新盆に提灯を贈る慣習
新盆←我が地域ではこれを「あらぼん」と読み言いますが、故人が最初に迎えるお盆のことです(亡くなった日が49日を過ぎていない場合来年が新盆になる)
地域によっては無いのかもしれませんが、そういう家には近い親族などが故人の家に「盆提灯(ぼんちょうちん)」を贈る慣習が私の地方では行われています。
持って行く時期は月遅れのお盆をやる我が地域ではその前の7月中になっていますので、今月は気になっていたのですが、やっと準備ができまして一安心したところです。
さて、この盆提灯を贈る近親者の範囲と言うのが我が地域のような田舎は複雑で広く故人の家によってはすさまじいい提灯の数になってしまうことがあります。
貰う方としては感謝しきれないのですが、それを飾ったりしまったりすることに頭を痛めるけっかになるのも事実なんですねえ
他県や他家ではどうなんでしょうか?
ここで我が親戚で100歳近くで亡くなった故人の為に提灯を供えた近親者の続柄を上げてみましょう。
- 故人の兄弟の家から一対(2張り)
- 故人の配偶者の実家から一対(2張り)
- 故人の配偶者の兄弟からそれぞれ1張りづつ
- 故人の本家から一対(2張り)
- 故人の甥や姪らがそれぞれ1張りづつ
- 息子(喪主)の妻の実家から1張り
- 息子の妻の兄弟がそれぞれ1張り
- 故人の親の実家から1張り
- 息子夫婦の仲人から1張り
- 故人が仲人を務めた夫婦の家からそれぞれ1張りづつ
- 昔から親族のように付き合いがある家から1張り
等々・・・・・・・など、昔作りの大きな座敷に提灯が足の踏み場も無いくらい並べられていました。
こういう続柄の肩からいただくことは、こちらでは珍しいことではないのですが、都会や他県等では珍しいのでしょうねえ。
ちなみに私は8番の続柄に当たっていまして、年齢は故人の孫と同じというギャップが大きいものでした
こういう風習はいつまで残るのでしょうね
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コメント
>新盆
「にいぼん」です。
>亡くなった日が49日を過ぎていない場合来年が新盆になる
同じです。
>盆提灯を贈る近親者の範囲
その家々、地域によって違いますね。最近は以前よりは少ないと思います。
でも
> 9.息子夫婦の仲人から1張り
>10.故人が仲人を務めた夫婦の家からそれぞれ1張りづつ
これは聞いたことはありませんが、ただ農村部に行くと驚くような風習があるので、もしかしたらあるかも知れませんね。
知人から聞いた話ですが、親戚の葬儀で2週居て欲しい(仕事を2週間休んでくれという事です)という地域が近くにありましたし、親戚の香典の金額を貼りだすなんて地域もあります。その他いろいろと驚くような風習が有りますから調べ挙げたら話のタネが尽きないと思いますね。
最近は家の間取りも小さくなっているので、提灯を送る側も気を使って、提灯の替わりになる様なものを送る人が多いようです。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年7月14日 (水曜日) 15:23
HAPPY太郎さんへ
仲人のことをこちらでは「ごしなん様」と呼ぶんですが、このごしなん様とされた側は「義理の親子」の関係になると言う考え方がこちらにはあります。
ですから「ごしなん親」と「ごしなん子」と呼んでズ~と義理の親子のような付き合いをするんですよ
ただ、現在結婚する若者たちにはそれは無くなりました
投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月14日 (水曜日) 16:42
「ごしなん親」と「ごしなん子」・・なんだか暖かい響きですねえ。京都では、もう地蔵盆くらいしか飾らないなあ
投稿: 山口ももり | 2010年7月14日 (水曜日) 18:06
山口ももりさんへ
こちらでは地蔵盆そのものが慣習として無いです
投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月14日 (水曜日) 19:02
我が家にも盆提灯がたくさん眠っています。それぞれ頂いたものなので、捨てるということもできず、かといって毎年出すわけでもなく、さらには、別の代の葬儀に使えるものでもなく、結局は処分するしかないのでしょうね。
今流の「エコ」からすると、だいぶもったいないような風習です。
投稿: 楽山 | 2010年7月14日 (水曜日) 21:13
楽山さんへ
我が家では毎年全部出しております。壊れたのから盆棚を片すときに、畑の隅で焼きます。
お寺に持っていくと処分してもらえますが、供養料がどうしてもかかりますね。
それに、最近はダイオキシン等の問題で寺でも処分が面倒になっているらしく、「自宅で焼けるならゴミとは混ぜないようにして焼いてください」と、指示をいただきました
投稿: 玉井人ひろた | 2010年7月14日 (水曜日) 21:59