イスラムの女性が被る布は“凶器?!”
「山崎ナビスコカップ(NHKだけは「Jリーグカップ」という言い方をする)」は今日決勝が行われ、延長の末1:0で鹿島アントラースが浦和レッズを破り、久しぶりの優勝で幕を下ろしました。
クラブ創設20周年で15個目のタイトル獲得でございます。わたくし鹿島アントラーズファンにとってはこの上ない喜びです。
さて話は変わって、時もかなり戻ります。
来年に迫ったロンドンオリンピック、サッカーの女子では日本がすでにアジア予選を突破しオリンピック出場権を得たのはすでに知るところです。
そのアジア予選で、強豪チームなのに予選出場失格になった国の女子チームあったんです。それはイランチームの女子で、失格になった理由はユニフォームだったのです。
←のフォトが、予選の試合直前に失格が審判から言い渡されピッチで泣き崩れるイラン女子代表チームの姿です。
これはアンマンで行われたヨルダンとのオリンピック予選マッチの‘試合直前’にイラン女子チームがFIFA(国際サッカー連盟)の審判によって失格させられピッチ上で嘆き号泣する様子を世界に配信したときの画像の引用です。
(ただし、試合は行われ3:0でイランが負けた)
イラン・イスラーム共和国において、国のイスラム教シーア派教義の解釈を元に、すべての女性は髪、首、腕、そして足を隠すことを義務付けられています。
ですから、見ての通りちょっと不思議なユニフォームですが、イスラム教を信仰するイランサッカー協会としては、サッカー連盟によって定められた指針に沿うように考え、苦肉の策で考案されたフォトの様なサッカーユニフォームで試合をこなしてきたのです。
ただ、FIFAとしては他国のチームと同じにするように再三イランサッカー協会に勧告し田にかかわらず、「宗教上のことで認めてほしい」という考えでイランは勧告無視を続けてきた結果が、「直前失格」に繫がったようです。
ただFIFAが失格とした理由を聞くと「それがなぜ失格の理由なのか?」とも思いたくなるのです。
- 失格理由>
イラン選手が髪を隠すために着用していたタイトなスカーフ(ヒジャブ)は協会の服装規定に違反し、凶器に近いと判断できる可能性が有る。
※、2010年4月、FIFA(サッカー協会)は2012年オリンピックにおいてヒジャブ及びその他宗教的装飾を禁止する予定であることを発表
国際舞台に参加する女性アスリートは国の服装規定に従わなければなりません。
先日行われたばかりの世界陸上では、イスラム圏の女性ランナーがヒジャブをかぶりながら必死に走る姿の映像が時々報道されていました。
陸上が良いなら、サッカーだっていいような気がするのですが、キリスト教が主流である欧米白人社会が教会を束ねている以上「アジアの諸宗教」という考えなのでしょうか?
それとも「イスラム圏の女性人権向上運動」の一環なんでしょうか?
可愛そうなのはイランの女子チームだけですね。
イラン・イスラーム共和国のマフムード・アフマディーネジャード大統領の仲間によって率いられているイランサッカー協会は、この規則に抗議することを計画中だそうですが、イスラム圏では初めて女性参政権を認めた同大統領は国際試合においてのみヒジャブ着用義務を緩和する考えがあるらしく、今後イスラム圏でも変化が起きそうな気配です
昔はキリスト教もイスラム教と同じく女性は髪の毛を隠すことが義務付けられ、女性はベールをかぶっていたのですが、今は教会でだけになった経緯があります。(イスラム教もキリスト教ももとは同じユダヤ教で同じ旧約聖書を持っている)
しかし、凶器ではないでしょう。
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