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2010年12月12日 (日曜日)

命懸けの長いトイレ、老老介護

東京都港区のとあるマンション暮らしているのは97歳になる母親とその高齢の母親を介護するため6月に会社を辞めた63歳の娘との二人だけでした。
そのご高齢の母親が間質性肺炎になったため自宅近くの東京慈恵医大病院に入院する事になってしまいます。

娘は毎日母親の世話に病院に通うことが日課となります。
その娘が11月5日から2日経っても、3日経っても、4,5,6,7日経ってもパタッと病院に姿を現さなくなったのです。

心配になった母親は看護師に「自宅の様子を見てきてください」と、懇願したため看護師らが自宅に行って見たら、そこには驚きの状況が有りました

話は11月4日に戻ります

11月4日午前1時ごろ、娘が就寝前に自宅トイレに入ってドアを閉めたところ、突然「バタン」と大きな音がしたところから、事件は起こります。

その物音に驚いてドアを開けようとしたが、ドアはまったく動かず娘はトイレから一歩も外に出られなくなったしまったのです。
実は、トイレドアの傍に置いてあった座布団セットがドアに倒れこみがっちりとドアの外を塞いでしまっていたのです。

娘は声を限りに「助けて~」と、叫んだそうですが、だれもマンションで気づくはずも無く、1週間が過ぎ「これで死ぬのか・・」と覚悟したそうですが、心残りは入院している母親です。

そして閉じ込められて8日目に母親の依頼できた看護師によって発見され、娘は助かったのです。
ところが娘にとってこれでハッピーエンドとは行かなかったのです

その、助けられたまさにその日、消える63歳の娘の命を救うかのように97歳の母親は亡くなってしまいます。

現実は小説や物語より鬼気迫るものが有ることの、実例ですね。親の子を思う念、すさまじいものだと思うと共に、老老介護と都会のマンションの現実を見せ付けられたようなニュースでした。

他人事じゃない。ぜったいに

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コメント

こんばんは。
本当ですね。
老老介護、切なくなる言葉です。

投稿: やまちゃん | 2010年12月12日 (日曜日) 22:53

やまちゃんへ

わが身に起こりえる可能性が低くないことですから身につまらされる問題です

投稿: 玉井人ひろた | 2010年12月12日 (日曜日) 23:28

「死に時」ってある気がします。
長生きだけが幸せではないと思います。
でもそうは上手くいきませんけどね。

投稿: もうぞう | 2010年12月13日 (月曜日) 07:34

もうぞうさんへ

おお!哲学ですねえ

投稿: 玉井人ひろた | 2010年12月13日 (月曜日) 08:08

娘さん助かって良かったけど、お母様残念でしたね…
寿命を全うしたかもしれないけど、実家の両親も独身の兄しか同居してないので将来が心配だわ。

投稿: くぽ | 2010年12月13日 (月曜日) 12:30

くぽさんへ

私の近所でも娘や息子たちが同居しない、老夫婦だけで住む家が何件かあります。
これからも、増えることが予想され似たような事故が起こる可能性が高まるばかりです

投稿: 玉井人ひろた | 2010年12月13日 (月曜日) 14:39

「死に時」ってある気がしますもうぞうさんのご意見に賛成です。自然に死ねたら・・いいのに。痛みだけとってもらって、うっとりと死ねないのかしら。

投稿: 山口ももり | 2010年12月13日 (月曜日) 15:04

山口ももりさんへ

福島県では昔からそういう場合「ころり観音におまいりする」という信心がありますが、結論が出ないことですね

投稿: 玉井人ひろた | 2010年12月13日 (月曜日) 16:19

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