その言い方、間違っていますよ
福島県内外で政府が出した年間積算放射線量の基準値「20ミリシーベルト(20000マイクロシーベルト)」について「子供にとって危険な数値だ」と反論が巻き起こっていますね。
子供の安全を心配する親御さん達にとって、当然だと考えます。
その論調や報道はこうですね
「年間積算20ミリシーベルトという基準値は子供にとって“高すぎる数値”だ。もっと基準を“低くして”元の年間1ミリシーベルトに戻すべきだ!」
上記の言い方には、大きな間違いがあることに気が付いている人はどのくらいいるのでしょう?
報道しているテレビや新聞のマスメディアでも、そのとんでもない間違いを誰も指摘しないところを見ると、気付いていないのでしょうか?
それとも「親御さんからのクレームが怖いし、間違っているが意味は解るのでそのままにしよう。」とでも思っているのでしょうかね)
日本は今回の原発事故が起こるまで、安全とされる放射線量(被爆の値)は‘1年間で1ミリシーベルト以下’だったことは誰でも今では知ることになりましたね
これは、365日間、毎日24時間、寝るときも食事のときも絶対室内に入らず、全て屋外にいた場合を想定して計算された平時での基準値でした。
今回の事故を受け、その基準値について「国際放射線防護委員会(ICRP)」から、「日本の基準値1m.Sv/年、は高すぎるので1~20ミリシーベルトの許容範囲を持った基準値に下げたほうがよい」という勧告が出されたため、それを受け入れた日本政府が最も低い基準値の20ミリシーベルトという基準を決めた経緯がありました。
お分かりでしょうか。基準値は数字が大きくなるほど「低い基準」で、数字が小さくなるほど「高い基準」という言い方をするのです。
つまり先の言い方「20ミリシーベルトが高すぎる」というなら、もっと低い基準の「30ミリ」とか、文科省の最低基準地の「50ミリシーベルト」を指すことになるわけです。
子供の健康を気遣うなら「基準値をもと高くしろ」というのが、正解ですね。
だ~れも指摘しないので、気になって言ってみました。
それはそれで、政府はどうするのでしょう?年間基準値を上げてしまえばこんどは福島県の浜通りから避難されて来ている何万という家族の方々は帰宅時期がまた遠くなり、帰れなくなってしまうし、ジレンマでしょうね
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コメント
とも角子供達を疎開させて欲しいです。色々言ってるあいだに・・・
投稿: 山口ももり | 2011年5月25日 (水曜日) 10:42
山口ももりさんへ
現在、わが地域、大玉村、本宮市、二本松市は校庭の土を除く作業が進み、各市村で独自に行っていた子供たちの校庭使用規制(国の基準では規制対象外の結果が出ていた)を、線量が減ったため解除し始めました。
投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月25日 (水曜日) 12:23
うっかりしていました。
さすがです。
投稿: もうぞう | 2011年5月25日 (水曜日) 19:13
もうぞうさんへ
意味は伝わりますから、誤解されやすいですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月25日 (水曜日) 19:59
ことなかれ主義が結果的に悪いもっと難しい困難をもたらすのではないでしょうか。
投稿: 山口ももり | 2011年5月26日 (木曜日) 08:38
山口ももりさんへ
何に対してのご指摘なのかちょっと解らないので
)、コメントだけありがたくいただきたいと思います
投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月26日 (木曜日) 09:15
おお~ぅ!
確かに!!
つい聞き流してしまいますが、基準が高い、低いって
そういう事ですよね。
しかし、子供が心配でも
どうにもできないのもまた、事実。
仮に、福島県の表土を総て剥離したとして、
一体どこに持っていけばいいんでしょうか?
答えの出ない難問とは
そういう事ですよ。
投稿: felice | 2011年5月26日 (木曜日) 21:06
feliceさんへ
全部は無理ですが、学校の校庭の場合深く掘って校庭内に埋める方法がとられています
投稿: 玉井人ひろた | 2011年5月26日 (木曜日) 21:34