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2011年5月 5日 (木曜日)

シニア決死隊!

福島第一原子力発電所の普及作業は決死の思いで現場の東電作業員によって行われていますが、本当の収束はいつになるのか、現実としてまだ未定状態でしょう。

そんな国難を見かねて、原発関連の仕事をしていて現役を引退した60代以上の元エンジニアたちが「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」を立ち上げ参加者を募り始めたんだそうです。

名づけて「シニア決死隊」だそうです。

呼びかけ人となった山田恭暉さん(東大工学部卒業→住友金属工業定年退社の72歳)の考えはこうです

 「色々な案は出ているけど、でもそれは誰がやるの?となった時に我々しかいないじゃないですか。
次の世代の人たちに行かせて被害に遭わせるよりも、年齢的にも放射線量の害も少ない我々の世代が、持っている技術を集めて、やらなければダメだと考えたんです

さらに、「怖くないですか?」と問われでこうも仰っています

恐いに決まってるじゃないですか。でも、われわれの腹はこれほどの国難、シニア世代が持つ技術を国のために、そして、次世代の若者のために最後のご奉公をしたい・・と決まっています

つまり、いろいろな事が計画立案されても結局やるには‘現場で作業する者’を増やさなければ何も始まらないことであり、その危険な現場に行く際にもっともリスクが少なく、尚且つ仕事の「経験と知識を持つ俺たちがやらなくて誰がやる」という考えらしいです

 参加資格は・・・

  • 60歳以上である
  • 現場作業に耐えうる体力がある
  • 原発作業の経験を持っている

その募集をスタートしてから一月あまり過ぎた現在、ともに現場で働きたいという人が約50人、そして趣旨に賛同するという人が約260人も集まっていると言います(50代の方もおいでになってるようですが丁重にお断りしているようです

 原発の暴発を防ぐためには一時的な対応でなく、10年単位で作動する冷却設備を設置し、故障することなく運転しなければならなくなり、それを高放射能汚染された環境下で行うために、大量の作業人員が必要であり、しかもその人員は原発作業や関連の経験がなくてはならなくてはどうしようもないわけです。

その作業現場を希望する人たちの中に、かつて福島第一原発で働いていた経験があるという人からも応募があったらしいそうです。

その元東電社員や関連企業者の参加者の思いは他の参加者とは違い「鬼気迫る」思いでの参加なんだと思います。

昔「肉弾三勇士」というのが有りましたが、あれは旧日本軍によって90%近く創られたお話ですが、今回の「シニア決死隊」は正確に後世に残る話になるのでしょうかね。

いずれにしても・・・

そんな隊まで作られる福島県、困った話です

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コメント

齢を重ねてなお、士気高く立ち上がる人々がいる。
なんだか、心にぐっときます。
国のトップがダメだとか、
首脳陣には任せられないとか、
後手後手じゃないかとか、
色々いいたいことは、皆もっていますよね。
じゃ、実際立ちあがって何かできるか?
って、何もできない。
文句を垂れる口があるなら、自分でやってみなって
そう言ってやりたいオヤヂドモが多い中アタマが下がります。
今は祈りの時です。何もできない私たちには。
作業に当たられる方、その監督をされる方
不自由に耐え、避難を続けておられる方
すべての事が、良い方に行きますようにと。

投稿: felice | 2011年5月 5日 (木曜日) 20:55

feliceさんへ

たぶんもっと同じ思いの人もいるのでしょうが、家族の反対でやむなく参加しなかった方もおいでになるんだと思います
それはそれで恥じることではないですよね

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月 5日 (木曜日) 21:12

ご無沙汰しております。
郡山の原市長の痩せて白髪の増えた姿をテレビで見て,やっぱり中通りは大変なんだという実感です。
実家が原発から50kmもないところなので,原発の状況は他人事でないのですが,
御用学者ではないと思われる研究者の多くが,「水棺でなく石棺を」と言っているのに,東電や保安院が「水棺でほぼ大丈夫」と言って作業を続けるのは,なぜなのか。
「60代以上の経験者」を募る理由もここにあるような気がします。
人の命と引き換えにするものなのか,原発は。と思います。

投稿: ケンヂ | 2011年5月 6日 (金曜日) 07:29

ケンヂさんへ

東電が考えていることは「水棺システムが使えれば冷温停止まで自動で行うことができる」という考えが有ってのようですね。
いずれにしても我々素人にはわかりませんが・・

念のためですが、60代以上を募っているのは東京電力では有りません。東電は募集等していません。
やっているのは国難に憂いを持った東電とは無関係だった有志の方々が自発的に呼びかけているものです

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月 6日 (金曜日) 07:50

う・う・・・ん。軽いブログをアップしているわが身が・・・すみません。

投稿: 山口ももり | 2011年5月 6日 (金曜日) 08:13

山口ももりさんへ

そんなことはけっして有りませんよ

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月 6日 (金曜日) 09:18

私は冷やさなければ石棺に出来ないんだと聴いてましたが、二者択一だったのですか?
チェルノブイリの石棺が傷んだとはいえ25年は持っていますよね?25年後に又、修復した方がこんな広域の長い犠牲を強いることはないでしょうに(-"-;)改めて不信感と怒りが込み上げてきました(-_-#)

投稿: 空 | 2011年5月 7日 (土曜日) 10:16

空さんへ

チェルノブイリ(ウクライナ共和国)のは原子炉そのものが壊れ臨界に達したもので、いわば原子爆発状態ですが、福島第一の場合まだ原子炉が壊れていないので、東電としては以前の状態にまで回復してチェルノブイリのような強制停止じゃなく、「通常運転停止」の状態に持っていきたいようですね

投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月 7日 (土曜日) 12:49

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