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2011年5月15日 (日曜日)

野口英世の歌・・・全然、知りませんでした

きょう運転しながら地元安達太良山の番組を聴いていたら、まったく知らない歌が流されました。
それも文部省唱歌で小学校で教えられていたというのですが、わたしの小学校当時の記憶を辿ってもまったく出てこない歌なのです。そしたら出てこないわけです戦前の初等科(小学校)の教科書にあったのです

歌は、福島県が誇る偉人の歌でございます。↓これです

文部省唱歌  

題名:「野口英世」(昭和17年(1942)二月・文部省初等科音楽二唱歌

  1. 磐梯山の動かない/姿にも似たその心/苦しいことがおこっても/つらぬきとげた強い人
  2. やさしく母をいたはつて/昔の師をばうやまつて/医学の道をふみきはめ/世界にその名をあげた人
  3. 波ぢも遠いアフリカに/日本のほまれかがやかし/人の命すくはうと/じぶんは命すてた人~

この歌の歌詞をネットで探していたら、同じ「野口英世」の題名で、まったく別の歌が有ることをしりました。

もう一つのほうは、福島県の昭和の偉人、行進曲の神様的存在である作曲家の「古関裕而氏によって作曲されたものでしたのには、二度びっくりです。それは次のような長い歌です

題名:「野口英世」 作詞:土井晩翠、作曲:古関裕而(昭和15年(1940)作

  1. 会津若松白虎隊/歴史に薫る郷にして/明治九年の菊の節/野口英世ぞ生まれたる
  2. 磐梯山の影写す/漣(さざなみ)清し猪苗代/湖水の岸の小(ち)さき村/村の貧しき家のうち
  3. 幼き時に炉に落ちて/左の手なる大火傷/不具を嘆ずる一念は/世界医聖の実を結ぶ
  4. 見よ南米の野口町/見よアフリカの頌徳碑/四海にひゞく英名は/母の慈愛と信とより
  5. その大いなる仁術の/功(いさお)日本の誉掲げ/末は万里の遥なる/地に黄熱(おうねつ)の牲(にえ)となる
  6. 艱難(かんなん)人を玉とする/尊き言葉証したる/野口英世を範(のり)として/日本の子らよあゝ奮へ~♫

歌としては、「文部省唱歌より前にできたのが古関裕而氏の軽快でモダンな曲がついてすばらしい歌である」という評価を得たようですが、わたしの印象だと小関氏のほうは詩の内容が難しく、6番まである長詩ですから子供向けではないですね。

第一、今の人間には古い文語体の歌詞が覚えられないですね

いずれにしても、福島県の偉人二人の競演の歌とは贅沢でございます。

ちなみに昭和一桁の母に知っているかどうか聞いたら「・・・そんな歌、あったような、無かったような・・」という返事でした

追記、
野口記念館には上記の戦前作られた歌ともう一つ、戦後の昭和40年(1965)<作詞:鈴木稔・作曲:服部正>で題名が「ああ野口英世」という歌が展示されているようです。

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コメント

あとの詩はほとんど伝記ですね。

それにしても福島の自然満載で情景が目に浮かびます。

投稿: はーパパ | 2011年5月15日 (日曜日) 15:58

はーパパさんへ

さすがですねえ。わたしは言葉の古さのほうに興味が行ってしまいました

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月15日 (日曜日) 18:33

残念ながら、どっちも知りませんね。
曲を聞く方法はありませんか?

投稿: もうぞう | 2011年5月15日 (日曜日) 18:53

もうぞうさんへ

残念ながら見つかりませんでした

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月15日 (日曜日) 20:19

こんばんわ。
自分も、この話初めて聞きました。
改めて「野口英世の偉大さ」を感じました。

投稿: H.K | 2011年5月15日 (日曜日) 22:09

H.Kさんへ

感じましたか。ありがとうございます

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月16日 (月曜日) 06:48

随分時間がたってしまいましたが、目に留まりましたのでコメントを・・・。

猪苗代出身 昭和38年生です。
町民はみんな知っている歌だと思っていました。
私は小学生の時に学校で習って、よく歌いました。
主人も猪苗代出身なので歌えます。
でも会津若松方面の友人は知らないそうです。

当時は難しい言葉だと感じていましたが、改めて歌詞を読むと、なるほどと思いますね。

投稿: 元猪苗代町民 | 2012年2月22日 (水曜日) 17:13

元猪苗代町民さんへ

コメントありがとうございます。
そうなると猪苗代町では歌われていたんですね。

私は中通りに住む者なのなので、知りませんでした

投稿: 玉井人ひろた | 2012年2月22日 (水曜日) 17:42

初めまして。
だいぶ昔の記事にコメント失礼いたします。
私は両親、妹とも会津生まれで4歳から仙台在住です。
この(文部省唱)歌は、小学校の修学旅行で野口英世記念館に向かう車中でバスガイドさんが歌ってくれて、なぜかずっと心に残っていて1番だけですが覚えていました。
よほどガイドさんの歌唱が印象的だったのでしょうか。
とても懐かしくなりました。
唱歌だとは知りませんでした。
ちなみに私、古関裕而さん大尊敬していますが、先生作曲の歌は知りませんでした。
勉強させていただきました。
ありがとうございます!!

投稿: みぃ | 2023年9月10日 (日曜日) 18:19

>みいさんへ

コメントありがとうございます。
ご存じでしたか。私は知りませんでした

投稿: 玉ヰひろた | 2023年9月10日 (日曜日) 20:16

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