遥かかなたは、我が家の空か・・・
きょうの朝刊、相変わらず紙不足で2~3枚合わせの薄っぺらな新聞でございました。
その一面には公明党が政府に出した提案の見出し“30キロ圏内避難勧告”の文字が大きく書かれていました。
内容は>
「民主党政府が出した福島県の30キロ自宅内非難区域では、商店などの町の機能が無く住民は食べるものも買えない有様である。
このままではそこの住民は“餓死”してしまう。早急に政府は、30キロ圏屋内退避から圏外避難勧告に切り替えるべきである」
なかなか、それも一理有る話ではあります。実際に生活物資は届かず住民は公明党が言うような現状になっていますので否定も反対もしません
ただ、政府も言いましたが、私はこの新聞の見出しを見たとたん「30キロ圏内避難勧告=また原子炉が危険なのか?」と思ってしまいましたくらいですから、ほとんどの人が勧告を出したらそれこそ風評が高まり、現地住民のとろにはガソリンも物資も届けられない“餓死加速”が起こりかねません。
野党ですから、言うだけでいいでしょう。
昨日の我が村で開催された‘放射能と健康の講演’で最初のほうに質問に立ったのは、双葉郡浪江町(ふたばぐんなみえまち)から、津波に追われ、原発事故にさらに追い討ちをかけられて着の身着のままで我が村の避難所に非難されている方の質問でした
Q、私は浪江から避難してきています。最初は津波だということで必死に家を出て高台に避難しました。すると、こんどは原発事故のためもっと遠くに避難する勧告が出され、何ももたずにここに来てしまいました。
だから、身分証も無くお金等も下ろせないのです。家には愛犬を繋いだままきてしまいました。
先生が今の現状で放射能は危険ではないと仰るのであれば、直ぐに一時帰宅したいのですが体に影響は有りますか?高村教授の答え>
「私は内科医でして、その立場からでは帰宅解除権限がございません。福島県にご相談ください。(随伴した県の職員に向かって)そうですよね?」
避難されている方は、ちょっとでも家に戻りたいのです。一時帰宅令を待ち焦がれています。
そこに公明党が言うような避難勧告が出たら、即座に避難できるわけでもないのに、どうなるでしょうか?それより早く食料物資を(大きな避難所だけじゃなく)運んでほしいものです。賛否はあるでしょうね。
今朝のテレビで、津波のあった福島県相馬市から宮城県仙台市の親戚の家に避難した男性が何気なく涙して歌った福島県の相馬地方民謡が心に響きました。
<新相馬節>↓をクリックすると歌手三橋美智也さんの歌声が聞けます
http://www.youtube.com/watch?v=kTrGw5NRdyM♪ はあ~~~あ
遥かかなたは~ 相馬の空かよ~ なんだこうりゃよ~と
相馬恋しや~ 懐かしや~ なんだこうりゃよ~と ♪
浪江から来た方の家の「愛犬」繋がれたままでどうしているのでしょう?誰もいなくなった家で動けず、どうしたのでしょう?
| 固定リンク | 0
コメント
こちらにも相馬市、双葉町から避難されてきた方が沢山いらっしゃいます。おそらく3家族でアパートを借り、身を寄せ合うように暮らしてる方にも道ばたでお会いしました。
今日、30キロ圏内の方に屋外避難勧告が出されましたが…健康に害はないレベルだそうですが風評被害はもう今現在おこってます。もう私達の思考の及ぶ範囲ではない、今回の事故。政治家の方、どうか早く、どうにかしてください。
投稿: くぽ | 2011年3月25日 (金曜日) 13:52
くぽさんへ
どうにか、して欲しいです。ストレスが溜まる一方です
投稿: 玉井人ひろた | 2011年3月25日 (金曜日) 19:08
そちらほどではないですが、こちらの新聞も薄いです。
それに折り込みチラシも少なめです。
投稿: もうぞう | 2011年3月25日 (金曜日) 20:12
もうぞうさんへ
チラシは12日から一切有りません
投稿: 玉井人ひろた | 2011年3月25日 (金曜日) 20:24
ホント、政治屋、グチグチ言ってるヒマあったら、放射能浴びても行けっつうの。こんな時に機敏に動けないようじゃ政治屋の資格はありません。
投稿: 山口ももり | 2011年3月26日 (土曜日) 09:41
山口ももりさんへ
防護服がないと来れないのでしょう。われわれはいつも放射線を気にしていますが毎日暮らしています。
30キロ圏内への避難促進、地元では怒っていますよ。テレビ局の解説者も勝手なことばかりで当てになりません。
NHKは今日になってやっと福島県の津波現場取材をしていなかったことに気付いたようです。わざとらしい。
投稿: 玉井人ひろた | 2011年3月26日 (土曜日) 15:20