反面教師にされた日本国
東シナ海にある離於島(中国名・蘇岩礁)をめぐり中国側と争っている韓国は今回の日本と中国の尖閣諸島問題(中国人船長の釈放について)をかなり注視しているようです。
25日の韓国各紙の見出し>
- “パワーチャイナ”が現実になる」(朝鮮日報)
- 「“17日間の領土戦争”日本、中国に白旗」(中央日報)
- 「中国の強硬圧迫に降伏した日本」
韓国メディアは、上記などの見出しを掲げ、日本外交の敗北を大々的に報じているようです。
この報道は日本国内報道の日じゃない過激さですよね。そしてその記事の中身もすごいです
記事の内容>
- 「強大国が資源を武器に経済報復に出るときだ」
- 「中国は国際社会で大国としての責任と役割には関心がなく、自国の利益だけに執着し影響力拡大だけにこだわっている」
- 「こうした中国に、もまれて生きなければならない未来を、韓国ももっと切実に考えるべき時だ」
- 日本が中国の圧力に屈した決め手として、ハイテク機器などの製造に欠かせないレアアース(希土類)の対日輸出措置の影響が大きいことを掲げ
「中国が輸出を制限する“資源武器化”戦略を取り、産業界も尻に火がついた」上記のように中国に対する強い警戒感を感じる記事を掲載したそうです。
そして記事はさらに
- 大国主義と中華思想が強い中国が、経済力と外交力を背景に国際舞台で発言力を強めつつある現実は、われわれにもっと緊張しろという信号を送っている」
- 「国家間に力のない正義が通用することはほとんどない」
- 衝突事件を踏まえ「あらかじめ段階的な対応策を準備するよう韓国の外交官たちに注文したい」(中央日報)
韓国政府も、日本の“屈服外交”を反面教師として、今後の外交政策に生かそうと注視しいるようです。
その具体例として韓国外交専門化が発表した記事の内容に「ハッ!」と思ってしまいました。
「韓国は今回、日本の対応を注視していた。今回の両国の対応は、独島(日本名・竹島)をめぐる(日本との)領有権問題などに今後、応用できるからである」
いやいやいや・・・言われ放題です
なんとも、なんとも“いいお手本”を日本政府は韓国政府や外国に“ご教授”してしまったようです。
いっそのこと、韓国政府にお礼金をいただいてしまいましょうか?)
それはさておき
もうそろそろ自民党政権から延々と続く日本独特の“揉み手外交”・・“アメリカ頼み外交”を与野党一丸となって改める本格的時期に入っているんだと思います
それにしても、中国に人脈を持つ「小沢一郎」と「田中真紀子」の両氏がなにも動きをみせていない(?)のが気になります
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コメント
「韓国を見習え」と言いたいですね。
>与野党一丸となって改める本格的時期
これを逃してしまっては、日本の将来もへったくれも無いでしょうね。
でも、そうなる可能性が強いと思います。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年9月26日 13:35
HAPPY太郎さんへ
同じ党内の派閥抗争も嫌ですが、与野党で議席争いや足の引っ張り合い利権争い、まるで椅子取りゲームみたいなことばかりの国会は・・・もう見たくないですね。
真面目に国政運営をしてもらいたいものです
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月26日 14:59
もうあほらしくて書く気にもなれませんよ。
でも割と肯定的な人と話しました。
これですよ。日本が一歩も二歩も引いて、付き合っていく、そして仕事で儲ければいいのですよ。
なるほどとも思いますが、はやりね~
投稿: もうぞう | 2010年9月26日 19:27
もうぞうさんへ
中国という国もそうですが、外交とは何段階にも分かれているんですよね
餃子問題のときでも中国は「毒物混入無かった」と、発表しましたが、裏ではちゃんと捜査していましたし、薄っぺらなのは報道だけかもしれません
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月26日 19:42
お晩です★
予想通りの結果になりましたねぇ。
個人的に支那や朝鮮との国交は要らない派なので、徹底的にやってもらいたかったです。
基本的に友好とか云いながら、片方が力なり世論なりで引いた上での国交は友好に非ずで、共産国家や反日国家と上手くやれること自体無理なんでしょうね。
投稿: からくり庵 | 2010年9月26日 21:12
からくり庵さんへ
思想というのが違いすぎますからね。それにしても、日本の国民はお行儀がいいです。
中国大使館前でデモ行進なんてやらないですからね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月26日 23:27
パワーバランス論はこの百年繰り返し繰り返し、現れては、その目先の明晰に比べて、結果は散々だったような気がします。例えば「核抑止論」。
憲法9条を廃止し、敵?に圧力をかけろみたいな、論も見かけました。戦争をするんだみたいな調子で。
境界(国境)をめぐる争いは何処のクニでも持っているように思います。それでも、そこらじゅうでドンパチやっているわけでもない、どういうメカニズムがそこにあるのか。そんなことを探ってみるのもいいのじゃないか。中国ケシカラン論の底には、根強い「蔑視」の匂いもします。
なにより、クニを離れて個人はしばしば隣人と境界問題を抱えますが、どうしていますか。はなから、鉄拳をふるってますか。
投稿: 野良通信 | 2010年9月27日 06:13
日本のメディアもこれぐらいのことは報じて当然だと思いますが、「中華人民共和国に不利益な報道はしない」というアホらしい協定を結んでいるので何もしません。
テレビや新聞からしか情報を得られない人はそれを鵜呑みにしてしまいます。
「日本は平和だ」なんて思っている人は意外に多いのでしょうが、国家存亡の危機ですよね。
以前も言ったように思いますが、現状を一気に打開するには核を含めた武器の開発と防衛力の拡張が最適だと思います。
雇用の確保もできるし、良い武器ができれば他国に輸出して経済も回復します。
そのためには憲法や法律の改正が必要でしょうが、やればいいんです。
自分達の国は自分達で守るのは当たり前のことですが、日本にはそれを定めた法律すらありません。
つくづく妙な国だと思います。
投稿: がんさん@大和の国 | 2010年9月27日 08:56
野良通信さんへ
毎回、とても良い視点からのコメントに感心いたします。
どの国だって武力行使になると後々に国際的にも経済的にもこじれるし損になるので、駆け引きを使いますよね。
その‘外交駆け引き’のしかたが、どうも我が国家は弱いというか下手というか、国内外へのアピールの仕方がまずいところに、国民は不安と不満を持つ気がします。
がんさんへ
国旗である日の丸を燃やされ踏みつけられても、どこか冷静に見ている日本人が少なく無くない
こういうところにも、日本国民が愛国心が乏しいといわれるとこなのかもしれませんが、本当に気持ちが一致したときほど恐ろしい方向に進む国民性を持っているのも歴史が物語っています。
中国の‘外交術の罠’にはまらないようにしてもらいたい気もします
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月27日 09:57
揉み手外交”・・“アメリカ頼み外交”・・・本当に心配ですね。あんな船長を釈放して、一杯ゾロゾロやってきたらどうするんでしょう。イザとなったら???日本も何かできるか???それにしても以前の戦争の時のやたら強がったのと、昨今のやたら臆病なのは???日本人の精神構造を知る必要があります。
投稿: 山口ももり | 2010年9月27日 11:22
山口ももりさんへ
「日本は中国を侵略した」という戦後教育がどこかでいつも足かせになっているんだと思います。
現在の中国政府の前身を率いた毛沢東が同じ中国人をどれだけ多く「虐殺」したかという問題認識を中国の政府が認めないうちは続くでしょう
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月27日 13:26
「中華人民共和国に不利益な報道はしない」というアホらしい協定を結んでいるので何もしません・・・そんな居邸が有るなんて知りませんでした。以前、日本大使館がメチャクチャにやられた時、あのまま、治さずにほっておくべきでした。世界中にもっと日本のありようを発信すべきです。
投稿: 山口ももり | 2010年9月29日 09:11
山口ももりさんへ
日本政府は、そのアピール力を国際的にも分かるように高めてもらいたいものですね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年9月29日 13:55