言い分の方が正しくないと思います。
だから今回のバトルの軍配は中井防災大臣のほうでしょう。
だいたい、大会寸前の短い間に100%確かな情報なんて集められるはずが有りませんよね。
専門家が口をそろえて「津波の予想は難しい」と言っているのに「情報を元に・・・判断した」とは、「大会寸前でどうしても中止できなかった」と言う本音をあの方流にごまかしたのでしょう。
あの方の性格だから「少し、不安でしたが開催を決行しました。津波が大きくなくて助かりました」などと、神妙な記者会見を開けないのでしょうしね。
ぜったい、本音では「助かった」思っているはずです。痛いところを中井大臣につかれたから余計に怒っているのでしょう。
いずれにしても被害が無く楽しく開催できて何よりでしたね
| 固定リンク | 0
コメント
いやはや面白いな~
政治家や弁護士の答弁などは、ホント面白いです。
投稿: もうぞう | 2010年3月 7日 20:21
)もうぞうさん
そうですよね。石原都知事は特にですね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年3月 7日 22:21
人命に関わることは臆病なくらい慎重にやって欲しいと思いますが、石原氏と中井氏となると石原氏の肩を持ちたいし…。
でも、オリンピック招致でもかなりな損失を出したようだし、彼が始めた銀行も…。
やっぱ、今回は勇気を持って「中止」という判断をすべきだったかもしれませんね。
「津波による被害を想定して」と言えば誰も納得したでしょうから。
投稿: がんさん@大和の国 | 2010年3月 8日 12:27
)がんさん
参加者が納得しても、石原都知事が納得しなかったかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2010年3月 8日 16:11