海上自衛隊員達の・・“初体験”!
神奈川県横須賀市には海上自衛隊横須賀地方隊があります。
その中で横須賀港務隊は、ふだん曳船(えいせん)=タグボートで横須賀港などを出入港する護衛艦などを曳航(えいこう)したり、故障して動かなくなった船を移動させる業務に従事している隊で、海上自衛官としてどちらかと言うと縁の下の力持ち的な職場になるでしょうね。
その横須賀港務隊に今年の3月下旬に命がけの重大な任務が舞い込んだのでした。
それは、水素爆発を起しさらにメルトダウンを起こしていた福島原発の岸壁に、原子炉内の冷却水を海水から真水に切り替えるため「大量の真水が入ったアメリカ軍提供のバージ(はしけ)船2隻(1隻約1100t)を、接岸させろ」というものだったのです。
ここで自衛官たちは初めての体験をします。
一つは「防護服を着て線量計を装着しての任務」で、これはある程度似たような経験が有ったのだと思いますが、もう一つが凄い
作業が始まれば防護服は7~8時間以上の間は一切脱げないということで、トイレに行かないように水を飲まず、さらに海上自衛隊員は全員下に「紙おむつ」を穿いていたというのです。
自衛隊任務で戦闘用重装備は経験しているでしょうが「紙おむつ」は想像もしなかったことでしょう。
病院でどうしようもなくなって紙おむつをやむなく穿くようになったとしても、大人としてはとっても嫌なものです。
それが、鍛えられた精鋭の若者には、任務といえどかなりの抵抗が有ったはずです。
ところが、過酷な任務を終えた感想を聞くと「インド洋の長期補給活動に従事した経験もあり、こうした出動は自衛官の宿命です(森本健一2曹の談)」とキッパリと言ったそうです。
ある人が今でもこういう原発の現場で作業している人々を「福島の英雄」と言いましたが、その通りだと思います。
しっかりと、この人達も歴史に名を残してもらいたいものです
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コメント
紙おむつをしているから大丈夫だといわれても、意識がハッキリあるのだから。
たとえ紙おむつの性能が高いと言ってもイヤでしょうね。
さすが自衛官です。
投稿: もうぞう | 2011年9月13日 (火) 05:41
もうぞうさんへ
人間は普段は排尿などするときはトイレという意識が有り、服を着たままやること自体、どうしてもできないんですよね。
わが両親が入院した際、やはりそうなって便秘になって腹痛に襲われたことが有りました
投稿: 玉井人ひろた | 2011年9月13日 (火) 08:17
初めてコメントさせていただきました。私は福島県郡山市から大阪に嫁いできているものです。
いつも福島の情報をみせていただいております。
あの震災から、片時も福島のことは頭から離れません。親も兄弟も友人も沢山故郷の地で不安にさいなまれながらも頑張っています。
福島のために日本のために頑張って下さっている方々には本当に感謝の気持ちで一杯です。どうか一日も早く故郷がもとのように安心して、人々が何の心配もなく幸せに暮らせる日が来ることを心から切望しています。
投稿: yagi | 2011年9月13日 (火) 11:02
yagiさんへ
コメントを感謝します。わが妹一家は郡山市に住んでいますので、ご実家へ帰郷の際などどこかですれ違っているかもしれませんね
近況としては、例年通りに変わらぬ季節の移ろいの中で緊迫感が和らいできている状態です。
投稿: 玉井人ひろた | 2011年9月13日 (火) 11:40
う・う・・・ん。こういうことをもっともっとしるべきですねえ。此方のブログで初めて知ることが多いです。考えさせられることが多いです。本来ならマスコミの使命なんでしょうね。そらが・・・記者クラブで哄笑・・・の次のページの記事・本当に腹立たしいです。
投稿: 山口ももり | 2011年9月15日 (木) 10:58
山口ももりさんへ
どうも、既成の大手新聞や報道機関は何かの圧力が有るのかのように、良い話を軽んじるところが有るようです。
その点ネット新聞は鋭いです
投稿: 玉井人ひろた | 2011年9月15日 (木) 12:31