国際放射線保護委員会が「日本の基準は高過ぎ」と勧告
毎日、放射線量の数値が発表されていますので、物理学者でもないわれわれでも「マイク・ロシーベルト」という物理学の単位を覚えてしまいました。
そしたら、次に出たのが「マイクロ・グレイ」ですよ。そして最近よく耳にするのが「ベクレル」です。
そして、こちら福島県内で新たにマスコミで使われ始めたのが「カウント・パー・ミニッツ」という単位なんです。
※100カウントパーミニッツ=1マイクロシーベルト=1マイクログレイ、となるようです
頭が混乱するばかりです。
実は放射能に関する単位はこんなにあるんですよ
- キュリー(今はあまり使われない)
- シーベルト/毎時(現在マスコミ等の発表に使用)
- グレイ/毎時 (原発の周囲のモニタリング単位)
- ベクレル/1kg (放射能物質の1kg.あたりの量)
- クローン
- レントゲン
- ラド
- レム
- ラザフォード
- マッヘ
- カウントパーミニッツ(cpm) (モニタリング測定器のメモリの単位)
詳しくは↓のサイトを参照にしてください
http://chg.cmpcmp.net/060/ent142.html
国際放射線保護委員会(ICRP)は、専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う組織で、通常は各国ごとの事例についてはコメントなどを出すことは無いそうです
ところが、今回は、「日本で起きた悲劇的な出来事に、深くお悔やみ申し上げます」と言う声明を出すという異例な行動とともに、
日本の放射線量の基準「年間1000マイクロシーベルト(=1ミリシーベルト)」が国際的にみてもあまりに厳し過ぎるとして、住民がなるべく移住せずに済むよう国内基準を「年間20000マイクロシーベルト(=20ミリシーベルト)」という数値に緩和することの勧告を3月末ごろに出していたのをご存知でしょうか?
ICRPが出している国際的安全基準と日本国内基準の比較の一例
- 人が1年間に受けても健康に問題無しとされる基準放射線量値
ICRP=100000マイクロシーベルト以下(=100ミリシーベルト)
日本 = 1000マイクロシーベルト以下 (= 1ミリシーベルト) - 野菜等の輸出入が禁止とされる放射性物質量の基準
世界基準=370ベクレル/1kgを超えた場合
(ロシアのチェルノブイリ原発事故以降に国際会議で決定) - 野菜等が日本国内規制となる放射性物質量
日本国内=幼児のみ対象で100ベクレル/1kgを超えた場合
日本人は絶対無菌状態で暮らすのが好きなのか、神経過敏なのか、もともと体が弱い国民と判断されているのか、すごい数値の差ですよね
| 固定リンク | 0
コメント
自分の国に都合の悪い部分は隠す国も多い中で、自分から繰り返し、繰り返し「危険危険」と宣伝しているような気がします。それでは世界中が日本産のものを買わないし、旅行者も来なくなりますよ。
投稿: 山口ももり | 2011年4月12日 18:15
山口ももりさんへ
それは言えますね。日本政府はICRPの勧告を受け入れ「1ミリシーベルト」から「20ミリシーベルト」に基準をいつの間にか緩和し下げていたのを昨日知りました
気が付いた方、いたでしょうかね?
投稿: 玉井人ひろた | 2011年4月12日 18:34
へ・江・江・・・これも又・・・知らないことばかりです。
投稿: 山口ももり | 2011年4月13日 09:17
山口ももりさんへ
国際基準には「‘平常’時基準値」と「緊急時基準値」という二通りがあるんですが、「政府は基準を勝手に下げた」とか大騒ぎしている人がネット上にも沢山見受けられますが、その方達は国際基準の「緊急時基準」を知らないのです
投稿: 玉井人ひろた | 2011年4月13日 12:20