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2010年6月 4日 (金)

ふくしま県とヘレンケラー・・・放射線治療と温泉療法

昨日の日本テレビ番組の「秘密のケンミンSHOW」は福島県の特集の後編でした。

Img_3067

ここで出てきました福島県民にはおなじみの「ラヂウム玉子」ですが、これについてあまりにも説明がなさ過ぎたのでここでもっと詳しく書きます。

<ラジウム>とは明治31年(1898)フランスの世界的物理学者で夫ピエール・キュリーと妻マリー・キュリーの二人によって、世界で始めて発見されました

これは第2の”火”放射性元素「ラジウム」と名づけられ、今では一般的になった放射線治療の草分けとなりました。

現在でもこの放射線のもつ組織破壊性を応用し、リウマチ、癌腫・肉腫等の悪性腫瘍の放射線治療に使われていますが、この当時は驚愕の最新治療・奇跡の治療として世界中の科学者や医学界の注目をフランスやヨーロッパ全土に集めたことはいうまでも有りません
ただし、その当時放射線量の調整が分からずかえって悪くなることも有った

ところが、その世界の注目をキュリー夫妻が発表した10年後に日本に集めてしまった人物がいたのです

ドイツに留学から帰国していた東京帝国大学医学生、真鍋嘉一郎氏がの明治41年(1908)日本でも「ラジウム」の存在が確認されたことを学会で発表し、世界中の医学界を驚かせます。
このことによって、同氏はレントゲンなどの理学医療と温泉療法の日本におけるパイオニアとなったていきます(同氏は、福島県出身の野口英世博士とも親交があった人物)。

その場所こそ福島県の飯坂温泉 だったのです。
俳優のの「佐藤B作」さんの生まれ故郷で、実家があるところと言えばもっと解りやすいでしょうか。

この発表は欧米各国の人々や科学者にかなりのセンセーションを巻き起こしたようで、東北の温泉地であった飯坂温泉は、突然世界の温泉地となり世界中から人々が訪れるようになったそうです

「奇跡の人」で世界的に有名な「ヘレン・ケラーさん」はよほど気に入ったのでしょう、当時ものすごい費用と何か月もかかる船旅で来日、なんと2度も飯坂温泉にやってきています。

この当時日本の医学会は「温泉療法は非科学的」として温泉治療を侮蔑していたのですが、真鍋氏の科学的発表で温泉療養も盛んになったそうです

現在でも福島県福島市の飯坂温泉にはリウマチ専用の医療施設が有るのはその理由からです

この人気と“病気が治る温泉”にあやかって出されたのがラヂウム含有飯坂温泉で茹で玉子を作り「ラジウム玉子」とし健康によい食べ物として売り出したのが始まりなのです。

それは大ヒット商品になり、福島県民は温泉玉子=ラヂウム、ラジウム玉子と言うようになってしまいました

ここまで、番組でも言ってほしかったな~・・無理かな

追伸
ラジウムは気化するとラドンに変化します。ですから全国にある「ラジウム温泉」や「ラドン温泉」といわれている温泉は皆同じ放射性物質ラジウムのことになります

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コメント

「ラジウムタマゴ」は福島県では飯坂温泉以外の地域でもそんなに一般的な食品何でしょうか?

投稿: HAPPY太郎 | 2010年6月 4日 (金) 12:50

TVみました。
奥が深かったのですね~
TVじゃ無理でしょう。

投稿: もうぞう | 2010年6月 4日 (金) 19:54

)HAPPY太郎さん

当たり前に有りますよ
 
 
)もうぞうさん

時間制限もありますからね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年6月 4日 (金) 20:32

こんばんわ。
「ラジウムタマゴ」ですか。
南下、写真を見て見るだけで、食べたくなってきましたね。

投稿: H.K | 2010年6月 5日 (土) 22:22

)H.Kさん

おいしいですよ

投稿: 玉井人ひろた | 2010年6月 5日 (土) 22:31

物心ついたときから、『温泉卵』ではなく『ラジウム卵』
と言ってました。
あの包み紙、昔から変わってない気がします。

投稿: くぽ | 2010年6月 6日 (日) 04:34

いつも食べているラジウム卵なのに、誕生にはこんなエピソードがあったなんて全く知りませんでした。それになんで“ラジウム”なのかも全く考えてみようともしないぐらい、普通のに定着してしまっていたんですね。飯坂温泉がこれを契機にまた賑わってくれたらいいですね。

投稿: koji | 2010年6月 6日 (日) 05:38

)くぽさん

メーカーによって、包み紙そして名称も「ラジウム」と「ラヂウム」のように違いが有りますね
 
 
)kojiさん

それくらい一般的で普通に食べていますからいたしかたないですね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年6月 6日 (日) 08:21

へ・え・え・・・おもしろいですねえ。

投稿: 山口ももり | 2010年6月 7日 (月) 10:40

)山口ももりさん

ふくしま県人はどこの温泉玉子を見ても「ラジウム」と言ってしまいがちなんです

投稿: 玉井人ひろた | 2010年6月 7日 (月) 12:18

初めまして、私は、50歳、福島市飯坂の近くで育ちました。物心付いた頃から、温泉玉子ではなく、ラジウム玉子という呼び名はあたりまえの言い方でした。先日南会津の旅館に泊まった時に、朝食にラジウム玉子がでました。一つ一つラジウム玉子という包み紙に包装された玉子は非常になつかしく感じられました。私が生まれる前からあることから、ひょっとして、温泉玉子よりもラジウム玉子の方が歴史は古いのでは?いかがでしょうか。

投稿: yuzur | 2010年8月19日 (木) 21:41

yuzurさんへ

コメント有難うございます。ラヂウム玉子は本文のように明治時代からですが、温泉の熱湯を利用して野菜や食べ物をゆでることは日本各地で行われていたようですので、温泉玉子のほうが古いんだと思います。
ただその温泉玉子を全国的に広めたのが「飯坂のラヂウム玉子」だと思います

投稿: 玉井人ひろた | 2010年8月20日 (金) 08:09

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