‘外出禁止’の警報が出された
夕方の5時近く、役場の防災無線が緊急放送を流した
「現在、役場付近にイノシシが出没しています。危険ですので外出をしないようにしてください」
驚きです。少しうわさは有ったのですが、本当に我が村にイノシシが居たのでした
県外の人は分からないでしょうが、本来我が地域にイノシシは存在していない場所だったのです。
今までは下記のように福島県の南端から北の宮城県仙台沖へ流れる阿武隈川を挟んで東西に自然界のテリトリーが存在していました。
このテリトリーが皮肉なことに道路の整備によって壊れたのです
つまり、我が村がある阿武隈川の西側には猪の被害というのは無く、主な害獣は「カルガモ、ハクビシン、カモシカ」で、大型危険獣は「熊」だけでした。
ところが、その熊も数年前から対岸の東側に出没、そしてついに東の猪が西側の我が村に現れだしたのです。
それもよりによって、まがりにも村の中心地です。ここには中学校、幼稚園、養護老人ホーム、商店街、住宅団地、が揃う住宅が多いところですから大変です。
ただ、以前熊が出たことは有ります。
これは、熊や猪が人間のために作られた橋を渡ってきているからのようです
一見漫画のような話ですが、ここ10年くらいの間に架けられた橋は新興住宅地、団地の利用を考え道幅も広く大きい橋で、熊や猪にとっては単に陸が繋がっただけの感覚ですから当たり前のように餌を求めて移動して来るわけです
猪の被害というのは農地にとって大打撃を受けます。今までイノシシ被害の経験がほとんど無い我が村ではかなり深刻な問題として捉えている人がほとんどです。
何とか熊にテリトリーを守ってもらって・・なんて都合のいいことを考えたくなるきょうの緊急放送でした
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コメント
それはそれは・・・
どうせなら阿武隈川改め猪熊川のほうが、ぴったりですね。
失礼しました。
投稿: もうぞう | 2010年11月 5日 (金曜日) 20:24
もうぞうさんへ
阿武隈川は昔の名は「おおくま川」と言ったんですよ
字は「大隈(おおくま)」と違いますがね
投稿: 玉井人ひろた | 2010年11月 5日 (金曜日) 21:03
このような熊とイノシシのテリトリーが存在するのを、この地にいながら全く知りませんでした。野生動物が、いきなり見知らぬ土地へ長距離の移動をするようには思えませんので、ジワリジワリ、少しずつ移動を重ねながら、阿武隈川にかかる橋を意を決して渡りきったのでしょうか。イノシシは家族単位で行動するようですから、増えると大変な事になりますよね。
投稿: koji | 2010年11月 6日 (土曜日) 06:01
見だぞい見だぞい!ちょうど昨日の5時前くらいに役場に行ったのです。
帰りがけ、保健センターの向かいの田んぼの縁に人だかりと車だかりが。
いのしし、いのしし!と叫び声がして見てみると、
稲刈り終わった田んぼの中を疾走するいのししと、
数人の役場職員とおぼしき人影が網や何かしら道具を持って…
もうだいぶ暗くなっていましたが、その後どうしたのでしょうか…
投稿: ハル | 2010年11月 6日 (土曜日) 06:56
kojiさんへ
意を決して」というほどでもなく、渡ってしまっているようです。

増えるのが一番問題で、役場も頭を痛めています
ハルさんへ
見ましたか。それは運がいいのか悪いのか・・
猪は直ぐに捕獲されたことが放送されましたよ
投稿: 玉井人ひろた | 2010年11月 6日 (土曜日) 10:49
考えてみると、農作物の被害も大きいですが、自然体系も何らかの変化が現れますね。ひょっとしてもう現れているでしょうか?
それにしても、イノシシと熊が棲み分けしていた事自体が信じられない様な事実ですね。
投稿: HAPPY太郎 | 2010年11月 7日 (日曜日) 12:48
HAPPY太郎さんへ
福島県の特殊な地形がそうさせたんだと思いますよ
投稿: 玉井人ひろた | 2010年11月 7日 (日曜日) 19:25