「リンゴの唄の日」と「ウインクの日」
10月11日の数字を横にすると片目をつぶった目に似ていることからきょうは「ウインクの日」という記念日になっているようですが、もうひとつあります。
第二次世界大戦、日本国が帝国軍に戦闘停止命令を出したのが昭和20年(1945)8月16日、そして条件付降伏をし終戦になったのが同年の9月1日(2日)、国内は大混乱・・・のはずなのですが聖徳太子のころから千年以上も続けられてきた天皇を中心にした官僚制度の国体はほとんど乱れることがなく司法、立法、行政の職員たちは粛々と動いた日本の国体は外国には絶対無い国体がありますね。
その揺るがない国体の中、戦後初の映画が上映されたのが昭和20年10月11日、佐々木 康・ 監督、主演・並木路子、相手役・上原 謙、題名は「そよかぜ」でした(上映に当たってアメリカCIEの検閲があった)。
この映画は題名より映画の中で主演の並木路子さんが劇中で歌った「リンゴの歌」が有名に成り、そこから10月11日は「リンゴの唄の日」という記念日になったそうです。
「リンゴの唄」 作詞 サトーハチロー 作曲 万城目 正 (昭和20年‘1945’)
- 赤いリンゴに 口びるよせて だまってみている 青い空
リンゴはなんにも いわないけれど リンゴの気持は よくわかる
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ- あの娘よい子だ 気立のよい娘 リンゴに良く似た 可愛いい娘
どなたがいったか うれしいうわさ かるいクシャミも とんで出る
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ- 朝のあいさつ 夕べの別れ いとしいリンゴに ささやけば
言葉は出さずに 小くびをまげて あすも又ねと 夢見がお
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ- 歌いましょうか リンゴの歌を 二人で歌えば なおたのし
皆なで歌えば なおなおうれし リンゴの気持を 伝えよか
リンゴ可愛いや 可愛いやリンゴ
私はこの映画を見ていませんし、内容も分かりませんが「リンゴの唄」は知っています。そのくらいこの唄は日本国民に滲み込んだ歌のようです。
ただし、この映画が上映されると各マスコミは「見るに絶えない映画」として酷評されたようです。朝日新聞には「虫ずが走る・・・」と書かれたようで、今ではなんでもないロマンス映画が恥ずかしい行為と映ったんでしょうね。
リンゴの唄は並木路子さんの唄として有名になったんですが、実際は並木さんは映画では曲が間に合わず歌っていないそうで、劇中では「丘を越えて」というヒット曲を歌っていたそうです。
映画が出来上がってから「丘を越えて」の部分の音を消して「リンゴの唄」に吹き返たそうで、ですから映画をよく見ると並木路子さんの口の動きと唄が合っていないようです。
いずれにしても、この歌を歌いながら日本人は復興していった事は間違いないですね。いろんな意味で戦後最大のヒット曲といっていいでしょうね
| 固定リンク | 0
コメント
「リンゴの唄」はNHKの年末の紅白で、子供の頃良く聞いた唄ですね。
故に良く知っています。
終戦後、私の母が並木路子の実演を見て好きになったとも言っていました。
余談ですが、実演の時リンゴの変わりに蜜柑を投げたそうです。
以前は戦後の復興期の映像がTVで放映されるとこの歌が良く使われていましたが、最近はあまり聞く事が無くなりました。
この歌が紅白で歌われている時代は、公害等で多くの被害者を出した時代でもありますが、そう言う負の部分を敢えて除けば、日本の一番良い時代だったんでは無いかと思います。
追伸、本日郡山市のヨークベニマル桑野店に行って、「あらめ」「きざみあらめ」を店員さんに聞いた所、やはり「それは何ですか?」と聞かれてしまいました。
「ずんだ餅」を聞いたところ、探して頂いたのですが、「ちょっと今は有りません。」と言われて買う事が出来ませんでした。
すでに5時近くだったので仕方なく帰りました。
「あらめ」はまだ北上しなければありつけないようです・・・
投稿: HAPPY太郎 | 2010年10月11日 20:37
HAPPY太郎さんへ
それは残念でしたね。店舗によっては置いてないところが多いかも知れませんね。
ベニマルより「かわち薬品」とかには問屋から配送されているんですが、カワチ薬品は白河や北関東に有りますよね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年10月11日 20:56
お・お・お・・・・そんな歌みんな歌えますよ。池辺良さんなくなりました。グレゴリーペックが池田の良か???なあんて言った存在感のある俳優でした。
投稿: 山口ももり | 2010年10月12日 19:09
山口ももりさんへ
池辺良さん、私も分かります
投稿: 玉井人ひろた | 2010年10月12日 22:13