国会議員に、もの申す「先生」とはなんだ！

きょうのテレビのニュースは民主党の代表選挙ばっかりでございまして、否が応でも与野党の顔となっている国会議員の“ご意見（きれいごと）”が、耳に入ってしまうわけでして、それを聞いているのはなかなかつらいものがあります。

特に国会議員が同じ国会議員に言う“あの”言い方が、非常に気分が悪い）

「小沢先生は今回敗れましたが・・・」

同じ国会議員だろうに、なんで「先生」を付けるんでしょうか。「尊敬しているから」とか「ご指導を賜っているから」とか、言うんですが、それじゃ「私は下っ端の役に立たない議員」と自分を言っていることになってしまいます

つまり、同じ国会議員なのに「上下関係」ができてしまうわけです。

それだと、下になった議員を選んだ自分の選挙区の大事な有権者まで「下位」にして蔑んでしまうことに気がつかないのだろうか？

だいたい、国会議員に「先生」を付ける呼び方そのものがおかしい。

敬称なら「OO衆議院、OO参議院」でよく、それにまた敬称の「先生」を付けることは「二重敬称」となりますね。
「二重敬称」は“小ばかにする事を意味する”となるそうで、馬鹿にした呼び方になってしまっているようですね。

議員の中にも今では「先生」と呼ばれるのを非常に嫌う人たちが増えているそうです。
元NHKアナウンサーで衆議の小宮山洋子氏（民主党、衆議４期）は講演会に行って紹介幕等に「先生」の文字があると主催者に必ず直させる、または自分で切り取ったり、折ったりするらしいです。

この方の場合NHKにいたころから「先生」の呼び方について疑問を持っていたらしく国会議員になってからは徹底しているようですが、地方議員もふくめ少しづつこれに近い議員が増えてきているようです。

それなのに、今日出てきた議員は「OO先生」を連発するんだから、気分が悪い。
みんな選挙で選ばれた代議士＝選良（せんりょう）でしょうにね。

＜江戸の川柳より＞

• 先生と　呼ばれるほどの　馬鹿でなし

＜明治の文豪、夏目漱石の語録より＞

• 先生、先生、と言われるほど（我輩は）馬鹿じゃない

＜広辞苑の⑤番目の意味より＞

• 先生＞他人を、親しみまたは‘からかって’呼ぶ称

どうですか。この言葉、「先生」と言われて喜んでいる間抜けな国会議員に見せてやりたいものです。

　雑学

代議士とは・・・

• まだ参議院がなく貴族院であったころ、選挙がなくて議員になれる貴族院議員に対し、選挙によって選ばれる衆議院議員を指して言った俗称の名残である。
  
  現在は、参議院も選挙によって選ばれる国会議員であるため、参議院議員も「代議士」で正解なのだが、そう呼ぶことはほとんど無い