“足袋”を最後に履いたのはいつですか?
和の装いと言えば着物、着物と言えば足袋に草履・下駄となります。欧米化した日本社会で「最後に足袋を履いたのはいつですか?」と、問われたらどのくらい前と答えるでしょうか
「毎日履いてます。ついさっきまで履いていました。」と、答える日本人が何人いることでしょう
私の場合、最後に履いたのは自分たちの結婚式のとき以来ですから、遠い昔になってしまいます。
こういう場合「まったく履いたことが無い」に等しい答えでしょうが、ほとんどの人が私と同じじゃないでしょうか(たぶん)
さて、足袋とはその昔は「単皮」と漢字で書き表して「たび」と読んでいたのが語源だそうです
「単皮(たび)」とは読んで字のごとく古代には鹿などの動物の皮を使った靴(くつ)で、これを履いて地面を直接歩いていたそうです。つまり土足用の履物でした。
形としては、韓国ドラマのチャングムなどで登場人物が皆はいていた“ショートブーツ”に似た形状のものです。
たしか、聖徳太子像の絵で大使もそういうくつを履いていたはずです(?)
それを「単皮(たび)」と言っていたようです
ですから、足袋は江戸時代の初期のまだ水戸黄門様が生きていたころくらいまでは皮製だったようです。
その後素材が布製になり現在と同じ形状になったのは享保年間(1700年代)ごろからのようです。
私の小学生のころ、運動会と言うと足袋の底に薄い皮が縫い付けられた「運動会用足袋」というので走ったりして「なんで足袋?くつじゃないんだ?」と疑問に思ったものですが、語源を知れば元々は土足用の靴でしたのですから“それも有り”だったんですね。
運動用の足袋、こんなの若い人は知らないどころか「靴下で走ったの?」て笑うでしょうね
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コメント
わたしも全く“玉井人ひろたさん”に同じです。足袋をはいた最後は結婚式。子供の頃靴下の替わりに紺色の“福助足袋”をはいていたような記憶もありますが定かではありません。懐かしいのはやはり“運動足袋”ですね。足下が凄く軽くて早く走れそうな気がしたのを覚えています。運動会が終わる頃にはいつも足袋底の皮を縫いつけていた糸がほつれてパフパフになっていましたっけ・・・うわー、ホントに何だか懐かしいです。
投稿: koji | 2010年5月19日 03:25
)kojiさん
あの運動用足袋って呉服屋や雑貨や置いてあった気がしましたが、いまも作っているんでしょうかね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月19日 08:13
私が最後に足袋を履いたのは5月5日ですね。
暖かくなったので白足袋にしました。
最近では小林製薬から「テーピング効果で軽く歩けて疲れにくい履くソフトテーピング靴下」という「歩くたすけ」なるものが出ていて、これも足袋の形をしています。
私も愛用していますが、結構いい感じです。
地下足袋も身体にいいと聞きました。
投稿: がんさん@大和の国 | 2010年5月19日 08:18
小学生の時にタビを履いて運動会に出たことがありますね。その頃は、走るのは「はだし」か「タビ」が一番良いと言われていたので、結構みんな使っていました。最近は靴の性能が昔とは比べ物にならないくらい凄いので、今ではとても信じられないでしょうね。古き良き時代だったんですねー。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年5月19日 15:55
)がんさん
足の指がある程度自由になるのが、いいのかもしれませんね。
五本指ソックスの愛好者が多いのもその性かもしれません
)HAPPY太郎さん
そうですか。やはり履いて走りましたか。
古き良き時代(?)の思い出ですね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月19日 16:50
たしかに運動会は足袋でした。
ここに集われるかたはみなさん経験者ですね(笑)
投稿: はーパパ | 2010年5月20日 15:36
)はーパパさん
そういう年代だということですね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月20日 20:05
福助のルーツで知りましたね、そういう話は。
運動用足袋は流石に知る世代ではありませんが
地下足袋なら普通に身近です。
投稿: 偏将軍K-5(美周郎) | 2010年5月23日 11:11
) 偏将軍K-5(美周郎)さん
わたしは地下足袋は履いたことが無いです
投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月23日 16:33