“はしたない”・・・か!
「はしたない」と言う日本語がありますよね。
漢字で書くと「半端ない」と書くんですが、こうなると本来の意味の「つつしみに欠ける、行儀が悪く見苦しい。みっともない」ではなく現在では「半端(はんぱ)」と読んで意味が違ってしまいますよね
「はしたない」の語源
その1>
- 基の言葉は「半端(はした)」に接尾語の「なし」がついてできた「はしたなし」が元の言葉
- 意味⇒一定の数量やまとまりに欠ける数や部分、中途半端の状態をを指す言葉
※、「・・・まとまりに欠ける=中途半端=収まりが悪い=恥ずかしい=見苦しい=はしたない」となって、現在の使い方に至る
その2>
- 「程度が激しい、きびしい」の意味でも使われれていた
使い方⇒雨風いとはしたなし(風雨がとても激しい)
※、「はしたなし=程度が激しい=半端(はした)が無い=半端(はんぱ)じゃない」に使い方が転じたようです。
半端でなんとも収まりの悪いしぐさや服装は「恥ずかしい」という言葉より「はしたない」という日本語が適切でしょう
いずれにしても、現在の日本では「はしたない」の定義が変わったのかもしれません。
正確に言うと「私の持っている知識のなかの言葉や考えとは少しずれてきている」と言ったほうが正しいのかもしれません
・・・と、何百年、何千年、何万年と年長者は若者を見て思ってきている歴史があるのも事実で、つまり私も年代が上になったと言うことです。
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コメント
こんばんわ。
へぇ~、そう言う語源でしたか。
全然しりませんでした。
投稿: H.K | 2010年4月25日 22:23
)H.Kさん
そうなんですよ
投稿: 玉井人ひろた | 2010年4月25日 22:57
そう言えば、ちょっと記憶が曖昧なのですが、「はんぱじゃない」「はんぱじゃねえ」等と言う言葉は、最近特に若い人が頻繁に使っているように感じるのですが・・・。という私もそれにつられて、ここ何年か前からこれを使うようになった様な気もしますね。昔(私が20代の頃)こんな言葉を頻繁に使っていたのかな??というのも、この「半端じゃない」と言う言葉に、ささやかながら軽率な意味を感じ、ある抵抗を無意識に感じるのですが・・・使われ方なんでしょうか・・・mmmmmm。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年4月26日 00:02
)HAPPY太郎さん
今の若者の言い方は「はんぱね~」というやつですね。
言葉は時代によって変わるもの(金田一先生曰く)だそうですから、仕方ないのでしょう。
投稿: 玉井人ひろた | 2010年4月26日 07:41
バンクーバーオリンピックでもはしたない恰好をした選手が顰蹙を買っていましたね。
最近は「恥」の概念が希薄になっているような気がします。
価値観の多様化と言ってしまえばそれまでですが、本来日本人が持つべき意識が薄れつつあるのは嘆かわしいと言わざるを得ません。
近頃では子供に「そんなことをすると人に笑われるよ」と諭す親も少なくなったのだとか。
「公」を疎かにして「私」のみを重んずる社会は国としての体を成さないと思うのですけどね。
投稿: がんさん@大和の国 | 2010年4月26日 09:07
)がんさん
薄くなっていうと言うか。概念そのものが変化しているのかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2010年4月26日 19:45
京都ではお客さんがみえた時、上がってもらう時間も無いような時
「まあ、はしじかですんまへんなあ」とか言います。端が近い・・・つまり縁側とか玄関先とか、座敷へは上がってもらえない時に使うようです。まあ・・・若い人は使いません。
最近のTVなんかで見かける若い女性、もうちょっと何とかならんのやろか。はしたナイッ!!!・・・みんなって言っていませんよ。
投稿: 山口ももり | 2010年4月27日 09:12
)山口ももりさん
>まあ、はしじかですんまへんなあ」
なるほど、わが地域の言葉に直すとこうなります
「は~、とんぼぐぢでわりない」
「とんぼぐぢ」とは「戸の口」が転じた言葉で「玄関先、軒先」を指すんですよ
投稿: 玉井人ひろた | 2010年4月27日 19:16