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2011年4月15日

愛は盲目(もうもく)

愛は盲目と言いますが、そうなるんですね。

久しぶり我が妹の家に様子を見に行きました。そこには先月生まれた子と1歳半の幼児がいますので、この災害から1ヶ月どうしているのかと母をつれて出かけました。

行く前に在宅の確認の為に電話したら、ここでまず気勢をそがれます。

母が娘の為にジャガイモを持っていこうと「有無」を聞いたら、いきなり娘(妹)から言われたのが「放射能被ったのは要らない」です。
去年のだから大丈夫だと言ってもって行きましたが、わたしはムッとしましたね。母も笑ってはいましたが内心は同じだったでしょう。

そして、妹の家に到着しいつものように入ろうとしたら・・・

玄関先で、止められて「上着脱いで、そこに置いて」です。上着に放射能が付いているから中に着て入るなというのです。

これは、カチンときまして、「安全だと言っているだろう」と言うと「それは大人だけの話、赤ちゃんがいるんだから」とキッパリ否定されました。

それでも、ちゃんと説明をするのですが「全部信用できない」というのです。かわいい幼い孫を守るために藩ヒステリック状態になっている妹に「これは何を言っても無駄だ」と言えばいうほどもめると思い反論するのをやめました。

その後はそれにはなるべく触れないように、調子を合わせて幼子をからかって楽しく帰ってきました

今、日本国中で起きている心理状態がまさしくこれなんですよ。

国や報道機関、がいろいろ言う数値や基準の「安全だ」というのは信用しない、
それなのに同じ国家機関やマスコミ等が言う「危険だ」ということは信用すると言う矛盾した考えがまかり通っているんです。

自分の考えに都合のいいこ「危険数値」だけしか見ないのです。

これは、嫌いな食べ物を食べるときにその嫌いとなる要素を無意識に探す行動によく似ています。

そんな「絶対安全な食」を望む方達に言っておきますが、どんな国でも1年間に2400マイクロシーベルト~最高値10000マイクロシーベルトの放射線量を受けて暮らしているのです
ですから、世界中どこを探しても放射能をまったく帯びていない「放射線量0」という食べ物は存在していません。どうしても嫌なら、餓死するしかないでしょう。

そこまで言っても、盲目状態の人には理解不能でしょうね。時を待つしか無しです

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コメント

たしかに乳幼児がいると気になりますね。

でも年寄りはそんなに気にする必要はないと思うのですがね~

投稿: もうぞう | 2011年4月15日 21:03

もうぞうさんへ

仰るとおり、基準は男女問わず40歳以下の人を対照にして作られています
なぜなら40歳を越した人には放射能の影響が無いんだそうですね。
そう言っても、だめな人はだめなのでしょう。

投稿: 玉井人ひろた | 2011年4月15日 22:58

子どもに関しては私も気をつけています。でも実際は、中高生については親の心配の届かない生活になっちゃってますけどね。。
「安全です」は、本当は猛烈に信じたいんです。でもちょっとした気遣いをすることで、この現在進行中の不安の中で精神の安定を図っているみたいなところがあります。
めいごさんみたいに赤ちゃんを抱える若いママは尚更不安なのでは。
遠くの実家に移った人なども少なからずいるので、取り残されたような気持ちになっているママは私の周りにも多いです。
その遠くに移った友達から「子どものためにあなたも脱出したほうか良いよ」などという親切なメールが来るわけで…
どっかの科学者さんの話しよりこれが一番こたえるらしい
間違いなく愛は盲目…なんだと思います。

投稿: ハル | 2011年4月16日 07:24

ハルさんへ

そうでしょうね。だからわたしも無理に県の健康リスクアドバイザーであるお医者さんの話はしませんでした。

投稿: 玉井人ひろた | 2011年4月16日 08:01

妹さんの言動一つ一つに今の災害の深さを見るような気がします。時間がかかるでしょうね。見守るしかないのでしょうかね。

投稿: 鹿児島・かっちゃん | 2011年4月16日 17:28

鹿児島・かっちゃんへ

いたしかたなし、です

投稿: 玉井人ひろた | 2011年4月16日 17:58

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