「猫なで声」とは、どっちの声?
「猫なで声」という言葉がありますよね。一般的には男性には使われずもっぱら女性にのみ使用される言葉でも有りますね
この「猫なで声」の「声」とは、猫が体を摺り寄せながら甘えてミャ~、ミャ~と鳴く様子や喉を鳴らす様子のときの‘猫の鳴き声’からきている言葉なんだと、わたしは思っていました。
たぶんほとんどの人がそう思っていると思います。
<広辞苑より>~ねこなでごえ{猫撫で声}
- 猫を撫でるように、当たりをやわらかく発する声。相手をなつかせようとするときの声。
一説に、猫が人になでられたときに出す声とも。
ほかの日本語辞典も広辞苑とほとんど同じような意味の内容になっていましたが、この解説内容からすると私が思っていたこととは違いますよね
私がイメージしていたのはどちらかと言うと、「一説に・・・・」のほうですから、“俗説的”な意味合いにとれますね
ここで、考えました。この場合の猫なで声の主は誰の声なのか?
- かわいい猫を撫でて「かわいいね~」とかやさしく甘い声をかけている“人の声”のほうを指しているのか?
- 人などに甘えたり、撫でられて喜んで鳴いている“猫の声”のほうを指しているのか?
上の考え方に基づいて言葉を作るとこんな感じになるような気がしませんかね
- 撫でている人の声なのだから「猫なで声」
- 撫でられている猫の声なのだから「猫なでられ声」
つまり、猫なで声の「声の主」は人のほうになるとしっくりいきます。
ちょっと、猫なで声の女性のしゃべり方を想像してみてください。「ね~・・・」「ね~ね~・・・」とか言葉の先に付ける気がしませんか。
平安時代のころの人々には猫の鳴き声は「ネ~ネ~」と聞こえたそうです。それが「ねこ」の名前の語源の一つともいわれます。
この鳴き声の「ね~」も「猫なで声」のルーツかもしれません。するとやはり、声の主は人になりますね
いや~考えすぎ、深読み過ぎですかね)
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コメント
ちょっと驚きましたね。うちの方(栃木県)のみなのか、私の感覚だけなのか分かりませんが、「猫なで声」は、男女の区別なく使いますね。感覚的には、相手の心理を見ながら、反発、警戒を招かないように「ネ~ネ~」調の甘い声色で語りかける時などに使う様な口調を「猫なで声」と言います。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年5月 8日 12:00
)HAPPY太郎さん
そうなんですか。
男で猫なで声を出すとはそうとう気持ち悪い人なんでしょうね。
投稿: 玉井人ひろた | 2010年5月 8日 19:07