ラグビーの試合で「おまえら・・・」
社会人ラグビーの強豪と言ったら、今は、資本の大きいサントリーなどの大企業のチームがほとんどですが、昔私の若いころは岩手県の「新日鉄釜石」の鉄の男たちに決まっていたものです。
鉄鋼産業の不景気と比例するようにチーム力が落ち優勝争いの一歩手前で敗退することが多くなりましたが、今でも岩手県釜石市にはラグビーのクラブチーム「釜石シーウェイブス」が存在し頑張っています。
そのチームが9月の横河電機(東京)との試合で試合以外のことでひどい目にあったのです。
それは関東ラグビーフットボール協会公認の盛岡市での試合中、
スクラムを組んだ際に横河電機(東京)の一人の選手が釜石シーウェイブスの選手たちにむかって「おまえら、震災で頭おかしくなったんちゃうか」と、発したのです。
関東ラグビーフットボール協会は、これは震災でひどい目に遭っている岩手県への理不尽な暴言として、暴言を穿いた横河電機(東京)の選手(1人)に対し「30日間の対外試合出場停止」の処分を直ぐに下したそうです。
ある意味ラグビーは格闘球技ではありますが、本来は紳士的スポーツで、試合が終わることを「終了」と言わず「ノーサイド(敵味方が無し)」と言います。
そういうスポーツの試合中で「おまえら・・」の発言をした選手が居たということは、同じ思いの人がけっこう他にも居るんじゃないのかな~と思ってしまいました。
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コメント
ラグビーはまったく分かりませんが悲しい話です。
投稿: くぽ | 2011年10月14日 00:50
くぽさんへ
逆の立場だったとして、私たちがそういう考えを抱かなかったか?
ちょっとそんなことも思ってしまいましたね
投稿: 玉井人ひろた | 2011年10月14日 07:10
こんばんは。
私のセガレが高校ではじめてラグビー部に入り、私たち保護者も応援を通じてそのルールを知りました。
他のスポーツとはすこし違った「一人は皆のために、皆は一人のために」の精神を少しは知ることができました。
しかし、この記事を読ませてもらっていろいろ考えることができました。
投稿: やまちゃん | 2011年10月15日 22:31
やまちゃんへ
体と体が直接ぶつかるスポーツは、人間の理性がちゃんとしていないと危険です。
ですからノーサイド「相手を敵と思わない」の考えができたんだと思います。
投稿: 玉井人ひろた | 2011年10月15日 22:46