セーターが縮んでしまったら?
寒い冬の季節ウールのセーターは必需品でも有りますが、洗濯するとちじんだりしてガッカリする“季節”でもありましょうかね。
さて、ウールのセーターが縮む原因、仕組みを知っていますね。わたしは知りませんから、繊維素の物が縮むのだと思ったら、そうではないようなのです。
ウールの繊維の特性は人間の髪の毛も同じなのですが、ウール繊維の表面には魚のウロコのようなスケールという形状のもので覆われています。
そのうろこ状のスケールが洗濯のとき水分で外側に開き、擦れると引っかかってからまり、縮んだ状態(フェルト化)になるのだそうです。
つまり、単純に言えばその引っ掛かったところを外してやれば、縮んだセーターが元に戻るわけです。
と、言うわけで今回は縮んだセーターの直し方の記事でありますよ~。
では、わたしが見つけた二通りのやり方をご紹介しましょう。
<その1:柔軟剤を使うやり方>
- ぬるま湯を、大きなタライなどにはる(大きなタライが無ければ、お風呂の浴槽を利用するのもよい。あまり熱い湯だと逆効果になる場合があるので注意)
- その湯の中に、ソフト仕上げ剤(柔軟剤)を多めに入れる
- その湯にセーターを入れて、10分ほど浸けておく
- その後湯の中で、無理せず少しずつセーターをゆっくりと伸ばしていく
- ある程度伸びたら洗濯機で少し(30秒程度)脱水にかける
- サイズを確認して、だいたいもとのサイズにまで戻せたら、直射日光の当たらないところで平干しする
- 乾いたらアイロンで蒸気を当てて、形を整えて完了
<その2:ヘアートリートメントを使う洗濯屋さんの裏技>
- ぬるま湯(30℃位)に、へアトリートメント剤(アモジメチコンまたはジメチコン入りに限る)を少しずつ溶かしたものの中にセーターを入れて、手でやさしく押し洗い
※、アモジメチコン、ジメチコン共にシリコン系の薬剤- よく繊維にしみこんだら、軽く手で水気を絞る。あまり、ギュッと強く絞らないのがコツ
- 裾の方からゆっくりと形を整えながらやさしくやさしく伸ばしていく
- ある程度サイズが直ったら、あとは平干しすれば多少の縮みは直る。
- さらに、しっかり直す場合は平干しのときに元のサイズの型をダンボール紙などで作り、セーターの中に入れて平干しにする
※、平干しとは?↓
http://www.kao.co.jp/LIFEI/couple/sentaku/hoshikata2.html
なんだか、簡単にできそうに思えてきませんか?これには続きがありまして、風合い等が完全に元に戻るわけではないし、あまりにも縮まってしまったものは直らないようです。
限度は10~20%以下の縮み具合までのようですから、あしからず)
我が家でもそのうち試してみようと思いますが、「それはセーターが縮んだのではなく、体のほうが・・・」とか言われそうな気がするわたしです。
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コメント
相変わらず知識が広いですね~
投稿: もうぞう | 2011年2月15日 19:42
もうぞうさんへ
まだやってみないので、具体的な詳細で不明なところが有ります
投稿: 玉井人ひろた | 2011年2月15日 21:43
ウ・ウ・・・・ン。何度か失敗したことあり。本来羊さんはそんなにお風呂には入らない生き物ですから、毛糸ってやたら洗わないくらいでもいいんです。木綿みたいに一度手を通したら洗うってなもんじゃないとおもって・・・まあ・・・サボッているのが実情です。
投稿: 山口ももり | 2011年2月17日 11:46
山口ももりさんへ
そうですね。洗わなければ縮みませんね)
投稿: 玉井人ひろた | 2011年2月17日 16:35