“琉球共和国”・・・!?
沖縄県には「かりゆしクラブ」という小さな小さな政党団体が存在します。たぶん沖縄以外では誰も知らない政党だと思います。
わたしも、まったく知りませんでした)
この党は小さいですが結成は沖縄本土返還(1972年返還)より前でして、40年以上も歴史があるのです。
この党の名称は2008年から「かりゆしクラブ」に変更されましたが、変更前までの政党名は「琉球独立党」という勇ましい名称だったのです。
その名が示すように、この政党の最終目的は「沖縄を日本国から独立させ、新たな独立国家‘琉球共和国’を建国する」というものです。
すごいですよね。
同考えても「荒唐無稽(こうとうむけい)」、「奇想天外」、「異常妄想」としか言い表せないですが、沖縄は第二次大戦で敗戦から本土復帰の間「琉球政府」という事実上の独立政府が存在していたことも事実です
2006年の沖縄県知事選にこの党の代表「屋良朝助(やらちょうすけ)氏」が立候補しましたが、得票6,222票、その得票率=0.9%ですから見方を考えれば沖縄県の有権者の99.1%の人たちが「妄想だ」などとして投票しなかったことになりました
ところがです。
ある意識調査の調べによると沖縄県人の約70%の人は「経済的に可能なら沖縄の独立に賛成」と、出ているんだそうです。
かりゆしクラブの屋良氏の談
- 沖縄は元々、奄美諸島がある「北琉球」から、中琉球の沖縄諸島、南琉球の尖閣諸島や八重山諸島まで連なる独立国家の琉球王国だった。それをヤマトンチュウ(大和の国)の薩摩藩に攻め込まれ侵略され植民地にされたものだから、独立が当然
- 独立した場合のメリット
1、尖閣諸島にある石油、天然ガス、そして八重山に有る銀や銅の鉱石等の天然資源は琉球で使えるし、掘削権も日本のものじゃなくなり莫大な利益が国家に入る
2、観光地に点在するホテル等の所得税や固定資産税なども、日本ではなく琉球国で独自に得られる。 - 米軍基地について
独立国家として安全のため軍隊は必要であるため、今のまま基地は存続させる。
ただし、それはアメリカに限らず基地利用を国際入札にして中国やロシア、もちろん自衛隊などに呼びかけ、高い使用料を示したところに使わせる
この考えで屋良氏の計算によりますと琉球国の国民一人当たり4億円の年収が転がり込む計算のようです
沖縄米軍基地が入札になったら、ロシアや中国に渡したくないアメリカ軍と日本の防衛省は必死に動くでしょうから莫大な使用料を示すことでしょう。
「かりゆしクラブ」は名称変更後からより現実路線へ変化したマニフェストを出していますが、根本は「沖縄独立」のようです
でも・・・どう考えても荒唐無稽な考えではあります。ありますが、面白い
余談ですが、代表の屋良氏は千葉県在住ということで、こういう人の場合「かりゆしクラブ」では「在日琉球人」と呼ぶんだそうです。
これも面白い
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コメント
沖縄も独立国家でしたから言い分は解りますね。
ただ現実的には現在ではまず不可能でしょうね。
独立ができたとしても、予測不可能なかなりの問題が出てくるでしょう。
理想と現実の違いを沖縄県民の方たちのほとんどが分かっているから、得票率が低いんでしょうね。
「独立したいと言う意識を少なからず持っているぞ」と言う日本国に対する表現としては、ある面有意義な党ではあるかなあとも思いますね。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年9月 8日 11:44
安全保障の観点からは面白がってもいられませんね。
豊富な天然資源があると言われるようになってから、中共は「尖閣諸島は我が国の領土だ」と言い出しているし、最近では「沖縄も領土だ」と言う人もいるとか。
基地を最も高額で落札した国に使わせるなんてのは国家観の無い証拠で、トロイの木馬を彷彿とさせます。
中共が聞いたら喜ぶでしょうね。
沖縄独立論を荒唐無稽と笑い飛ばせないのは、民主党の裏マニフェストにも同じことが載っていると聞いたからです。
左翼というのはどうして国家の解体(「国家」という概念が無い)や家族の絆を断ち切るようなことをしたがるのでしょう。
投稿: がんさん@大和の国 | 2010年9月 8日 13:04
HAPPY太郎さんへ
独立ができたとしても、昔琉球国がやっていたようにうまく国同士の利害を利用したやり方になり、結局はどこかの国に属することになってしまうでしょうね。

それは、中国かもしれませんが・・・
がんさんへ
荒唐無稽な発想で現在の日本国から見れば左翼的に感じるでしょうが、代表のインタビュー等を聞く限り、沖縄側から見れば国家復活を思うかなりの右翼集団だと思います。
現在は「沖縄州」として独立するような現実的にちょっとだけ近い考えにして理解されようとしているようです
要するに、「今現在有る沖縄の諸問題は何百年も大和民族(日本本土)支配によってもたらされた汚点なんだから、大和へ返してしまおう」という発想のようです
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月 8日 17:40
いっとき、佐渡国独立の話があったんですがね~
沖縄より現実味がないよな~
たしか琉球時代は、軍隊がなかったとか。
投稿: もうぞう | 2010年9月 8日 19:17
もうぞうさんへ
その通りですね。その代わり王の親衛隊はあったようです。
軍を持たずとも、諸外国の取引の重要拠点として大切にされていたようです。
それを利益とともにすべて奪い取ったのが薩摩藩ですね
大河ドラマにもなりましたが、王は将軍の待つ江戸まで無理やり行かせられ謁見させられます
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月 8日 21:34
左翼というのはどうして国家の解体(「国家」という概念が無い)や家族の絆を断ち切るようなことを・・・本当に危惧します。寸土を争って血を流し続けた歴史を考えてみてほしい。何ものにも代えがたい宝です。
先日、NHK。北海道の自然保護林も今では、中国人やオーストラリア人、アメリカ人に大きく買い取られているって言うじゃありませんか。明治維新、条約改正に命を賭けたご先祖のつめの垢でも飲ませてやりたい。とも角日本の国土は寸土なりともタダでくれてやってはいけません。守らなくてなりません。しかし・・・・じっさい、売国奴ってのは内部からでるんです。南京大虐殺だって旧社会党と朝日新聞が中国にご注進に及んだとか聞いています。私の週刊誌の読みすぎであったらうれしいんですけど。
投稿: 山口ももり | 2010年9月10日 07:46
山口ももりさんへ
記事の書き方からそう感じられたんでしょうが、この党はどちらかというと「右翼」の方になりますね
そして、この党の方たちに言わせれば、同じようなことをいわれるでしょうね
「われわれの先祖・先人が守っていた独立国家である沖縄=「琉球王国」を日本が力ずくで王国の絆や幸せを奪い取りった、そして次はアメリカに利用され、日本政府によって好き勝手にされてきた歴史を日本本土の人々はよく考えてみるべきだ」(沖縄県民の7割の方もほぼ同じ考え)
「沖縄を侵略した側の本土の日本人には、侵略された側の気持ちはわからない考えだろう」と、ね
)
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月10日 08:18