« おもしろい防災グッズだ | トップページ | かわいい赤ちゃんを見たら »

2011年5月28日 (土曜日)

実は・・・よく解明されていない

福島県では県内全域の学校で、ある実験をしました。

それは・・・

校舎内の放射線量は、‘窓を締め切った状態’、‘開け放った状態’ではどのくらい放射線量に差が現れるのだろうか

というものでございました。測定の仕方はこんな具合です

  • 窓際の床から1m.と50cm.の高さで測定する
  • 教室中央部の床から1m.と50cm.の高さで測定する

上記の測定場所で、窓を開放した教室と締め切った状態の教室で行われました。

屋外の校庭で測定すると当たり前ですが、放射性物質が堆積している地表面に近い、低い位置ほど数値は高くなります。
ですから、教室内もその放射性物質に近いほうが当然高いし、床面ほど高い数値を出すんだと思っていました。
ましてや、遮断しない窓開放状態ならさらに屋外に近い数値が出るものだと推測するのが自然だと思います。

その結果は、わたしの想像していた数値とかなり違う結果が出てしまい。困惑してしまいました

まず窓際と教室中央では当然中央が低くなります(どちらも屋外の数値の10分の1の低さ)。
ところがその数値、どの学校でも窓を開けた状態と、閉めた状態とも同じ数値なのです。さらにもっと驚くのは、窓を開けた状態で床に近い50cm.高さでの測定値のほうが低いところが沢山有るのです。それもなぜか屋外に近い窓際なんです

屋外と逆の結果が出てしまいました。なぜなんでしょう?

実は放射能については、いまだ未解明のところが多く専門家の中でも意見が正反対の考えが存在します。

例えば、セシウムの半減期は30年ですが、これは30年過ぎても50%のセシウムはまったく放射線を出さないでいるということなのです。なぜ30年以上も放射線を出さないのか?それがよく判っていないようなのです

ですから当然、今回の福島原発の事故は世界中の研究者の注目の的になっていますし、日本国内の責任論争の他に世界中の科学者同士の相反する理論の争いにもなっているわけです。

福島県民と日本国民は今、その相反する科学者の、まるでモルモットでございますね

| |

« おもしろい防災グッズだ | トップページ | かわいい赤ちゃんを見たら »

コメント

学者は相反する意見を持つ場合が、多いですね。
育毛でもそうです。
後日書き込む予定です。

投稿: もうぞう | 2011年5月28日 (土曜日) 19:49

もうぞうさんへ

そういうものなんですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月28日 (土曜日) 20:41

モルモットのはーパパです(苦笑)

最近は放射線をあまり気にしなくなってきました。


しかしこども達には安全な環境を提供したいですね!

投稿: はーパパ | 2011年5月29日 (日曜日) 13:00

はーパパさんへ

県が委託した健康リスクアドバイザーのかたも始めに来県したときに「問題は時間、期間です」と言っておられたように、長期化が最大のリスクだと思いますね

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月29日 (日曜日) 15:44

さすが玉井人さん!そこまで深く読まれたんですね。
私も自分自身についてはほとんど気になりませんが、子ども達の将来を考えると、少しでも影響少なく…と祈らずにはいられません。
原発のこと、心配していた日々が懐かしいくらいです。
そういえば、玉井人さんが小さな検査漏れの小さな記事をテーマに書かれてからどのくらい経ったでしょうか。
いまさらですが、まさか本当におこるとは。私の中にも安全神話はありました。

投稿: ハル | 2011年5月29日 (日曜日) 15:55

ハルさんへ

今年の2月4日(金)の記事でした。
https://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/komiti/2011/02/post-1cda.html
わたしも、忘れていましたが地震で原発事故が起こる約1ヶ月前でしたね
あの時は、わたしもどこか対岸の火事的思いがどこかにあったことは間違いないです

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月29日 (日曜日) 17:31

子供達の健康は勿論!大切です。けれど、子供達には家族が必要ですよね?
それも、心身共に健康な、決して金品では環境を売り渡さないような前向きな生活しながら子育てが出来る家族がです!私は、あと半世紀は生きるつもりですから、子供達だけが生き残って、金の亡者共にロボットのように支配される姿は見たくありません。

それに避難者対策にしても、日を追う毎に、差別・依怙贔屓が明らかになり、臍を噛む思いです!私達が本当に支援したい&すべき人々がないがしろにされている現実を飼い慣らされているマスコミには上がって来ないで、表面の偽善的なことを掬い取っている。

投稿: 空 | 2011年5月30日 (月曜日) 07:03

空さんへ

この福島県内の観測結果、なぜか全国放送では取り上げていませんが、やはりマスコミが引っ張り出す著名な科学者の理論と違う結果なので報道することが控えられたんでしょうかね
たんに、視聴率が取れないからかもしれませんね

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月30日 (月曜日) 16:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 実は・・・よく解明されていない:

» 「9年も原発点検漏れ」なぜ?小さい記事なんだ [つぶやき古道(コミチ)]
福島県には東京電力が運転している原子力発電所があります。ここは新潟県の同社の原子力発電所と同じく東京都のほぼ全ての電力をまかなう場所でも有ります この東京電力の福島原発の1号基、2号基、3号基、4号基の合計21機器の定期点検を忘れていたこと... [続きを読む]

受信: 2011年5月29日 (日曜日) 17:37

« おもしろい防災グッズだ | トップページ | かわいい赤ちゃんを見たら »