大正4年、福島県の猪苗代湖から始まった
「猪苗代水力電気」という名の昔あった電力会社を知っているでしょうか?
←は現在は文化財になっている福島県に有る「猪苗代第一発電所」のフォトです。
猪苗代湖からの唯一の出口である日橋川との境界にあるのが十六橋水門、そこにあった石造りのアーチ橋(明治13年(1880)完成)だったものを猪苗代水力電気が大正3年(1914)に電動式ゲートの水門に改築し発電施設にしたものです。
そのレンガ造りが旨く利用されているのが今でもわかります。
当時、世界第3位、東洋では最大の電力量を誇る発電所で、その電力を日本初の高圧送電線使用というやり方で“東京に電力の供給”を開始したのが今から96年も前の大正4年(1915)年のことでした。
「猪苗代水力電気」という会社はその後「東京電力」に改名します。
そして、東京では豊富な電力を贅沢に使用できるようになり、東京では扇風機や‘電気アイロン’などが芝浦製作所の大量生産開始によって、東京では電化生活が急激に加速していきました。
芝浦製作所は猪苗代第一発電所の電力供給を利用し巨大企業へと発展し、後に「東京芝浦電気」=「東芝:TOSHIBA」と改名し現在に至ります。
時は過ぎ、東京電力は、またもや福島県に原子力発電を建設、そして今問題になっている福島第一原子力発電所の3号、4号は東芝が製作するというめぐり合せになりました。
長い長~い、福島県と東京都と東京電力と東芝の繋がりが続くことに成りました。
そして震災、福島県民には以前から「原発はもしや・・」の思いは正直有ったのですが、本当に最悪の結果が起るとは県民ほとんどの人が真剣に思ってはいなかったのです
我が地域、未だにガソリンが足りません。ガソリンを求めて余震が続く中、1件くらい開いたスタンドや、わざわざ自動車料金を払って東北自動車道に入り行列です。まるで落語の世界です
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コメント
鹿児島でも少し離れてはいますが、川内(せんだい)原発があります。今度の事故は想定外でしょうが、東電も政府も福島県庁も完璧な対策を立ててなかったと思います。原発の安全性が本当に問題化してますね。我々素人には原発のことはさっぱりわかりませんので、電力会社も政府も絶対の対処をして欲しいものです。原子力爆弾の被災国として世界の国々にも見本となるように。熊本県の水俣病もまだ解決してないようです。
それにしても心配ですね。そちらの方では、震災と原発の問題で不安な毎日でしょう。
投稿: 鹿児島・かっちゃん | 2011年3月26日 13:08
鹿児島・かっちゃんへ
そうですね。
福島県の「川内村(かわうちむら)」は今回のことで村ごと全員避難命令が出て無人になっています。
漢字が同じですが、同じ事態にならないことを祈りたいです
投稿: 玉井人ひろた | 2011年3月26日 15:25
ほう、ここが最初とは知りませんでした。
東京電力は、福島や新潟の電源開発に懸命でした。
只見川はその最たる場所ですね。
もちろんその源流でもある尾瀬の水利権の多くを所有しています。
その上、柏崎と福島の原発ですからね。
投稿: もうぞう | 2011年3月26日 19:14
もうぞうさんへ
送電や建設に適度な距離で、東京が安全な地域となれば東に福島、西に新潟は最高だったのでしょうね
投稿: 玉井人ひろた | 2011年3月26日 20:39