“つつが”なくお過ごしですか
政治屋さんの話題で消し飛んでしまったのか?あの恐ろしいNDM-1=産生多剤耐性菌の方はマスコミの記事から消えてしまったような気がしますね。
口蹄疫のときはあれだけ騒いでおきながら、こんどのNDM-1は人間自身の病原菌でもっと深刻な問題だと思いますのにね)
それじゃ~、わたしが話題にしてしまいましょう
今回のことで知ったのですが、この「耐性菌」というのは人間が「抗生物質」を発見使用してから、突如として現れた細菌らしいのです。
最初はかの有名な抗生物質剤のペニシリンが使われたときだったそうで、使用され始めてから5~6年後にはペニシリンが効かない細菌=「ペニシリン耐性菌(PRSP)」が出現したと言いますから驚きます
それに対し科学者は患者を救うべくまた研究して新たな「抗生物質薬」のメチシリン等を作り出すのです。
するとまた、それに対抗できるMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)等と言うのが発生し、そしてまた新薬ができ、そしてVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)、XDR-TB(超薬剤耐性結核菌)そしてNDM-1、等等次から次へと生まれてきているようです。
抗生物質剤を研究開発している科学者にとって、耐性菌とは長い長い戦いを続けてきていて、これからも終わりの無い戦いを覚悟しているんだそうです。
その結果として抗生物質の種類は増える一方で、今現在すごい数の種類が有るのだそうです。
科学者には「がんばってください」と言うしかないですが、強い病原菌を自分達人間自らが製造しているようで複雑な思いに駆られますよね。
世界には自分自身の体を持たないDNAだけの塊のウイルスという、元々抗生物質が無いのもあります。
風邪ウイルスですら、抗生物質のような撃退薬が未だできていないのです
そこで症状を抑える薬剤が誕生しているんですが、それに耐性がある「耐性ウイルス」というのも出始めていて、医師の間では「耐性菌」より「耐性ウイルス」の方を最も警戒しているようです
<注>、混同されがちだがウイルスと細菌は、大きさ・形態・構造までまったく別のものである。ゆえに耐性菌と耐性ウイルスも別である
http://www.pefmix.com/saikin.html
- 耐性菌=抗生物質が効かない細菌
- 耐性ウイルス=症状抑制剤が効かないウイルス
死の病はそれだけじゃないですよね。ウイルス性肝炎、HIV、狂犬病、SARS、アメリカ眠り病・・・・
今年、中国のマスコミが20人近くの死者を出しながら極秘にしていた中国政府を追及して世のなかに初めて知られた病気「血小板減少を伴う発熱総合病(原因不明のため正式名称が無い)」。
これは、ダニを媒介とするらしいがまだよく分かっていないそうです
そのほかに虫に指され起こる世界の病気には「ジャガーズ病」等多く有ります。日本で有名なのは「ツツガムシ(恙虫)病」ですね。いずれも死に至る恐ろしい病気です
タイトルの「つつがなく」の文字を漢字にすると「恙無く」になります。「つつが」とは「恙虫」の略語なんです。
ですから「恙無く」とは「病気(ツツガムシ病)などにならないように・・・」という先人の思いがこめられていたのでしょうね。
季節の変わり目ですが、つつがなく暮らしたいですね
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コメント
溜息が出ましたが、ウィルスとの永遠の戦いになるんですね。
経済で苦しみ、人間関係で苦しみ、病、ウィルスと戦い・・・。
なんとまあ、四苦八苦の生き地獄ですね。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年9月16日 (木曜日) 12:07
HAPPY太郎さんへ
誤解されたコメントだったので本文中に「注釈」を入れましたが、永遠の戦いを知られているのは「細菌」の方です
「ウイルス」に関しては未だ抗生剤のような特効薬すらできていません。
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月16日 (木曜日) 13:43
ツツガムシ病は新潟の風土病でもあります。
したがってよく存じております。
それ以外はまったく初めて知りました。
投稿: もうぞう | 2010年9月16日 (木曜日) 19:27
もうぞうさんへ
ツツガムシ病を調べると「山形、新潟、福島の・・・」と、出てきますね。
全国にいるツツガムシでツツガムシ病原を持っているのはこの三県になってしまいますね。残念ながら
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月16日 (木曜日) 20:06