CO₂(二酸化炭素)⇒お金に換算!?
企業経営者やエコノミストと呼ばれる方たちはどんなものでも「金額」に置き換えるという才能を持った人々だと思いませんか。
何でもかんでも○○円とか、何億円の経済効果とか、どういった方程式で出されるのか驚いてしまいます
そのなかで、こんな数字を見つけました。
本日は数字の話なので“数字嫌い”の方には「ごめんなさい」ですが、けっこう面白い数字ですよ
- 工業製品が生産されるときに排出されるCO₂は
製品単価・400円当たりにつき1㎏のCO₂が排出されている
もっと具体的に言えば、こうなります
- 4,000円の製品なら ⇒10㎏のCO₂
80,000円の製品なら⇒200㎏のCO₂
と言う具合に、生産段階だけですでにこれだけのCO₂が排出されているということを指している数字になります。
これを高額の自動車に置き換えて考えると、これがすごい
ハイブリット車などの高額自動車だと大体車両単価は240万円前後でしょうか。それで考えるとこうなります。
- 2,400,000円 ÷ 400円(1kgのCO₂) = 6000
6000とは6000㎏(6トン)ですから、この240万円の自動車は完成までにCO₂を‘6トン’も排出した計算になります。普通自動車約5台分くらいの重さですかね。
ガソリンは1リットルを燃料として消費すると燃費の良し悪しに関係無く「2.32㎏のCO₂」を排出するんだそうです(タンク容量が同じ車両ならCO₂の総排出量はハイブリット車もそうでない車も同じ)
つまり、生産段階で排出される6000㎏のCO₂と言う数字をガソリンの量に置き換えると
- 6000㎏ ÷ 2.32㎏(CO₂/ガソリン1ℓ) ⇒ 約2586ℓのガソリン相当
この240万円の車が半額の120万円の自動車と同じまでにCO₂を減らすには生産段階の2倍だから、最低でも4倍くらい燃費がよくないと全体としては「CO₂を減らした、省エネだ」とは言い難い(もとがとれない)ことになる計算になるのですが・・・
これは電気自動車でもすでに生産段階では同じかそれ以上にCO₂が出てしまっているということになりますし・・ハイブリット車はさらに走行時にガソリンを消費しますのでさらにCO₂を出しつづけることになります
ということは、多少燃費が悪くても安い車のほうが、そして燃料タンクの小さい車両のほうが「温暖化のためのCO₂削減」にはよいことになってしまいます。
さらにディーゼル車ならもっと二酸化炭素排出量が少なくなります(ガソリンエンジンの70%)
つまり、省エネでエコロジーな車はハイブリットディーゼル軽自動車となりますか)
数字は面白い。
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コメント
驚く数字ですね。最近はペーパーレスと言ってPC等を使ますが、これについても同じことが言えるのでは無いでしょうか?表面だけエコ・・・。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年7月 2日 13:23
HAPPY太郎さんへ
ほんと、驚きますよね。
どこで省エネなのかエコロジーなのか判断がつかなくなります
投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月 2日 19:27
面白い数字を見つけましたね~
だから省エネ車に買え替えるより、古いクルマでも長く乗った方が省エネだっちゅうの。
投稿: もうぞう | 2010年7月 2日 20:03
もうぞうさんへ
この理論は、「レジ袋よりエコバックのほうが石油を多く使って製造されている」と言うのと同じですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月 2日 20:29
私の父親は老いたる化学屋ですが、
私がエコエコと言うたびにこういうことを言っていました。
投稿: ハル | 2010年7月 3日 10:06
ハルさんへ
同じく思っている人はかなりいるのかもしれませんね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月 3日 12:29
いろいろありますが・・・・食べるのを減らす・・・ってのが一番のエコ 私の場合。
投稿: 山口ももり | 2010年7月 6日 09:04
山口ももりさんへ
エコロジー(生物化学)から行けば過剰摂取を正常にすることこそ本当のエコロジーだと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月 6日 10:44
ハイブリッド車と言えども、摩擦力と質量を速度の2乗に掛けたものが必要な総出力。
1台の中でエネルギー効率を良くしたって。
その電気を作るエネルギー。
送電する際のロス。
直接燃やす方が手っ取り早いに決まっていますよね。
投稿: 7月14日人 | 2014年1月 4日 21:46
7月4日人さんへ
はいぶりっと=CO2が少ない」という目くらましに遭っているような気がします。
マスメディアはスポンサーの悪口は言えませんから、そんなことは言えませんしね
投稿: 玉井人ひろた | 2014年1月 5日 08:18