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2011年11月19日 (土曜日)

大震災による福島県の被害人数(11月15日現在)

震災当初は毎日のように報道された東日本大震災の被害人数ですが、今はもう全く全国ニュースでは報道されなくなりました。

しかし、その人数はまだまだ確認されていないところが有りまして確定せず、今もって少しずつ増えながら推移しているのが現状のはずですが、お隣の宮城県や岩手県他の被災県などの人数が今どうなっているのか?確定したのか?も知る由も有りません

ということで、福島県の11月15日現在で確認されて発表された被害人数を記載したいと思います。

  • 死 者  ⇒ 1,885 人 (福島県庁発表
  • 行方不明者 ⇒ 223 人 (福島県警発表

その死者数の合計のうちの98%の人数にあたる「1847人」もの死者を出すことになってしまったのは、太平洋に面し県内では「浜通り」と言われる地域の10市町に集中しています。
これは当然ですが宮城県や岩手県と同じ津波によっての犠牲者がほとんどになっているからです。

その詳細も発表されていますので、浜通りの10市町の死者計1847人の内訳を記載してみます。
記載順序は宮城県との県境にある北端の「新地町」から、茨城県と境になる南端の「いわき市」へという、北~南という地域順にします。

  • 新地町(しんちまち)     ⇒  110
  • 相馬市(そうまし)      ⇒  457
  • 南相馬市(みなみそうまし)⇒ 634
  • 浪江町(なみえまち)    ⇒ 177
  • 双葉町(ふたばまち)    ⇒  31人
  • 大熊町(おおくままち)   ⇒  94人(第1原発立地
  • 富岡町(とみおかまち)  ⇒  19人(第2原発立地
  • 楢葉町(ならはまち)    ⇒  13人(第2原発立地、Jヴィレッジ立地
  • 広野町(ひろのまち)     ⇒  2人(東電火力発電立地
  • いわき市(いわきし)  ⇒  310

    ※、第2原発は富岡町と楢葉町の境をまたいで立地されている

太字にした数字のところは犠牲者が100人を越したところです。この地域は海水浴場もあるなだらかな海岸が多いところのため、犠牲者が多く出た気がします。

死者数を見ると、原発の第1・第2が立地された町が大熊町を除き犠牲者が少なめなのがお分かりだと思います。

ここに行ったことがある方は解りますが、この町の殆ど海岸沿いは10m以上の断崖が連なる場所で、本来は10メートル位の津波での影響は考えにくいところなのです。

ところが、東京電力は「海上交通の便利をよくする」という目的のため、その防波堤にもなる高い断崖を崩し平らにして第1原発を建設してしまったため津波の直撃を受けたのでした。今となっては、後の祭りですがね。

3月の11~13日、隣の仙台では6000人もの人が救助されていましたが、福島県の太平洋側の津波被害者は原発事故のため入れず1800人の死者をだしたまま黙殺です。

もし、瓦礫の下で救助をまっていた生存者が10%くらいいたとしら、その人たちが救助されてれば、少なくても100人以上は死なずに仮設で暮らせていたかもしれません。

いまさら・・・の話ですが

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コメント

新潟県内での避難者は、また少し増えてきたそうです。
出口の見合えないトンネルだな~

投稿: もうぞう | 2011年11月19日 (土曜日) 20:36

もうぞうさんへ

始まったばかりだと思えば、良いですかね

投稿: 玉井人ひろた | 2011年11月19日 (土曜日) 21:04

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