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2010年5月14日 (金曜日)

「あらめ」についての考察

このブログにいつもおいでくださる「もうぞさん」のブログ「フォトログ☆もうぞ」で今回取り上げられたお題は新潟県佐渡市の特産「あらめ」でした。
http://jp.air-nifty.com/umetoko/2010/05/post-7214.html

この「あらめ」という食材について、ちょいと気になったのであちこち調べてみました

ネット百科事典とか言うのには「西日本などで食べられる」とか説明がされていましたが、
「あらめ」なら、東北の南部にある我が福島県でもスーパー等でもよく目にするので「あれ?」と思ったわけです。

福島県内でよく見かけるのは「刻みあらめ」と、いう海草の乾物なのですが、これと新潟県でいうあらめとは違うものなのか?と、いうことが一番気になったのです。

そしたら、思っても見ないことが判りました

福島県内のスーパーにおいてあるのはほとんどが「三重県伊勢市」のものでしたので、福島県沖では採れていないのか?
そんなことも考えに入れながら調べてみました

有名な産地としては「青森県大間」、「新潟県佐渡」、「三重県伊勢」になるようで、これらがいわば‘3大産地’となるのでしょうかね。

このあらめという食材は漢字で書くと「荒布」と書く昆布なのですが、この名称はどうやら“通称”らしく、どうも正式な名称を産地で使っていないようなのです。

  1. 正式名称=つるあらめ
    大間町
    佐渡市などであらめと言われている昆布(佐渡の地元では‘板あらめ’言う
    分類名称=コンブ目、コンブ科カジメ
    生息地等=北九州~東北の青森県までの日本海にだけしか生息しない特産昆布
    http://soruipc2.bio.mie-u.ac.jp/sourui_photo/phaeo/turuarame.html
  2. 正式名称=さがらめ
    伊勢市
    あらめと言われている昆布
    分類名称=コンブ目、コンブ科カジメ
    生息地等=南九州~東北の岩手県までの太平洋に広く分布している昆布
    http://soruipc2.bio.mie-u.ac.jp/sourui_photo/phaeo/sagarame.html
  3. 正式名称=あらめ
    あまり食用として好まれないあらめと言われている昆布
    分類名称=コンブ目、コンブ科アラメ
    生息地等=日本全国の海のどこにでも生息
    http://soruipc2.bio.mie-u.ac.jp/sourui_photo/phaeo/arame.html
  4. 正式名称=かじめ
    あまり食用として好まれないあらめと言われている昆布
    分類名称=コンブ目、コンブ科、カジメ
    生息地等=日本全国の海
    http://soruipc2.bio.mie-u.ac.jp/sourui_photo/phaeo/kajime.html

この4種類の昆布を「あらめ」と言っているようで、さらに「あらめ」「かじめ」の名称の使われ方は混同混用されて使用されているそうで、複雑になっているようです。

と言う結果から、最初に述べた「もうぞうさん」のブログに有ったあらめと私の県で販売されているあらめは同じ名称ですが厳密に言えば違う種類だと言うことが判りました。

この動植物の名称と言うのは地域で変化するので難しいですね

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コメント

さすがです。脱帽。
感謝いたします。

投稿: もうぞう | 2010年5月14日 (金曜日) 20:57

)もうぞうさん

恐れ入ります

投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月14日 (金曜日) 23:47

あらめとは初耳で何の事か見当もつかなかったわ。
砂糖のざらめかとも・・・

投稿: kiyoka | 2010年5月15日 (土曜日) 05:09

)kiyokaさん

食べないところは、少なくないようですから耳慣れないかもしれませんね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月15日 (土曜日) 08:33

「あらめ」は初耳です。お隣の県でありながら、全く知らない食材があったんですねぇ。福島県北部から南部まで数えきれない位、プライベートでも仕事でも行っていますが、そういうものがあったとは・・・。レストランや、小さな食堂などの外食分野ではこの食材は出ないんでしょうね・・・たぶん。それとも食べていたけど、私が気が付かなかっただけなのかmmmmmmmm。今度機会があったら福島県のスーパーの食品コーナーを覗いてみます。

投稿: HAPPY太郎 | 2010年5月15日 (土曜日) 12:37

)HAPPY太郎さん

県内は三重県伊勢市のメーカーのが入っています。ちょっとヒジキと見間違えるかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月15日 (土曜日) 13:18

TVで出ていた佐渡産は「板アラメ」です。これ新潟県独特のものでしょう。
三重県伊勢にこれらの乾物に強いメーカーがあり新潟県にも入ってきています。
もうぞうさんのところにもコメントしましたが。次の文句がそのメーカーのパッケージに印刷されてるはずです。「我が身(ワカメ)より人の荒め(アラメ)は見ゆる也」

投稿: 阿武蜂虎蔵 | 2010年5月16日 (日曜日) 17:41

)虻蜂虎蔵さん

佐渡島では「ツルアラメ」を刻まないでそのままの板状で販売するので通称として「板あらめ」と言うそうですね。
三重県のあらめ(サガラメ)も地元では刻まずに「板状のあらめ」が販売されているようで、もしかすると佐渡と同じように「板あらめ」と言う人もいるのかもしれません

投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月16日 (日曜日) 18:57

へ・え・え・・・最近大分食べていません。健康にも良さそうですし、ダイエットにもよいようです。便秘にもね。さあ、今夜は我が家もあらめ。

投稿: 山口ももり | 2010年5月17日 (月曜日) 10:45

)山口ももりさん

それは‘あらため’て、‘あらめ’というのですかね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月17日 (月曜日) 12:21

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