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2010年7月15日 (木曜日)

 生放送が無いとこうなる?・・・知らなかったルール

大相撲の生中継が無くなったために、相撲ファンでも知らなかった運営や進行に弊害が沢山起きているようです。

大相撲とは番付という、いわば他のスポーツなら「ランキング」が存在します。少し、そこから書いていきましょう

    1. 横綱(よこづな)・すべての力士の番付の最上位
    2. 大関(おおぜき)・幕内力士三役の上位
    3. 関脇(せきわけ)・幕内力士三役で大関に次ぐ位
    4. 小結(こむすび)・幕内力士三役で3番目の位
    5. 前頭(まえがしら)・筆頭~15(16)枚目まである
      ※、ここまでを「幕内力士」という
    6. 十両(じゅうりょう)・正式には「十枚目」と言うが江戸時代に給金を「10両」もらえる番付だったので「十両」と呼ばれるようになった
      ※、十両から「関取(せきとり)」と呼ばれ、給金(月給)が協会から支給され取り組みも本場所で15番行う
      部屋では「個人部屋」または「個人の住まい」を持つことや、羽織と下駄を履くことが許される
    7. 幕下(まくした)・本場所では7番しか取り組みが無くなり給金も勝たないと支給されないが、ここを過ぎれば晴れて関取の仲間入りできる位だ
      ※、アマチュア時代成績が優秀(アマ横綱・学生横綱)の場合ここの付け出しに位置され、たった1度の優勝で十両に昇進できる優待がある
    8. 三段目(さんだんめ)・番付表で上から三段目に書かれることからその名称がある、給金は無い
    9. 序二段(じょにだん)・三段目に次ぐ力士で給金は無い
    10. 序の口(じょのくち)・番付表に載る最下位の番付である。給金は無い
    11. 前相撲力士(まえずもうりきし)・番付表にも載らない最も下の位置になる力士である

今回NHKはダイジェストとしては放送すると決めましたが、それは十両以上に限定したのです。
つまり上記で言う7番の幕下以下、総勢で600人以上も居る力士たち正式には「力士養成員」と言う)のはまったく放送が無くなったわけです。

そこでこんな問題が出ました

  • 幕下以下の取り組みの「ビデオ判定ができなくなった
  • すべての取り組みの“決り手”の判断がテレビモニターでできなくなり、決り手発表の担当員はわざわざ土俵まで見に行かなければなくなった。
  • 取り組みの出番を待つ力士はテレビで進行状態が確認できなくなった(今回は施設の防犯カメラで確認している)

ビデオ判定ができなくなった幕下以下の取り組みの中、そのピリピリした状態でついに珍しい出来事が起きてしまいました。

それは4日目(14日)、ビデオ判定の出来ない状況の中、序二段西43枚目の玉希真(たまきしん=片男波部屋)と序二段東43枚目の八剱(やつるぎ=二所ノ関部屋)戦の取組、勝敗は土俵際で玉希真をうっちゃった八剱に上がったのですが、それはかなり微妙だったのですが審判団はだれも「物言い」の手を挙げなかったらしかったのです。

このまま軍配どおりになると思われた瞬間です。

次の取り組みのため控えていた“力士”の序二段東40枚目の受磐じゅばん=朝日山部屋)がサッと「物言い」の手を上げたんだそうです。

受盤が物言いをつけたため審判5人が協議した結果、行司軍配差し違えで勝負が覆る珍事が起こったのです。

立田川審判長(元幕内湊富士)曰く、「手を上げようとしたら先に上げられてしまった。驚いた」でした。

聞けば過去にも1~2度有ったんだそうですが、こういうことがルールとして認められていることを初めて知りました

ただし、先にも書きましたが今回“幕下以下は放送が無い”ので‘ビデオ判定ができない”と、書きましたが、実はNHKは今まで通り全試合記録として撮影しているらしいのです。
ところがNHKの規則として「放送する予定の無いものは外部にその映像を見せたり使用させてはならない」というのがあって、幕下以下の取り組みも撮影しているのに相撲協会側には見せられない、だから「ビデオ判定無し」と、なったようです。

かなり相撲を知ってると自分では思っていた私ですが、今回の騒動で意外なことや規定規則を知ることになりましたことは、良かったのかもしれません

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コメント

NHKもせっかく全記録を残しているのなら、微妙な判定のときくらい力を貸してやればいいのに…。

投稿: くぽ | 2010年7月16日 (金曜日) 01:51

くぽさんへ

そう現場では思っているでしょうね。きょうかいもNHKも

投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月16日 (金曜日) 08:05

う・う・・・ん・・・
早く何とかしてほしいなあ

投稿: 山口ももり | 2010年7月16日 (金曜日) 09:02

山口ももりさんへ

その何とかすべき親方衆のそれも理事たち等役員が謹慎処分となっているわけですから、事は進まないでしょうね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月16日 (金曜日) 09:38

相撲にあまり興味がなくど素人の私です。
昨日、あれ?っと思ったのですが、いつも相撲がテレビでやってる時間に9チャンネルにしたらアニメが。
なんでこんな時間にしかも9チャンネルで??
と不思議に思いました。
もしかして、相撲中継がないからですか?

投稿: サンちゃん | 2010年7月16日 (金曜日) 11:03

サンちゃんへ

はいその通りです。相撲のNHKによる生中継(BS含む)は今回無くなりましたから相撲が無いときの通常番組になっているはずです

投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月16日 (金曜日) 12:26

NHKとは別に相撲協会で録画しているのかと思っていました。
でないとすると、協会はNHKにおんぶにだっこ状態ですね。

投稿: もうぞう | 2010年7月16日 (金曜日) 19:36

もうぞうさんへ

そういう記者会見でしたが、実際は人手不足でできていないようですよ
勝負審判まで不足状態ですからね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月16日 (金曜日) 19:48

これが本来の相撲ではないかと思いますね。相撲は神事でも有りますから、本来人間の感覚で勝敗を決定するものでは無いでしょうか。
その為に審判その他の力士は感覚を磨く事が重要であり、感覚を磨くこともできるものだとも思いますね。
まあ、勝敗にはお金が付きものだし、公平性から見るとビデオ判定も良いのですが・・・。
しかし、
>序二段東40枚目の受磐(じゅばん=朝日山部屋)がサッと「物言い」の手を上げた
大したもんですねぇ。

投稿: HAPPY太郎 | 2010年7月17日 (土曜日) 11:46

HAPPY太郎さんへ

わたしは、ちょっと違う考えがあります

微妙な判定には昔から親方の力関係等が影響を及ぼす灰色判定があり、それで一番しわ寄せは物言いの判定結果にに口出しできない行司さんです。
もし、行司指し違い(判定ミス)になれば昔なら切腹、今なら給金見直し等の思い罰則が有ります。
ですから、世界でもいち早くビデオ判定を取り入れた経緯がありますので、わたしはビデオ判定があるのが本来の大相撲ではないかと思っていり次第です

投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月17日 (土曜日) 15:20

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