“初めから有罪が決まっている”裁判がある・・
元検事で弁護士の郷原信郎氏とジャーナリストの江川紹子氏が小沢衆議院議員の初公判を受け、「小沢さんを政治家として評価しているわけではない」と前置きしながら、非常に興味深い見解とコメントをだしています。
小沢氏は、資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反罪で今年1月に強制起訴されたが、今月6日には東京地裁で初公判に臨み、改めて無罪を主張。
またこれに先立ち、すでに元秘書の石川知裕衆院議員ら3人に対しては、先月東京地裁で、有罪判決が言い渡されている今回の裁判の検察側に疑問を感じるというのです。
検察側は元秘書らが先に有罪判決が出されたことが共謀の証拠としているようです。
つまり「元秘書が有罪判決なのだからその上司たる小沢氏も有罪だ」という考え方です。
ですから、有罪を求刑する冒頭陳述は‘元秘書の調書’をそのまま使っているようです。
ところが、報道はなぜかされませんでしたがこの元秘書の調書は裁判所によって「却下」され証拠としては認められなかったというのです。
元秘書らの裁判は検察側の最大の証拠は採用されないまま、つまり証拠がないのに有罪が下されたことになります
裁判所で証拠と認められなかったことを、全く同じく小沢氏の裁判の冒頭陳述で使用されるわけですから、そこから言えば小沢氏も証拠が無いまま有罪が下されることになる流れです。
有罪が立証されないまま、検察がわの推測だけで有罪になるということは「裁判所は証拠が有ろうが無かろうが有罪」に決めているとうことです。
これは「悪役顔の大物政治家が起訴されるという報道は視聴率が稼げる」「新聞が売れる。」
それと同時に、「既存のメディア体制にとって脅威で目障りな小沢には消えてもらいたい」というマスメディアの思惑がぴったり合わさった陸山会事件、マスコミには良い飯のタネ等訳かもしれない・・・とか。
郷原弁護士曰く
「(わたくしは)小沢さんを政治家として評価しているわけではない。しかし、そのことと刑事手続として判断が正しいのかは別の問題。こんな事実や証拠関係でこういう目に遭わされているのはひどい。ひいきするわけではないが、率直にどうしてこんなことになったのかと思う。どこかが狂っているとしか言いようがない」
「政治責任を問われるべき人は、刑事責任も問われるべきだという報道があるが、両者は切り分けられるべき問題だ。あくまで刑事裁判なのだから、証拠によってどこまで立証できるかという観点から、冷静に見るべきだ」と述べた江川氏は、今回の初公判が強制起訴による裁判として初であったことに触れ、「検察審査会は調書を元にして議決する。その調書がどのような状況でつくられたか情報が入らなかった。取り調べの可視化の問題も含めて、制度を考えるきっかけにするべきではないか」と指摘した。
両氏は小沢氏を全く支持する側の人間じゃないですが、こういうことが検察側によって行われる恐怖を懸念しているようでした。
以前何度も書いていますが、前福島県知事の氏の裁判も「証拠は無いが有罪」となった不思議な裁判です。
その時のマスコミが報道した有罪にあたる土地取引の報道も後の公判によって「誤報=でっちあげ報道」だったことが判明しましたが、有罪判決になりました。
これによく似た匂いがするんですよ。私には・・
断っておきますが私も小沢氏を特に支援している者ではありません
| 固定リンク | 0
コメント
まさに「国策捜査」ですね。
「はじめに検察による有罪判決ありき」。
この国の正義≒公平はどこに行くのでしょうか。
投稿: ケンヂ | 2011年10月 8日 (土曜日) 22:15
ケンヂさんへ
正義を振りかざし、勘違いマスメディアによって有罪に導かれることがあっては「三権分離」だとか何の意味もない気がします。
投稿: 玉井人ひろた | 2011年10月 8日 (土曜日) 22:46
こんにちは
元老、内閣の圧力や天皇、国民の懸念をはねのけ、ロシア皇太子襲撃犯を大逆罪ではなく、法令通り普通謀殺未遂罪で死刑をさけ無期にした児島大審院長は司法のか鑑とされ、以後司法官第一のの心得とされた。
大津事件の司法のプライド、孤高の精神ははどこへやら。
投稿: ましま | 2011年10月 9日 (日曜日) 07:09
ましまさんへ
<司法のプライド、孤高の精神>いいことばですね
三権分立のうち司法には‘絶対’の独立性が欲しいですよね
投稿: 玉井人ひろた | 2011年10月 9日 (日曜日) 08:37
何となくだけど、不可解だなぁ?と思ってました(∋_∈) 野性の勘?
投稿: 空 | 2011年10月11日 (火曜日) 22:30