健康のために嫌われる “塩”ですが・・・
「人間は塩なしでは生きられません。」 というと「え~・・・」と思う人が多いかもしれませんね。
人間の体はおよそ70%が水分でできていることはよく知られていることですが、その水分はただの水ではなく古代海水と同じ0.85%~0.9%の塩が入った水、つまり塩水です。
その塩水は体液として体のすみずみに栄養素を運び、吸収させる働きをしたり、ミネラルを含む栄養素の浸透圧を常に一定に保つ働きがあるそうです。
その浸透圧を決めているのがナトリウムなのです。
と、言われたってよく分かりませんよね。「じゃ~塩が不足するとどうなるんだ?」と言いたくなります。
<塩分が不足すると人間はこうなる>↓
- 足がつる
塩分は筋力のもとですべての動物の筋肉は塩の浸透圧パワーで働く ため - 冷え性
塩分は体の熱をコントロールしている 暑さや激しい運動したときは体温を上昇させ濃い汗をかくようにして塩分を体外へ排出し体温を下げる働きがあるため
※体が冷えるときは体液中の水分だけを尿として排出し体内の塩分濃度を保ち、熱を外に出さないようにする - 思考力が鈍る・だるい
人間の生理機能は能幹からの電気信号によってコントロールされている。そのため導電物質である塩分濃度が低下すると電流の流れが悪くなり脳からの情報伝達がうまくいかなくなるため - 便秘・肩こり
塩分(塩化ナトリウム+ミネラル)は老廃物を体外に排出する原動力になっている。
これらの症状が一度に出る場合があります。それが「脱水症状」です。
私は仕事中に何度か経験しましたが、脱水症状になったときはいくら水を飲んでも汗が出るだけで改善しないどころか意識がおかしくなってきます。
そういう時は少しでもいいから塩をなめるとスーッと楽になるんです。それは驚きます。
それはともかく、塩無しでは料理がおいしくないですよね。極端に「塩分は摂取しない」などと決め付けるのは良いとは言えないと思いますよね。
何でも、程々がベストですね
よかったら、テレビでも福島県訛り(福島県楢葉町出身)の解説でおなじみの食文化研究家「永山久夫先生」の「長寿王国」というサイトを覗いてみてください 。日本人の食の知恵が分かります
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コメント
脱水症状が出やすい時は、冷やしたり水分補給だけじゃなくて、塩分も補給した方が良いわけですね。
それでも一般に特に日本人は、塩分は十分とっていると言われてますからね~
投稿: もうぞう | 2010年6月14日 08:46
)もうぞうさん
脱水症状の場合は特別ですね。
炎天下でそれに備えて水を2リットル以上も飲んでいた方が亡くなった事例がテレビで放映されていました。
極度の塩分不足が原因だったようです。
投稿: 玉井人ひろた | 2010年6月14日 09:22
スゴイ体験をされてますね…。
私も母も持病の関係から医師に塩分を控えるようにと言われてはいますが、取らないようにとは言われていません。
当たり前ですよね。
要は「バランス」。
身体を壊すまでそのことに関心を向けなかったことを悔やみます。
とはいえ、食事に気を遣うようになったおかげで、母のコレステロール値も血圧も安定するようになりました。
投稿: がんさん@大和の国 | 2010年6月14日 09:44
なにかの雑誌に、『いろいろな物の致死量』が載ってまして…
細かい内容は忘れましたが、水の採り過ぎはさることながら
ギンナンは10粒未満だった気がします。
そんなに好きじゃないけど、それしか食べる物が無かったら危険だわ!!
母は高血圧なので塩分に気を使っているようです。が…
お薬はやめられないそうです。私も気をつけよう。
投稿: くぽ | 2010年6月14日 10:26
「塩分は大切」「脱水症状」は聞きなれた事ですが、塩分が無いとこういう症状が出る事までは知りませんでした。良い知識を頂きました。これから脱水症状になりやすい季節になりますので、良く頭に入れて置きます。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年6月14日 11:20
)がんさん
昔、炎天下での仕事で汗かきの私は水分は採るように心がけていたんですが、何回か気持ち悪くなっていました。
そのとき知人に「缶のトマトジュースいいよ。塩が入っているもの」と言われ試したら、これが非常に良いんで気がついたんです
)くぽさん
血圧治療の薬は、簡単に言えば血圧を無理やり下げているわけですから飲まないと倍返しになって危険なんです。だから、血圧の薬を一旦飲み始まったら止められなくなると聞きました
塩分を採る場合、一緒にジャガイモを食べると成分のカリウムが余分な塩分を体外に出してくれるそうです(永山先生談)
)HAPPY太郎さん
高熱の仕事場で働くガラス職人の方たちは必ずそばに塩を置いて舐めながらやっているのが常識だそうです
大量に汗をかくので塩分不足にならないようにですね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年6月14日 15:08